【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(2)自転車の”銀座”から東京の南端へ

デジタルスタンプをゲットした町田市の「鶴間公園」の隣には、スヌーピーミュージアムもあり、こんなフォトスポットも(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第2回は稲城市、町田市、多摩市を回っていく。

 

 

 「自転車のまち稲城」を走る

サイクリストに人気の稲城市の「CROSS COFFEE」。週末ともなると、朝から多くのロードバイク乗りがやってくる(撮影:光石 達哉)

今年は1893年(明治26)に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが開催されている。前回は奥多摩エリアを自転車で走って6つのスタンプしかゲットできなかったので、2日目の今回は自宅から近いエリアから攻めて数を稼ごうと思う。

まず狛江市へ向かったが、時間がちょっと早くてスタンプを設置してあるスポットがまだ開いていないというのが2件続いた。閉まっていても外にQRコードだけ出してあることもたまにはあるので期待していたが、そうじゃない場合もあるので仕方ない。ひとまず先へ進もう。

多摩川を渡って、稲城市へ。最初にスタンプをゲットしたのは「CROSS COFFEE」というカフェ。ここはチャンピオンシステムというサイクルジャージのブランドが運営している。朝早くから自転車に乗る人のために午前7時から営業していて、午前9時ごろにはロードバイクがたくさんとめられ、ジャージ姿のお客でいっぱいだった。

このカフェがある矢野口交差点からは、多摩川サイクリングロードや尾根幹(南多摩尾根幹線道路)といったサイクリングに人気の道にもすぐアクセスでき、近くには自転車屋さんも数軒あって、都内を走る自転車乗りにとっては銀座4丁目みたいなスポットでもある。

自分はまだ出発したばかりでカフェ休憩する気分じゃなかったので、店頭ののぼりのQRコードを読み取ってデジタルスタンプ獲得し、先を急ぐ。

 

大河原邦男デザインのサイクリスト風キャラクター「ペダリオン」。奥に見えるのが、「ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店」。このあたりは2020東京五輪の自転車ロードレースのコースだった(撮影:光石 達哉)

4kmほど走って尾根幹の坂を上り、「ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店」が次のスポット。ここもサイクリストが多いが、近くに新興住宅地や団地もあるので地元の人も半分ぐらいいて、朝から賑わっている。

カフェのそばには稲城市出身のメカデザイナー大河原邦男さんがデザインした「オネカン戦士・稲城ペダリオン」というご当地ヒーロー的な像が立っている。「自転車のまち稲城」のシンボル的キャラクターで、言われてみるとヘルメットも自転車風だし、コスチュームもサイクルジャージを着ているようなデザインになっている。

 

 町田市のスタンプを巡る

町田市に入り、鎌倉街道にあった旅籠を改修した「小野路宿里山交流館」へ。今年で開業10周年だそうだ(撮影:光石 達哉)

ここからしばらく尾根幹のアップダウンを走り、途中で鎌倉街道へ左折して町田市へ。9月半ばで少し秋の気配を感じつつも、この日は気温30℃超の真夏日。午前中は。曇り空で空気がムシムシしている。

途中で脇道に入って坂を越え、約7km走って「小野路宿(おのじじゅく)里山交流館」に到着。ここは鎌倉街道の宿場町「小野路宿」の旅籠跡を改修した観光施設で、物産販売コーナーやお食事処などもあるが、まだ開店時間になったばかりでスタッフの方が準備している。

ちなみにここの目の前には、近藤勇と義兄弟の契りを結び、新選組の支援者だった名主・小島鹿之助の屋敷跡「小島資料館(閉館中)」もある。

 

「町田薬師池公園 四季彩の杜 西園」。建物内にはカフェレストランもあり、手芸品などの出店も出ていて賑わっていた(撮影:光石 達哉)

さらに4kmほど南へ走り、「町田薬師池公園 四季彩の杜 西園」へ。ここは2020年にオープンした地場食品直売所や町田産の食材を使ったカフェレストラン、クラフト体験などができる体験工房などが集まった施設。若い家族連れも多く、オシャレな雰囲気の空間だ。

 

「まちの案内所 町田ツーリストギャラリー」の前。不動産相談会のイベントをやっていて鳩のキャラクターがお出迎え(撮影:光石 達哉)

ここからまた4km南下し、町田駅周辺の商店街の中にある観光案内所「まちの案内所 町田ツーリストギャラリー」に到着。商店街の中は自転車乗り入れできないところもあるので、押し歩きして近づく。観光案内だけでなく、町田の名産品等も販売していてJリーグのFC町田ゼルビア(J2)のグッズなんかも売っているようだ。

 

「鶴間公園」のクラブハウス前でスタンプゲット。のぼりが風でたなびいてQRコードがなかなか読み取れなかった(撮影:光石 達哉)

再び4km南下し、東京都の南端に近い「鶴間公園」へ。遊具なども充実している公園で、多くの子どもたちが遊んでいる。園内に自転車は入れないが、道を挟んだスポーツ施設のクラブハウス前にQRコード入りののぼりがあった。

これで町田市のスタンプ4つすべてクリア。130のスタンプが30市町村に分かれているので、1自治体各4~5のスタンプがあるわけだ。

 

 多摩のパルテノン神殿へ

多摩市へ移動し、今年7月にオープンしたばかりの「多摩市立中央図書館」へ。QRコードは入口入ってすぐ左、駐輪場は一階層下の車道沿いにあった(撮影:光石 達哉)

ここからは北に進路を向けて、多摩市へ。お昼ごろになると雲が晴れて、今度は日差しがきつくなってきた。約15km走って、「多摩市立中央図書館」に到着。今年7月1日に開館したばかりの新しい図書館で、入口入ってすぐ階段型の読書スペースがある。中にはカフェもあるようだ。

 

劇場などが入った「パルテノン多摩」。多摩センター駅やサンリオピューロランドからも近い(撮影:光石 達哉)

続いてすぐ隣の「パルテノン多摩」へ。ギリシャのパルテノン神殿をイメージしたような壮大な建物で、中は劇場などがある総合文化施設となっている。スタンプは西館4階の子ども図書館的なスペースで獲得できた。

涼しい館内で、これからのルートについて1人作戦会議。近いのは日野市の「多摩動物公園」だが、スタンプスポットは園内にあるらしい。どうせ園内に入るのなら時間のあるときにゆっくり動物も見たいなと思い、いったんパスして日野市の他の3カ所のスポットを先に回っていこう。ということで、続きは次回!

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①CROSS COFFEE―②ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店―③小野路宿里山交流館―④町田薬師池公園四季彩の杜西園―⑤まちの案内所 町田ツーリストギャラリー-⑥鶴間公園―⑦多摩市立中央図書館―⑧パルテノン多摩

 

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