【自転車】「若葉マーク脱出計画」④~エリア拡大の「八王子いちょう祭り」デジタルスタンプラリー 師弟タッグで激走(1日目・前半)

むーちゃんスタンプラリー

約770本が色づくいちょう並木は必見!(撮影:光石 達哉)

2020年も挑戦した「八王子いちょう祭り」のデジタルスタンプラリー。21年はチェックポイントが増えて難易度が上がったようなので再挑戦。自転車初心者の編集部見習いコイケとともに出かけてみた。

第1回は、いちょう並木起点の追分町から大垂水峠を越えてJR上野原駅まで走った模様をリポート!

 

 

前回からチェックポイント数1.6倍/ エリアも1都2県に拡大!

むーちゃんスタンプラリー

2020年のスタンプラリー全制覇でいただいた景品。「全ゲート制覇認定証」、ハンドタオル、木製のプレート型の「超完歩賞」、観光パンフレットなど(撮影:光石 達哉)

前回の富岡製糸場に続いて、今回もサイクリングでデジタルスタンプラリーを集めていく。42回の歴史を持つ「八王子いちょう祭り」は、2020年の新型コロナウイルス感染拡大時期にスマホを使った非接触型デジタルスタンプラリー「むーちゃんスタンプラリー」として実施。コロナ禍でも安全に楽しめる形式となった。

ちなみに、むーちゃんは高尾山にすむムササビがモチーフで、八王子いちょう祭りのキャラクターだ。

 

20年は全24カ所のチェックポイントを自転車と徒歩で1日で回ったのだが、八王子いちょう祭りの公式ツイッターから「今年もぜひ!」とのお声がけがあった。

そうは言っても、20年と同じところを走るのもどうかなと思ったら、前回24カ所だったチェックポイントが39カ所にも増えている。さらにエリアも拡大し、お隣の神奈川県相模原市やその先の山梨県上野原市にもチェックポイントがあり、さらにさらに峠越えや自転車では通れない山歩き区間も増え、難易度もアップしている。公式サイトによると、全部回るのに94.5kmかかるそうだ。

 

むーちゃんスタンプラリー

スタンプラリーは、スマホのGPSをONにしてチェックポイントに近づき、ブラウザでページを開いて「スタンプを押す」をタップするとスタンプがたまる(撮影:光石 達哉)

それならばと、編集部見習いコイケを誘って21年も挑戦。1日で全制覇するのは難しそうなため、1日目は自転車で回れる遠方のスポットを中心に数を稼ぎ、2日目は山歩き区間を回ってコンプリートを目指す。

とはいえ、スタンプを全部集めなくても、最低5個から特典への応募抽選権が得られるため、「そんなに時間や体力はないよ」という人でも楽しめるイベントになっている。ちなみに、21年は10月9日~11月31日の開催だった。

 

いちょう並木の起点からスタート!

追分町

21年も「八王子いちょう祭り」のデジタルスタンプラリーに挑戦。スタートは「追分町」交差点。11月半ばのこの日、いちょうは半分ぐらいの色づき(撮影:光石 達哉)

スタンプラリーはどこからスタートしてもいいのだが、僕らは甲州街道と陣馬街道の分岐点である追分町の交差点からスタート。

といっても、お互い自宅からここまですでに30~40km自転車で走ってきている。

 

陵南いちょう会館

八王子いちょう祭り祭典委員会本部のある「陵南いちょう会館」。写真右に見えるのは「1964年東京オリンピック自転車競技記念碑」。初開催の東京五輪、八王子は自転車競技のロードとトラックの会場だった(撮影:光石 達哉)

ここがいちょう並木の起点でもあり、JR高尾駅付近まで約4km、甲州街道・国道20号沿いに約770本のいちょう並木が続いている。

 

いちょう並木

甲州街道と町田街道の交差点付近にあるチェックポイント「原」。歩道橋の上は、いちょう並木の絶景ポイント。イチョウの葉も一面黄色(撮影:光石 達哉)

早速、甲州街道を西へ。時折、いちょう並木を外れて路地を走ったりしながら「JR高尾駅」に到着。

 

高尾駅

「JR高尾駅」。大正天皇の大喪の礼の仮停車場で使った用材で建てられ、21年で開業120年だそう(撮影:光石 達哉)

この区間はチェックポイントが密集しているため、早くもスタンプ13個をゲット。高尾駅に近づくと、だんだんとイチョウも黄色く色づいた葉が多くなってくる。

この先は、いちょう並木とはサヨナラして約2km走り、京王線・高尾山口駅まで3個のスタンプを追加した。

 

ヒルクライム初心者に返り討ち!?

高尾山口駅

京王線・高尾山口駅にある「観光案内所むささびハウス」もチェックポイント。駅舎は建築家・隈研吾さんの設計(撮影:光石 達哉)

高尾山口からは、大垂水峠へ向かう。ほとんど峠越えの経験がないというコイケは多少ビビっているが、大垂水峠は、高尾山口駅からは約6km、標高差は200mほど。後半に向けて勾配がきつくなってくるが、初心者でも攻略しやすい峠だ。

 

ディアゴナール

右がコイケのランドナーと呼ばれる旅用の自転車、重量があるためヒルクライムには不利なのだが…。左がミツイシのロードバイク(撮影:光石 達哉)

圏央道の高尾山ICを過ぎると少しずつ上り坂が始まるが、コイケは問題なく後ろをついてきている。

写真を撮ろうと思ってコイケを前に出したら、軽くクルクルとペダルを回しているので、「先に行っていいよ」と声を掛けたら、さっきまでのビビりはどこへやら、軽々とすっ飛んでいき、あっという間に見えなくなってしまった。

 

大垂水峠

軽快なペダリングで大垂水峠を上るコイケ。あっという間に見えなくなってしまった(撮影:光石 達哉)

歳の差も30、体重差も20kgぐらいありそうだから、根本的な能力差を見せつけられてしまったようだ….。

遅れて僕が頂上に到着すると、コイケは「きついけど、楽しかったです!」と爽やかな笑顔で待っていた。

ここ標高392mの「大垂水峠」もチェックポイントだ。

 

大垂水峠

標高392mの「大垂水峠」に到着。初のヒルクライムでも余裕のコイケ
(撮影:光石 達哉)

県境越え×2~神奈川から山梨にも突入

小原の郷

大垂水峠を下った先にある「小原の郷」(神奈川県相模原市)。すぐそばにある甲州街道の小原本陣の資料なども展示されている(撮影:光石 達哉)

ここからの下りは、県境を越えて神奈川県相模原市に入る。つづら折りの下りをこなし、約5km進むと「小原の郷」というチェックポイントがある。

サイクルスタンド、ベンチ、自販機やトイレなどがそろっていて、サイクリストには便利な休憩スポットだ。

 

相模湖

JR藤野駅近くの弁天橋で相模湖を渡る。この辺はもう湖というより川かな

さらに西へ進み、甲州街道を離れて相模湖にかかる橋を2つほど渡り、アップダウンのある道をこなしていく。約9km走って山梨県上野原市に突入し、上りでまたコイケに置いて行かれながらも、次の「諏訪関所跡」に到着。

 

諏訪関所跡

山梨県上野原市に突入し、相模湖の上流沿いの山中にある「諏訪関所跡」。かつてはここで通行人、物資などを取り締まっていたそうだ(撮影:光石 達哉)

再び西へ細い道をつないで2kmちょっと走り、最も遠いチェックポイント「JR上野原駅」へたどり着いた。

 

上野原駅

最も遠いチェックポイント「JR上野原駅」に到着。南口は栄えているようだが、北口は入口だけで駅舎などはなかった(撮影:光石 達哉)

ここまでのスタンプの数は20個と、約半分をゲット。スタート地点の追分町からは約30km、自宅からだとお互い60~70kmは走ってきたことになる。

 

上野原駅

駅前の食堂でランチタイム。カレーを食べて、後半戦へ!(撮影:光石 達哉)

正午ちょっと前だったので、駅前の食堂でカレーを食べてエネルギー補給。

次回は、1日目の後半をリポート。

(光石 達哉)

 

むーちゃんスタンプラリー

今回のルート:①追分-②千人一-③千人二-④千人三・四-⑤並木一-⑥並木二-⑦新地-⑧長房代官所-⑨陵南いちょう会館-⑩原宿-⑪イーアス高尾-⑫原-⑬JR高尾駅-⑭川原之宿-⑮小名路-⑯高尾山口観光案内所むささびハウス―⑰大垂水峠-⑱小原の郷-⑲諏訪関所跡-⑳上野原駅(撮影:光石 達哉)

 

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