2020年も挑戦した「八王子いちょう祭り」のデジタルスタンプラリー。21年はチェックポイントが増えて難易度が上がったようなので再挑戦。自転車初心者の編集部見習いコイケとともに出かけてみた。
第1回は、いちょう並木起点の追分町から大垂水峠を越えてJR上野原駅まで走った模様をリポート!
前回からチェックポイント数1.6倍/ エリアも1都2県に拡大!
前回の富岡製糸場に続いて、今回もサイクリングでデジタルスタンプラリーを集めていく。42回の歴史を持つ「八王子いちょう祭り」は、2020年の新型コロナウイルス感染拡大時期にスマホを使った非接触型デジタルスタンプラリー「むーちゃんスタンプラリー」として実施。コロナ禍でも安全に楽しめる形式となった。
ちなみに、むーちゃんは高尾山にすむムササビがモチーフで、八王子いちょう祭りのキャラクターだ。
20年は全24カ所のチェックポイントを自転車と徒歩で1日で回ったのだが、八王子いちょう祭りの公式ツイッターから「今年もぜひ!」とのお声がけがあった。
そうは言っても、20年と同じところを走るのもどうかなと思ったら、前回24カ所だったチェックポイントが39カ所にも増えている。さらにエリアも拡大し、お隣の神奈川県相模原市やその先の山梨県上野原市にもチェックポイントがあり、さらにさらに峠越えや自転車では通れない山歩き区間も増え、難易度もアップしている。公式サイトによると、全部回るのに94.5kmかかるそうだ。
それならばと、編集部見習いコイケを誘って21年も挑戦。1日で全制覇するのは難しそうなため、1日目は自転車で回れる遠方のスポットを中心に数を稼ぎ、2日目は山歩き区間を回ってコンプリートを目指す。
とはいえ、スタンプを全部集めなくても、最低5個から特典への応募抽選権が得られるため、「そんなに時間や体力はないよ」という人でも楽しめるイベントになっている。ちなみに、21年は10月9日~11月31日の開催だった。
いちょう並木の起点からスタート!
スタンプラリーはどこからスタートしてもいいのだが、僕らは甲州街道と陣馬街道の分岐点である追分町の交差点からスタート。
といっても、お互い自宅からここまですでに30~40km自転車で走ってきている。
ここがいちょう並木の起点でもあり、JR高尾駅付近まで約4km、甲州街道・国道20号沿いに約770本のいちょう並木が続いている。
早速、甲州街道を西へ。時折、いちょう並木を外れて路地を走ったりしながら「JR高尾駅」に到着。
この区間はチェックポイントが密集しているため、早くもスタンプ13個をゲット。高尾駅に近づくと、だんだんとイチョウも黄色く色づいた葉が多くなってくる。
この先は、いちょう並木とはサヨナラして約2km走り、京王線・高尾山口駅まで3個のスタンプを追加した。
ヒルクライム初心者に返り討ち!?
高尾山口からは、大垂水峠へ向かう。ほとんど峠越えの経験がないというコイケは多少ビビっているが、大垂水峠は、高尾山口駅からは約6km、標高差は200mほど。後半に向けて勾配がきつくなってくるが、初心者でも攻略しやすい峠だ。
圏央道の高尾山ICを過ぎると少しずつ上り坂が始まるが、コイケは問題なく後ろをついてきている。
写真を撮ろうと思ってコイケを前に出したら、軽くクルクルとペダルを回しているので、「先に行っていいよ」と声を掛けたら、さっきまでのビビりはどこへやら、軽々とすっ飛んでいき、あっという間に見えなくなってしまった。
歳の差も30、体重差も20kgぐらいありそうだから、根本的な能力差を見せつけられてしまったようだ….。
遅れて僕が頂上に到着すると、コイケは「きついけど、楽しかったです!」と爽やかな笑顔で待っていた。
ここ標高392mの「大垂水峠」もチェックポイントだ。
県境越え×2~神奈川から山梨にも突入
ここからの下りは、県境を越えて神奈川県相模原市に入る。つづら折りの下りをこなし、約5km進むと「小原の郷」というチェックポイントがある。
サイクルスタンド、ベンチ、自販機やトイレなどがそろっていて、サイクリストには便利な休憩スポットだ。
さらに西へ進み、甲州街道を離れて相模湖にかかる橋を2つほど渡り、アップダウンのある道をこなしていく。約9km走って山梨県上野原市に突入し、上りでまたコイケに置いて行かれながらも、次の「諏訪関所跡」に到着。
再び西へ細い道をつないで2kmちょっと走り、最も遠いチェックポイント「JR上野原駅」へたどり着いた。
ここまでのスタンプの数は20個と、約半分をゲット。スタート地点の追分町からは約30km、自宅からだとお互い60~70kmは走ってきたことになる。
正午ちょっと前だったので、駅前の食堂でカレーを食べてエネルギー補給。
次回は、1日目の後半をリポート。
(光石 達哉)