【自転車】「若葉マーク脱出計画」⑧~自転車お守りを目指して「たまリバー50キロ」で初詣サイクリング!(前編)

多摩川浅間神社

快晴に恵まれた今回。この景色は一体どこで見られる!?(撮影:光石達哉)

自転車初心者の編集部見習いコイケが、師匠に弟子入りして上達を目指す企画「若葉マーク脱出計画」。

新年を迎えたということで、今回は初詣サイクリング。

多摩川サイクリングロード「たまリバー50キロ」を走り、交通安全の自転車お守りを手に入れようというのが今回の目的だ。

 

 

 神社を目指す旅~スタート地点は巨大な鳥居!

平和の大鳥居

多摩川サイクリングロードを端から端まで走る初詣サイクリング。羽田空港そばの「平和の大鳥居」からスタート!(撮影:光石達哉)

寺社巡りが好きなコイケが自転車お守りが欲しいということで、いろいろ本人に調べてもらったところ、多摩川サイクリングロードの上流側の終点付近にある羽村市の阿蘇神社にあるらしいというので、初詣がてら行ってみることにした。

せっかく多摩川サイクリングロードを走るのなら、河口からさかのぼって終点までコンプリートにも挑戦。

コイケも僕も部分的には走ったことがあるが、一度に全ルートを走るのは初めてだ。

 

平和の大鳥居

もともと羽田空港の敷地内に立っていたという「平和の大鳥居」。雲一つない快晴で見晴らしがいい(撮影:光石達哉)

河口側の多摩川サイクリングロードの起点をどこにするかは諸説あるが、今回は羽田空港の南西端、天空橋駅近くにある「平和の大鳥居」からスタートすることにした。

初詣サイクリングにはぴったりのシチュエーションだが、実はこの日はまだ12月下旬だったりする。

 

 「平和の大鳥居」とは?

平和の大鳥居

左がコイケのランドナー、右が僕のロードバイク。大鳥居の周りには散歩している人やサイクリストが休憩できるイスやベンチがいくつか置いてある(撮影:光石達哉)

この大鳥居は、もともと穴守稲荷神社の一の大鳥居だったのだが、戦後間もない昭和20年9月、GHQによる羽田空港拡張のため穴守稲荷は周辺住民とともに移転を余儀なくされた。

しかし、この鳥居は土台が頑丈で撤去できず、しばらく羽田空港の駐車場に残されることに。そして、平成11年の滑走路整備の際に電波障害を起こす可能性があるとして現在の位置に移転、その後「平和の大鳥居」と呼ばれるようになったという。

 

平和の大鳥居

左の建物群が「羽田イノベーションシティ」。右奥に見えるのが多摩川スカイブリッジ(撮影:光石達哉)

周りにはベンチやイスもあって、サイクリング中に景色を見ながらのんびり休憩するにもいいところだ。周りの風景も少しずつ変わっていて、河口の方を見ると今までになかった大きな橋がかかっている。

これは今年3月12日に開通する「多摩川スカイブリッジ」だそうだ。全長約675メートルで、東京都大田区と神奈川県川崎市を結ぶ多摩川で河口に最も近い橋となる。

 

大鳥居の北側には、2020年7月に先行開業した「羽田イノベーションシティ」が見える。グランドオープンは今年だが、すでに商業施設のほか、ライブホール、フライトシミュレーター体験施設、足湯スカイデッキ、オフィスや会議室などがすでにオープンしている複合施設だ。

コロナ禍の影響なのかあまり注目されていないが、羽田空港の周りもまだまだこれから開発されるようだ。

 

 全長53キロ走破を目指して さあ漕ぎ出そう

たまリバー

この日は富士山もくっきり見えるいい天気で、通りがかりのおじさんも写真を撮っていた。序盤はこんな形の車止めがいくつかあるので、気をつけて走ろう(撮影:光石達哉)

午前8時過ぎに、大鳥居前をスタート。すぐそばの弁天橋を渡り、堤防沿いをしばらく走って大師橋の下をくぐると、整備されたサイクリングロードっぽくなってくる。

天気もよくて、多摩川河口近いこのあたりからも雪をかぶった富士山の姿がくっきりと見える。

 

たまリバー50キロ

しばらく走ると「たまリバー50キロ」の案内板があるので、このルートに従って走ることに。案内板は道中、何カ所かに設置されている(撮影:光石達哉)

すぐ右手に見える本羽田公園の前に「たまリバー50キロ案内図」が立っている。

この案内板の位置「大師橋緑地」が「たまリバー50キロ」のスタート地点で、全長は53kmとなっている。

多摩川サイクリングロードは、川崎側というか南側の岸と東京側(北側)の岸を行ったり来たりしながら進んでいくのもひとつの走り方だが、この案内図によると北側の岸のみをつないでいくルートになっているので、今回はこれに従って進んでみる。

 

 富士山の眺望は「多摩川浅間神社」が◎

多摩川サイクリングロードは、東京周辺のサイクリストにとっては荒川サイクリングロードと同じく馴染みの道だ。ほぼ平坦で信号もほとんどないので、サイクリング初心者にとっても走りやすい。

週末などは散歩やランニングしている人も多いので、あえて車道に避けたりもするのだが、この日は平日だったので人も少なく、快調に進んでいく。

ただスムーズに走るには、橋などを避けるために土手の上を走ったりに河川敷に降りたりとチョコチョコしなければならず、そのルートがわかりにくいところもあるので慣れが必要なところもある。

 

丸子橋

中原街道にかかる水色の丸子橋。ここから先はしばらく車道を走る(撮影:光石達哉)

約11km走ったところで、丸子橋に到着。ここから先は川崎側に渡れば土手の上のサイクリングロードが続いているのだが、「たまリバー50キロ」の案内図通り東京側を進むと砂利道になっているので、しばらくは車道を走ることとなる。

 

多摩川浅間神社

丸子橋のそばにある「多摩川浅間神社」にもお参り。田園調布の氏神様だという(撮影:光石達哉)

丸子橋を過ぎてすぐ右手に「多摩川浅間神社」がある。コイケが「ここ寄っていいですか?」と提案してきたので、立ち寄ることにした。

 

多摩川浅間神社

境内までの石段は富士塚になっている。その頂上にある石碑は勝海舟の直筆(撮影:光石達哉)

多摩川浅間神社は小さな丘の上に立つ神社で、石段が富士塚になっている。境内の一部は展望台のようになっていて、多摩川の流れや東急東横線の線路、武蔵小杉の高層ビル群、そして遠くには富士山が一望のもと見渡せる。

 

多摩川浅間神社

丘の上の境内からは富士山や多摩川などが一望できる。かつて北条政子がこの丘から富士吉田の浅間神社に向かって夫・源頼朝の武運長久を祈ったことが、この神社の起源だそうだ(撮影:光石達哉)

 未完成のサイクリングロードを進む

二子玉川駅

「二子玉川駅」付近で、再び河川敷に降りる(撮影:光石達哉)

ここから5kmほど車道を走り、二子玉川駅周辺で再び河川敷のサイクリングロードに入る。この先もときおり車道に出たり、土手の上に上がったりを繰り返して進んでいく。

 

多摩水道橋

狛江市の多摩水道橋付近、1カ月ほど前まで砂利道だったところが新しく舗装されていた。こんな感じで、年々ちょっとした進化が見られる(撮影:光石達哉)

ついこないだまで砂利道だったところが舗装されていたりといった変化も発見しながら、さらに上流を目指す。

 

サイクリングロード

国立市と立川市の市境付近でサイクリングロードはいったん途切れるが、新しい道が作られるようだ。ここも遠くに富士山が見える(撮影:光石達哉)

スタートから約37km、全行程の約2/3を走り、中央自動車道の下をくぐって国立市と立川市の市境付近に到着。ここで再びサイクリングロードは途切れる。

 

根川貝殻坂橋

しばらく住宅街の中を走り、この「根川貝殻坂橋」という小さな木製の端を渡って立川側に抜ける(撮影:光石達哉)

どうやら新しい道を作ってつなげようとしているようだが、今のところは住宅街の中の小道をクネクネと走って立川側に抜ける。というわけで、後半戦は次回!

(光石 達哉)

strava

今回のルート:①平和の大鳥居-②たまリバー50キロ起点-③多摩川浅間神社-④二子玉川駅-⑤根川貝殻坂橋(撮影:光石達哉)

 

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