読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。
コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕まつり」。宮城県の「仙台七夕まつり」、愛知県の「一宮七夕まつり」とともに日本三大七夕まつりのひとつにも数えられる。
今回は、この七夕まつりに合わせて開催されたデジタルスタンプラリーにサイクリングで挑戦!
湘南ベルマーレの練習場からスタート
「湘南ひらつか七夕まつり」のサブイベント的な感じで、「湘南七夕クエスト」というデジタルスタンプラリーが行われている。以前も紹介したスマホアプリ「furari」上で楽しむスタンプラリーで、スタンプは全21カ所。
開催期間は7月1~31日だが、7月8~10日の七夕まつり期間中にしか押せないスタンプもあるとのことで、日程を合わせて出発!
自宅から平塚市に入るまで50km以上走ってきたが、幸いこの日は夏の暑さも控えめで風も心地よかった。
最初のスタンプは市の中心部の東側、相模川沿いにある「馬入ふれあい公園」でゲット。Jリーグ・湘南ベルマーレの練習場を含め、サッカーグラウンドが3面あるスポーツ公園だ。
各スポットにはQRコードが記された小さなポスターがあり、それを読み込むとアプリ上で3択クイズに回答でき、正解すると「湘南スターコイン」と呼ばれるデジタルスタンプがもらえる、というシステム。
と思ったけど、QRコードを読み込んでも「furari」アプリの紹介ページに飛ぶだけで、逆にQRコードを読み込まなくてもクイズに回答してスタンプをゲットできる。
スポットごとに出題→正解でスタンプゲット
何カ所か回っているうちに判明したのだが、QRコードが見つからなくても、その近くに行けばGPSで認識してスタンプがもらえるようだ。
QRコードのある場所は「銀色のかまぼこが眩(まぶ)しい、あれはなんだろう?」といったヒントがアプリに書かれているが、なかなか見つからないところもあるので、これは助かった。
ちなみにクイズは「平塚のサッカーチームの名称は?」などといった分かりやすいものから、難しいものまでいろいろあるが、3択を間違えても何度も挑戦できる。
1つめのスタンプは午前9時30分頃に獲得した。スタンプのスポットは市の中心部に密集しているが10時オープンの商業施設もあるので、そこを避けて次は約3km北西の「平塚市総合公園」へ。
園内には湘南ベルマーレの本拠地「レモンガススタジアム平塚」があり、その隣の野球場「バッティングパレス相石スタジアムひらつか」では、この日、プロ野球の二軍の試合が行われるようだった。
創建は380年 「平塚八幡宮」も七夕の彩り
続いては、同じ公園内にある「ふれあい動物園」へ。
入場無料の小さな動物園だが、カピバラ、タヌキ、ハクビシンなどの小動物や鳥などが展示されていて、ポニー乗馬体験や、ヤギ、ヒツジ、ウサギ、モルモット、七面鳥、アヒルなどを触ることができるふれあいコーナーもあり、家族連れでにぎわっていた。
続いて1kmちょっと南へ走り、「平塚八幡宮」へ。
西暦380年創建とされる長い歴史を持つ神社で、東海道(国道1号)に面した一の鳥居には七夕飾りが下げられていて、祭りの雰囲気も感じられる。
本殿の前には疫病祓いにも御利益があるという茅の輪くぐりがあり、8の字にくぐってお参りした。
スタンプざくざくの市中心部へ
とっくに午前10時を過ぎていたので、約1km西の「三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚」で次のスタンプをゲットし、次はJR平塚駅方面へ。
東海道の宮の前交差点から平塚駅までの約500mの大通りは、車両通行止めになっているので歩道の自転車レーンを通って駅のロータリーへ。
駅前は多くの見物客でにぎわっていたので、自転車を押しながら歩き、「JR東日本 平塚駅」と駅ビルの「ラスカ平塚」でさらに2つのスタンプをゲットした。
ここまで集めたデジタルスタンプは計7個で、これで平塚市内の約20の飲食店や美容院などで特典が受けられることになった。また、後日行われる抽選会の参加権(スタンプ7個につき1回)も手に入れた。
しかし、できる限り残りのスタンプも集めたい。これから七夕まつりのメインストリートに入ろうかというところで、続きは次回!
(光石 達哉)