自転車初心者の編集部見習いコイケとともに、サイクリングをより楽しむためのノウハウやアイテムを学んでいく新企画「若葉マーク脱出計画」。
今回はサイクルコンピューターの使い方を学びつつ、千葉県柏市の映えスポットまで一緒にサイクリングした模様をレポート!
まだ自転車歴数カ月というコイケだが、1日100km程度は走ったことがあるというので、長距離走るのはあまり問題なさそう。
ということで今回は都内から片道40~50km程度で往復できるコースを設定。緊急事態宣言も開けたため、久々に県境を越えて千葉県柏市方面を目指した。
浅草・雷門前から千葉を目指す
都内を出発して、浅草付近から国道6号線・水戸街道に入り、ひたすら北東に向かう。週末の朝ということで序盤は車も少なく、道幅も広く快適に距離を稼いでいく。
新葛飾橋で江戸川を渡ると、千葉県松戸市に突入。時間とともに車も増え、路肩が走りにくいところもあるため気をつけて進んでいく。
この日は曇りのち晴れの予報だったが、10時ごろにトイレ休憩でコンビニへ寄ったところちょうど小雨が降ってきた。しばらく雨宿りしたら、運よく15分ほどでやんだので再出発。
北柏駅付近で左折してようやく国道を離れ、さらにその先を右折。目的地をちょっと行き過ぎて利根川に出てしまったが、景色が開けていていい感じだ。
まるで童話の世界!~コスモス畑と風車が美しい
ここから細い道をクネクネと進んで、今回の目的地「あけぼの山農業公園」へ。ここはオランダ風の水車の周りに花畑が広がり、文字通りオランダのような風景が広がっている。SNSなどでたまに見かけていて、一度は行ってみたいなと気になっていたところだ。
10月半ばのこの日はちょうどコスモスが見ごろで、僕らが到着したころには雲が切れて青空も見えてきた。
自転車でいろんなところに出かけていると、ちょっとやそっとのいい景色では感動しなくなってくるのだが、ここは童話の世界のようで現実離れした美しさがあった。
今や知る人ぞ知る〝映えスポット〟として、この日は観光客やサイクリストもそこそこ多かった。春はチューリップ、夏はひまわりと季節の花と風車を楽しむことができるようだ。
神社仏閣に興味があるというコイケのリクエストで、すぐそばにある布施弁天へも行ってみる。関東三弁天のひとつという真言宗のお寺で、境内には1717年完成の現本堂、三重塔や十二角形の鐘楼など興味深い建造物も多い。
道の駅のからあげはボリューム満点
続いて、5kmほど南にある手賀沼方面を目指すことに。手賀沼に注ぎ込む大堀川沿いを走っていると、ここにも風車があった。地図アプリにも掲載されているのだが、特に情報もなく、観光地化されているわけでもない謎の風車だ。
そのまま手賀沼の南岸に出る。幅の広いサイクリングロードが整備されていて、走りやすい。気持ちよくペダルを回転させていると、「道の駅しょうなん」が見えてきたので、ランチ休憩。中にはレストランが2軒ほどあるが、あまりそそられるメニューがなかったので、フードトラックで鶏の唐揚げを買ってみた。一個一個が大きくて、味も染みている。500円でもかなりの量があったので2人でシェアしたが、それでも十分な食べ応えだった。
ひと休みしたらすぐそばにある手賀大橋を渡り、今度は手賀沼の北岸へ。橋を渡ったところにある手賀沼親水広場にもコスモス畑が広がっていた。
いよいよクライマックス~がんばれコイケ!
行きで使った国道6号は交通量が多いので、帰りは別ルートを探すことに。大堀川沿いを東へ進み、その後は江戸川サイクリングロードへ出て南下。東京側のサイクリングロードは何度か走ったことがあるが、千葉側はほぼ初めて。
勝手が分からず、時折、未舗装区間に突入したりしながら、南へ南へと進む。やや向かい風気味で、ここまでだいぶ距離を走ってきたせいかコイケも遅れそうになるが、ゆっくりと進んでいく。
途中、矢切の渡しの松戸側の船着き場をちょっと見物して、市川橋を渡って都内に入り、国道14号(千葉街道・京葉道路)を走ってゴール。まだ暖かさの残っていた初秋の1日、快適に無事に走ることができた。
コイケもちょっと疲れたようだが、まだまだハードなライドはこなせそうだ。ちなみにコイケのこの日の走行データは、距離102.76km、移動時間5時間21分14秒、平均速度19.2km、獲得標高283mだった。
さて、次回はどこへ行こうかな。
(光石達哉)