2021年1月開催予定の日本最高峰の美のコンテスト「第53回ミス日本コンテスト2021」開催告知記者発表会が7日、都内で行われ、最終審査に進むファイナリスト13人がお披露目された。
今年の選考方式は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、従来の全国5ブロックから東西2ブロックに集約。各ブロック通過者に加え、敗者復活戦にあたる「全国最終補選」通過者が一堂に会し、自己紹介を行った。
最終審査は2021年1月24、25日に行われる。
夢はツアコン モンゴルでホームステイ
ダイヤの原石が勢ぞろいだ。
数千の応募者から最終審査に進む候補者13名は、色とりどりの輝きを放った。
モンゴル遊牧民生活の経験者、医師の卵、準ミス國學院。
さらに、元NHKうたのおねえさんや最強ボートレーサーの娘、将来の夢としてアナウンサー、新聞記者を目指す大学生、ただ1人の高校生らが顔をそろえた。
モンゴルでホームステイを経験した候補者は、栃木県那須町出身の相馬あすかさんだ。
観光業に興味を持ち、中1の時にモンゴルでホームステイを行った。移動式住居「ゲル」で過ごすなど遊牧民の暮らしを経験。異文化の奥深さを知り、多くの人にその土地の魅力を伝えたいとツアーコンダクターを目指すようになった。
海外を知るには、まず日本文化を知らなければならない。
京都外国語大外国語学部に進学し、現在はフランス語学科の2年生。マイクを握ると「Bonjour toutes les personnes(皆さん こんにちは)」とフランス語であいさつした。
キャスター・タレントのホラン千秋似で、自己紹介以外のレッスン時や順番待ちの際でも、終始笑顔を浮かべていた。
「コロナで落ち込んでいる観光業をもっと盛り上げたいです」と白い歯を見せた。
トイレ掃除で人生が変わった準ミス國學院
「トイレ掃除が私を変えたんです」と衝撃の一言を放ったファイナリストは、原田佳代子さん。福岡県北九州市出身で、國學院大法学部法律学科3年生だ。「國學院大學 Miss Contenst 2019 supported by リゼクリニック」では準グランプリを獲得している。
これまで最も努力したことは「トイレ掃除」だという。
幼少期から自宅のトイレ掃除が日課で、小学校でも率先して行った。磨き終わると、心もきれいになった気がした。
もともとは内向的な性格だったが、小学校の卒業式で校長先生から「いつも掃除している姿を見ていたよ。これからも続けてね」と褒められたことで変化が起こった。
中学校で生徒会長になり、生徒全員でトイレ掃除行う”トイレ改革”を実行した。在学期間中は校内がピッカピカだったという。
6歳から続けている茶道では師範の資格を取得した。おしとやかに思われがちだが、アツい思いを胸に抱いている。
本コンテストの東日本地区大会では通過ならず。しかし、オンライン開催の「全国最終補選」で”敗者復活”を果たした。
身長163センチの体にまとう服は、情熱の赤いワンピース。
「大学のミスコンでも準グランプリで悔しい思いをしました。ミス日本はグランプリを狙います」と燃えている。
医師の卵 目標は乳がん克服の母
林彩佳さんは今大会のファイナリストでただ1人、医師を目指している。
父は医師、そして母は乳がんを克服して自分を生んでくれたという。
現在は東京慈恵会医科大医学部医学科の5年生で、将来は産婦人科医兼コメンテーターとして働くことが目標。母のような強く気高い女性になりたいと誓う。
座右の銘は「努力は必ず報われる」。170センチの長身を生かし、過去にファッションショー出演やイベントコンパニオンなどの活動にも積極的に取り組んできた。
勉強会で美しい姿勢習得
記者発表の前には、候補者が受講する勉強会の1つ「ビューティーエクササイズ」が公開された。
株式会社スリムビューティハウスアカデミー校長のジョンカス山岡有美さんが講師となり、エクササイズを指導。ファイナリスト13人は美しい立ち姿、座り方などについて体の使い方を教わった。
本選は2021年1月24日に前日審査(社交力審査)、翌25日に最終審査(振袖・ドレス・スポーツウェア審査、質疑応答など)、そして結果発表が都内で行われる予定だ。
開催はコロナ感染拡大の進捗を見極めつつとなる。
大会委員長の和田あい氏は「彼女たちのためにも晴れの舞台を作ってあげたいというのが本心」とファイナリストたちを思いやっていた。
(黒木 達矢)