東京23区内の観梅スポットを見て回るサイクリングの後編。梅も散りかけているので、急いで出発!
季節を楽しむ自転車の旅ーー。
- 梅咲く湯島天神で合格祈願
- 花越しのスカイツリーも楽しめる隅田公園へ
- 小村井香取神社の鳥居左側に梅園あり
- 江東区にも学問の神様 亀戸大社
- 足立区・大谷田公園には約110本の梅
- 最終目的地 板橋区・赤塚溜池公園へ
梅咲く湯島天神で合格祈願
前回は文京区の牛天神北野神社まで6カ所の観梅スポットを回ったが、今回はその続きから。次のスポットは、2㎞ほど東へ走ったところにある湯島天神だ。言うまでもなく、ここも学問の神様・菅原道真を祀った神社で、合格祈願では関東一の人気かもしれない。この日は3月初めということで、たくさんの参拝客が訪れていた。参道には露店も軒を連ねていて、賑わっている。
肝心の梅園は本殿の左側の池の周りと、右側の男坂、女坂と言われる石段沿いの2カ所。まだ半分ぐらいが咲いていた。
花越しのスカイツリーも楽しめる隅田公園へ
さらに東に向かい隅田公園へ。公園自体は隅田川の両岸にまたがっているが、浅草側の岸に梅めぐり散歩道と呼ばれるスポットがある。ただし、ここはほとんど花が散っていて、わずかに咲いているだけだった。
小村井香取神社の鳥居左側に梅園あり
続いて言問橋で隅田川を渡り、東京スカイツリーの真下を通って、墨田区の小村井(おむらい)香取神社へ。鳥居の左側に「香梅園」と呼ばれる小さな梅園がある。なんでも、この付近には江戸末期に面積3300坪もある広大な「小村井梅園」があったそうだが、1910年の洪水で廃園となってしまったとのこと。しかし、時を経て平成6年に香取神社が氏子の協力を得て120本の梅を植え、「香梅園」を開いたそうだ。
江東区にも学問の神様 亀戸大社
次は1kmほど南下して、江東区の亀戸天神へ。ここも菅原道真を祀る神社だ。これだけ学問の神様をお参りするのなら、自分も何か試験でも受ける予定があればよかったなと思いながら境内を見て回る。本殿の前が池になっていて、そこに朱塗りの太鼓橋がかけられ、その周囲に梅が咲いている。東京スカイツリーと梅の花のコラボもいい感じだ。
足立区・大谷田公園には約110本の梅
次は北へ12~13km走り、足立区の大谷田公園へ。一見、子どもたちが遊具で遊んでいる町中のよくある公園だが、北側の一角が柵で囲われた梅園になっていて、約110本の梅が植えられている。木の幹には梅の種類を表すプレートもつけられていて、勉強にもなる。
最終目的地 板橋区・赤塚溜池公園へ
公園を出て、環七を西へ向かい、鹿浜橋を渡ったところで荒川河川敷のサイクリングロードに入る。ここは東京と埼玉の県境沿いの道で、以前も走ったところだ。
高島平付近で南に折れ、最後の目的地、板橋区の赤塚溜池公園へ。ちょっと急な坂を登ったところに梅林がある。このあたりにかつてあった赤塚城の城址で、もともと梅畑であったものを農家から譲り受けて平成7年から梅園としたそうだ。公園の案内図を見ると、坂を下った池の周りにも梅園があるようなので、そちらにも行ってみる。どちらも、まだたくさんの梅が花を咲かせていた。
だいぶ日も傾いてきたが、この日は8時間ほどかけて約70km走り、観梅スポット12カ所を回ることができた。そろそろ桜の開花の便りも聞こえ始めているので、今年も花見スポットめぐりにも挑戦しようかな。
(光石達哉)