20年8月25日に開幕する東京パラリンピック開催まで1年を切った。オリンピック競技は知っているけれど、パラリンピック競技はよく分からない……という人も多いかもしれない。
この連載「パラQ&A」は各競技について、見どころをクイズ形式で出題。第2回はまったく見えない状況で行う「ブラインドサッカー」第2弾。第1回ではルールについてのQ&A、今回は日本代表、そして世界の名プレーヤーについてプチ情報をお届け。
- Q.ボールを持って相手選手に囲まれた日本代表の黒田智成選手……この後どうなった?
- Q.日本代表・川村怜選手の最大の特徴は?
- Q.世界最強・ブラジルが得意とするフォーメーションは?
- Q.ブラサカの選手がよくケガをする体の箇所は?
- Q.日本代表期待の若手・丹羽海斗選手の特技は、ある楽器の演奏。それは何?
- Q.日本代表・佐々木ロベルト泉選手。「泉」という名前の由来は?
- Q.アルゼンチンのスター選手、シルビオ・ベロ。ブラサカ界の〇〇と呼ばれている。その愛称は?
- Q.アルゼンチン代表にはチームの愛称がある。それは何?
Q.ボールを持って相手選手に囲まれた日本代表の黒田智成選手……この後どうなった?
- ①相手選手とボールを取り合う
- ②一度止まってボールの音を消す
- ③ドリブルで相手選手を突破。
③ドリブルで相手選手を突破してシュート
14年に日本で行われた世界選手権。モロッコ戦の前半終了直前、相手選手3人に囲まれた黒田智成選手はドリブルで突破。シュートは惜しくも外れたが、華麗なドリブル突破に観客から拍手が送られた。
Q.日本代表・川村怜選手の最大の特徴は?
- ①ボールを保持する能力
- ②人の気配を感じ取る能力
- ③空間を察知する能力
③空間を察知する能力
全盲のトップアスリートは聴覚で得た情報も、視覚で情報を得た場合と同じようなイメージを脳内で作り出し、イメージに基づいて判断、行動ができるという。
中でも、日本代表のエース・川村怜(りょう)選手は、日常生活から耳をそばだてて、小さな音、気配をキャッチし続けることで、この「空間察知力」を獲得。だからこそ、まるで見えているかのようなプレーが可能となっている。
Q.世界最強・ブラジルが得意とするフォーメーションは?
- ①ツートップ
- ②トライアングル
- ③ダイヤモンド
②トライアングル
「トライアングル」は3人の選手を三角形に配置して攻撃する戦法。
ちなみに、世界各国の傾向は
- アルゼンチン…守備がかたく、かつ攻撃的。ブラジルと比較すると守備はより堅固。
- 中国…絶対的エースがおり、組織的に動く。
- スペイン…カウンター攻撃。経験豊富な選手が多い。
- イラン…絶対的エースがいる。フィジカルが強い。
Q.ブラサカの選手がよくケガをする体の箇所は?
- ①足の指
- ②腕
- ③鼻
③鼻
ブラサカでは鼻骨を骨折、または負傷した経験を持つ選手が多い傾向に。他の選手との正面衝突や、日本の選手は身長差のある外国人選手とぶつかった時にケガすることがある。
見えない状態でプレーしているからといって、そうっと動いているわけではなく、激しい攻防が繰り広げられている。
Q.日本代表期待の若手・丹羽海斗選手の特技は、ある楽器の演奏。それは何?
- ①ピアノ
- ②ドラム
- ③ハーモニカ
②ドラム
丹羽海斗選手はドラムが趣味。高校ではバンドを組んでおり、得意な曲は忌野清志郎、吉田拓郎などフォークソング系。シブい!
Q.日本代表・佐々木ロベルト泉選手。「泉」という名前の由来は?
- ①母の名前
- ②祖父の名前
- ③トレビの泉
②祖父の名前
佐々木選手はブラジル・サンパウロ出身で、祖父が日本人という日系3世。その祖父の名前が出水さんだったことから名づけられた。
Q.アルゼンチンのスター選手、シルビオ・ベロ。ブラサカ界の〇〇と呼ばれている。その愛称は?
- ①マラドーナ
- ②ジダン
- ③メッシ
①マラドーナ
アルゼンチンのスター選手であるシルビオ・ベロが、卓越した技術から「ブラインド・マラドーナ」と呼ばれている。世界的選手の1人で、ボールを両足に挟み、ジャンプしながら背中越しに前へ送るなど、観客が思わず驚くようなプレーをやってのける。
Q.アルゼンチン代表にはチームの愛称がある。それは何?
- ①銀河系軍団
- ②スカイブルー軍団
- ③コウモリ軍団
③コウモリ軍団
アルゼンチン代表チームの愛称は「Los Murciélagos(コウモリ軍団)」。02 年世界選手権で初優勝を達成した後に命名された。
アルゼンチンではラグビー代表が「プーマ」、ホッケー代表が「ライオンズ」など動物名の愛称が多いことから、アルゼンチンの視覚障がい者スポーツ連盟の幹部が名称を悩んでいたところ、前述の名選手シルビオ・ヴェロ が「コウモリでいいのでは」と提案したという。(mimiyori編集部)