【東京パラリンピック】バドミントン=初代女王目指す里見紗李奈ら内定選手が決意表明

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(写真:photoAC/KAZU)※写真はイメージ


8月24日に開幕する東京パラリンピックのバドミントン代表に内定している選手が6月23日、オンラインで会見を行った。

女子WH1クラスで2019年世界選手権シングルス金メダルの里見紗李奈(NTT都市開発)は「シングルス、ダブルスで金メダルを取ったら、盛り上がって競技の知名度も上がる。そのためにも頑張りたい」と、2冠への意気込みを示した。

 

 

里見紗李奈 初代女王へ「プレッシャーない」

初代女王へ気負いはない。19年世界選手権WH1クラス女子シングルスで金メダルを獲得し、パラリンピックでも金メダルの期待が高まる里見紗李奈は「絶対に金メダルを取る。プレッシャーはない」と、力強く言い切った。

最新のダブルス世界ランキング(5月20日付)で1位となり、ペアを組む山崎悠麻(NTT都市開発)と共に代表内定。ダブルスで選出された選手は、シングルスの出場権も獲得した。

体を大きく反らしてコートの奥まで飛ばすクリアショット、粘り強くシャトルを拾い続ける巧みなチェアワーク。世界のトップ選手と戦う武器は、さらに磨きがかかっている。ダブルスでも、山崎とのローテーションのバリエーションを増やすなど、「金メダル」という2人の共通した大目標に向けてコミュニケーションを深めている。

日本開催のパラリンピックで初めて行われる競技。「プレーを見て、感動してくれる人が1人でも多くいてほしい」。頂点に立って、全ての目標を達成する。

 

藤原大輔 本番へ「もっと頑張らなくては」

男子SL3クラスの藤原大輔(ダイハツ)は「内定をいただけてうれしい。もっと頑張らなくてはいけない」と気を引き締めた。

バドミントン経験者でパラ競技は10年から開始。鍛え抜いた右足を軸にしたジャンピングスマッシュを武器に、日本選手権は20年の大会で6連覇。世界選手権をはじめ国際大会でも表彰台に立ち、トップ選手に成長した。

強豪として知られる筑波大バドミントン部出身。「競技に懸けている思いが違って、自分の中ではやっているつもりでも上には上がいて差を感じた。どのように取り組むべきか、姿勢を学ぶことができた」。レベルの高い選手と時間を共有したことで意識が変わり、自身の成長につなげた。

SL3クラスは、比較的重度な下肢障がいの立位選手が対象。以前と比べ攻撃的で、スピーディーな試合展開になっているという。海外選手にも負けないフィジカルの強さを生かし、初のパラリンピックで表彰台を目指す。

 

内定選手はこれまで9人

東京パラリンピックのバドミントン代表は9人が内定(6月16日現在)。日本障がい者バドミントン連盟は、「今後も世界バドミントン連盟より通知がある都度、推薦内定選手を選考基準により推薦する」としている。競技は9月1~5日、東京・国立代々木競技場で行われる。

男子

ダブルス(シングルス含):村山浩(WH1)、梶原大暉(WH2)

シングルス:藤原大輔(SL3)

女子

ダブルス(シングルス含):里見紗李奈(WH1)、山崎悠麻(WH2)、伊藤則子(SL3)、鈴木亜弥子(SU5)

シングルス:小倉理恵(WH2)、藤野遼(SL4)

 

(岡田剛)

 

 

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