【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 グランプリは強い牝馬が主役~宝塚記念

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連覇が懸かるクロノジェネシス。無敗馬の挑戦を受けて立つ(撮影:おかだ=19年5月撮影)


こんにちは!

競馬ページ担当の おかだ です!

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6月27日、阪神競馬場で上半期のグランプリ宝塚記念(GⅠ、芝2200m)が行われます。前年覇者に無敗の新星。中心はいずれも牝馬です。

 

 

連覇は世界制覇への一歩~クロノジェネシス

国内最強を示して再び世界へ。クロノジェネシス(牝5)が、史上2頭目の連覇に挑みます。

初の海外遠征となった3月のドバイは、ドバイシーマクラシック(GⅠ)に出走して欧州の強豪牡馬相手に僅差の2着。今回は21年国内初戦。相手関係を考えれば、負けられない一戦です。

 

前年の宝塚記念、有馬記念から続くグランプリ3連勝も懸かっています。過去に達成した馬はわずか2頭。いずれも有馬→宝塚→有馬のパターンでした。

宝塚記念は梅雨時期の雨が影響するなど特殊条件が重なるレース。連続して勝つことは強い馬でも難しく、連覇は大きな価値があります。

 

先を見据えて10月3日の凱旋門賞(GⅠ、仏・パリロンシャン、芝2400m)に登録済み。勝てば再び世界への挑戦権をつかむことができます。現役馬では、日本競馬界の悲願達成に一番近い存在と言えます。

主戦の北村友一騎手が落馬負傷のため、デビュー以来、初めて別の騎手が乗ります。代役はクリストフ・ルメール騎手。対応力抜群のトップジョッキーが勝利へ導きます。

 

無傷の6連勝は本物か~レイパパレ

6連勝、無敗でGⅠ制覇までたどり着いたレイパパレ(牝4)は、クロノジェネシスと初対戦です。

 

前走、大阪杯(GⅠ)は、3冠馬コントレイル、デアリングタクト、短・中距離の2階級制覇を狙ったグランアレグリアを撃破。2着との差は4馬身。雨に濡れた馬場も味方につけて、まんまと逃げ切りました。

今回は連勝を伸ばし、強豪を倒した力が本物であることを証明しなければなりません。初の2200mは大きな課題です。

 

大阪杯がGⅠに昇格した2017年以降、同レースの勝ち馬は3頭出走し、いずれも敗れています。1600m、1800mが主戦場でも何とか乗り切れる2000mと、距離経験豊富な馬が集まる2200mは別物。たとえ200mの距離延長でも、メンバー、展開、レースの質まで変わると、2000mを圧勝したからといって簡単には通用しません。

未知の距離さえも勢いでクリアしてしまうのか。今回勝つことができれば、日本競馬界の主役級と肩を並べることができます。

 

「1着」だけが欲しい~カレンブーケドール

2年以上勝利のないカレンブーケドール(牝5)。重賞での2着は6回。惜敗続きに今度こそピリオドを打てるでしょうか。

 

日経賞(GⅡ)2着、天皇賞・春(GⅠ)3着。重賞未勝利でも能力はGⅠ級。差のない競馬を続けていますが、なかなか勝ち切れません。

今回も壁は高いです。特にクロノジェネシスとは過去5度対戦。19年オークス(GⅠ、2着)の1度だけ先着を果たしています。

悲願の重賞制覇はGⅠで。同世代、下の世代に後れを取るわけにはいきません。

 

脇役にとどまりたくない牡馬勢

牡馬にも意地があります。逆転は厳しそうですが、簡単には引き下がれません。

前年はクロノジェネシスのはるか後ろで2、3着に入ったキセキ(牡7)とモズベッロ(牡5)。キセキは6馬身、モズベッロはキセキからさらに5馬身離されてゴールしました。1年経って差は縮まるでしょうか。

20年菊花賞(GⅠ)2着のアリストテレス(牡4)は、得意の距離で巻き返しを狙います。2200mは3戦2勝2着1回と相性抜群。3000mの阪神大賞典(GⅡ)7着、3200mの天皇賞・春(GⅠ)4着から距離短縮はプラスです。

 

 

それでは筆者の見解です。

本命はクロノジェネシス。良馬場も渋った馬場もコースも不問。休み明けでも走ります。戦ってきた相手はアーモンドアイ、フィエールマン、ラッキーライラック。能力、経験は一枚も二枚も上。無敗の新星に屈する姿は想像できません。

週末は雨の可能性大。前年同様、天気に泣く馬、笑う馬が出てきそうです。カレンブーケドールキセキモズベッロは雨でも対応可能。逆に良馬場希望のアリストテレスは厳しくなります。

 

レイパパレは大阪杯の圧勝が評価され、重馬場もこなせるとの見方があります。しかし、敗れた強豪馬たちに重馬場の適性がなく、恵まれた勝利とも見て取れます。最後の直線、馬場状態が悪くなった内を避け、比較的状態の良かった外に進路を求めて走っていました。距離が伸びてよりタフな展開になれば分が悪くなるでしょう。連勝が止まっても不思議ではありません。

 

今回はここまで。

次回は上半期の競馬を振り返ります。

 

 

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