8月24日に開幕する東京パラリンピックの、パラバドミントン日本代表選手が6月29日新たに1名発表された。
新たに、障がいクラスSU5の杉野明子が女子シングルスと混合ダブルスの代表に内定した。
杉野は世界選手権女子ダブルスで優勝経験もある実力派。大けがを乗り越え、20年12月の日本選手権シングルスで準優勝を飾った。
混合ダブルスでは、既に男子シングルスに内定している藤原大輔とペアを組む。
バドミントンは9月1日から予選ラウンドを行い、決勝は9月4~5日に各クラスが行われる。
杉野明子 感謝の気持ちを胸に
杉野は30歳にして、初めてのパラリンピック出場となる。
17年には、世界選手権女子ダブルスで優勝を果たすも、18年11月に左膝のじん帯を断裂する大けがを負い、半年以上コートを離れていた。
復帰後、20年12月の日本選手権女子シングルスでは、既に代表に内定している鈴木亜弥子に次いで2位となるなど、シングルスの実力も十分だ。
「東京パラリンピック出場内定をいただきました。悩み、迷い、苦しみながらもここまで来ることが出来たのは沢山の方々からの支えがあったからこそです。今出来ることを精一杯やり切り、本番の舞台では1秒でも長くコート上でプレー出来るように全力で挑みます」と闘志を燃やしている。
藤原大輔 引き続き頑張る
2020年1月から杉野とペアを組む藤原は、男子シングルスに続き2種目めの内定となった。
「杉野選手とは組み始めて間もないですが、過去の大舞台で優勝経験のある大先輩でもあるので胸を借りるつもりで、ハードワークし続けたいと思います」
ペアになって1年半、即席の名コンビ誕生となるか、目が離せない。
内定選手10人目
東京パラリンピックのバドミントン代表は10人が内定(7月5日現在)。日本障がい者バドミントン連盟は、「今後も世界バドミントン連盟より通知がある都度、推薦内定選手を選考基準により推薦する」としている。競技は9月1~5日、東京・国立代々木競技場で行われる。
メダル候補は19年世界選手権でシングルス優勝を飾った女子WH1の里見紗李奈が有力で、ペアを組む山崎悠麻(WH2)とダブルス制覇も狙う。同SU5では、インターハイ、インカレに出場して実業団でも活躍した鈴木亜弥子にも期待がかかる。
男子
ダブルス(シングルス含):村山浩(WH1)、梶原大暉(WH2)
シングルス:藤原大輔(SL3)
女子
ダブルス(シングルス含):里見紗李奈(WH1)、山崎悠麻(WH2)、伊藤則子(SL3)、鈴木亜弥子(SU5)、杉野明子(SU5)
シングルス:小倉理恵(WH2)、藤野遼(SL4)
(mimiyori編集部)