「ブラインドサッカー(5人制サッカー)」の国際大会「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」は6月1日、東京・品川区立天王洲公園でリーグ戦3日目の2試合が行われ、連勝スタートの日本(世界ランキング12位=5月29日付)は、同3位のスペインと対戦し1ー1で引き分けた。日本は2勝1分の勝ち点7とし、初の決勝進出に大きく近づいた。
黒田が2戦連発も終盤に失点
強豪国に互角以上の戦いを見せた。世界ランキング3位のスペインと引き分けた日本。前半から佐々木ロベルト泉(パペレシアル品川)を比較的前でプレーさせるなど、攻撃的な陣形で攻めた。何度かチャンスは作ったものの得点に至らず、0ー0で折り返した。
無得点の時間が続く中、後半9分、GK佐藤大介(たまハッサーズ)から相手陣内にいた黒田智成(たまハッサーズ)にボールが渡ると、ゴール前までドリブルで攻め込み左足でシュート。前日のタイ戦に続き、2戦連続で先制点を挙げた。
得点後も粘り強い守備で強豪スペインの攻めに対抗していたが、後半18分、スペインのフリーキックから、背番号10のユースフ・エル・ハダウィ・ラビィにシュートを決められ、今大会、初失点。その後、追加点とはならなかったが、得点を与えず、引き分けに持ち込んだ。
狙い通りのカウンターで均衡破る
スペインとは、19年の前回大会でグループリーグと3位決定戦で対戦した。グループリーグは1ー0で勝利したものの、3位決定戦は0ー1で敗戦。何度も対戦経験のある相手で、日本は欧州選手権などの試合映像も分析し、勝利を目指した。
今回は、スペインが攻めてきた時にできる裏の空いたスペースを狙った。守備が手薄になったところ飛び込み、ゴールキーパーからのパス1本でチャンスを作る形。黒田の得点時もカウンターがしっかり決まった。
高田敏志監督は「練習していたことが試合で出せた。チャンスは作れていたので、決めるとこで決まっていれば、2点、3点入っていた。3連戦でメンバー交代なく臨んだが、思った以上に走れていた」と手応えを感じている。2戦連発の黒田は、「一戦一戦、集中力高く臨めている。アルゼンチンには自分たちの練習してきたサッカーをして、世界一に勝ちたい」と意気込む。
総当たり戦ラストは世界1位アルゼンチン
今大会は5カ国総当たりのリーグ戦で1~5位の順位を決め、最終日の6月5日に3位決定戦、決勝が行われる。日本は初戦のフランス、2戦目のタイにいずれも1ー0で勝利した。
リーグ最終戦のアルゼンチン戦は、6月3日13時キックオフ。日本は引き分け以上で他国の勝敗に関係なく決勝進出。アルゼンチン戦の前に行われるスペインーフランス戦で、スペインが引き分け以下であれば、日本は敗れても決勝進出が決まる。(岡田剛)
アルゼンチン戦は下記URLより視聴可能。
【Santen ブラサカグランプリ 2021】6/3(木)|(M8)日本vsアルゼンチン - YouTube
◆大会情報
Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川(Santen ブラサカグランプリ 2021)
日程:2021年5月30日(日)〜6月5日(土)
会場:品川区立天王洲公園(〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-23)
www.wgp-blindfootball.com
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