【ラグビー】ワールドカップ=準々決勝出場国 フランスの横顔~15人のプチ情報

(写真はイメージ:MuddyFox/photoAC)

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ラグビーのワールドカップは20日、準々決勝2試合を行う。世界ランキング7位のフランスは同3位・ウェールズと対戦する。フランスは過去9大会ですべて決勝トーナメントに進出した強豪で、11年大会では準決勝で9-8でウェールズを下している。
今大会は元代表主将のマチュー・バスタローが落選するなど、新旧選手の入れ替えが行われたチームだ。
フランスの準々決勝先発出場15人について一挙、今すぐ観戦時に「知ったか」できるプチ情報を紹介。

 

1列目:ベテラン外れて起用 / すったもんだで主将続行 / 柔道経験

PR#1シリル・バイユ
初出場。本大会代表選出の決め手は19年8月のプレマッチ。スコットランド、イタリア戦でのパフォーマンスが評価された。
チーム方針は俊敏なプレースタイルであり、19年6月の段階でベテランで実績のあるモルガン・パラ、マチュー・バスタローが候補から外れていた。

HO#2ギエム・ギラド主将
3大会連続3度目の出場。15年大会準々決勝敗退を受け、16年からフランス代表のキャプテンを引き継いだ。一時、バスタローら別の選手にキャプテンが委譲されたり、若手選手から不満が噴出したりと、すったもんだの末に今大会も主将になった。

 

PR#3ラバ・スリマニ
幼少時はバスケ、柔道、サッカーを経験し、10歳でラグビーに本格的に取り組んだ。
本大会には仲が良い、フランス代表元主将のマチュー・バスタローが落選して不在。

フランスに惚れた / ハンドボール出身

LO#4ベルナール・ルルー
南ア生まれ。フランス系南アフリカ人として母国の強豪ライオンズとプロ契約する前夜に、ラシンから誘われて渡仏した。
「フランスという国と文化、ラグビーと環境に惚れてしまったから」とそのままラシン入り。13年6月からはフランス代表として活躍中。

LO#5セバスチアン・ヴァアマイナ
初出場。ニューカレドニア育ち。幼少時代はラグビーではなくハンドボールに熱中。ハンドリングのうまさの源とみられている。
兄弟がラグビーを始めたことで、練習に同行したことがラグビー転向のきっかけ。才能を見出されてフランスへ移住した。当初は冬の寒さに衝撃を受けたという。


息子が生きがい / 大けが乗り越えた / ニューカマー

FL#6ヴァンセスラス・ロレ
16年1月にジェシカ夫人との間に待望の第1子(ティアゴ君)が誕生。今は、溺愛する息子の面倒を見ることが日課。「父になって初めて『人のために生きよう』と思えた」という。


LO#7シャルル・オリヴォン
初出場。18-19季の代表プレマッチで主将を任されたことあり。HCいわく「オリヴァン、ラカフィアを見たかったから」とキャプテンになった時にどういう言動をするかを”テスト”された。
17年6nations代表選出も、肩甲骨まで骨折する左肩の大けがで1年間を棒に振り、18-19季では代表での活躍も期待された中、練習中に古傷の左肩を痛めて一転引退危機。地道なリハビリで一転、W杯切符を手に入れた。

 

No.8グレゴリー・アルドリットゥ
初出場。19年6nationsでフランス代表に初招集され「最高にうれしい。何としてでもあのフィールドに立ちたい」と感激した。
両親はスコットランド系移民。

 

甘党 / 親子出場

SH#9アントワーヌ・デュポン
初出場。4歳でラグビーを始め、14年にプロデビュー。17歳のときに欧州カップのレンスター戦に出場した早咲きの天才。
フレンチトーストなどのスイーツ好き。少年時代に憧れたW杯代表となり、「次は2023年もある」と自国開催のW杯での活躍も見据えている。


SO#10ロマン・ヌタマック
19年6nationsでフランス代表に初招集された初出場選手。
父は元フランス代表の名選手Emileで「私に追いつくのではなく、追い越してほしい」と息子への期待が大きい。
祖父はカメルーン出身で元ウェイトリフティング選手。左脇腹に謎の漢字のタトゥー「注定的」(原文ママ)がある。

BK:15年大会は黒歴史 / no rugby no life / NZとフィジーを経て / こちらも親子出場 / スポーツ万能一家

WTB#11ヨアン・ユジェ
15年W杯は初戦に出場したものの、故障で出場はその1試合に終わった。その後は「W杯?僕は出たことがない」と自虐的に話すなど、本人にとって「黒歴史」となっている。
人柄的には荒ぶるタイプではなく、落ち着いた「一般人に近い」(地元メディア)キャラクターだという。


CTB#12ガエル・フィクー
2大会連続2度目の出場。元U20フランス代表。
父親の住むセネガルでのラグビー普及活動に熱心。座右の銘は「ラグビーなくして人生なし」。


CTB#13  ヴィリミ・ヴァカタワ
ニュージーランド生まれで、幼少期にフィジーへ移住。9歳の時にラグビーを始め、17歳でU19フィジー代表に選ばれた。
18歳の時にラシン所属のフィジー出身選手の紹介でフランスに渡った。7人制での活躍が認められて16年6nationsではフランス代表として出場した。

WTB#14 ダミアン・ピノー
父親は元フランス代表のアラン・ピノー(92~00年現役で32試合62得点、SH)で、親子でW杯出場を果たした。クラブ入団時は「ダイヤの原石」と紹介された期待の選手。

FB#15マクシム・メダール
父親も80年代まで活躍した元ラグビー選手。おじも元選手。さらに兄はハンドボール、妹はバスケ、テニスというスポーツ一家だ。
父親の影響でラグビーを始め、15歳でトゥールーズのユース入り。18歳でトップデビューを果たした。
(mimiyori編集部)

 

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