【東京パラリンピック】名場面ハイライト②<陸上競技編>~若手の台頭&ベテランの執念

f:id:mimiyori_media:20211011195313j:plain

ユニバーサルリレーで第2走者を務めた21年日本選手権出場時の大島健吾
(撮影:mimiyori編集部)


熱戦が繰り広げられた東京パラリンピック。花形競技の陸上競技では、今大会から新種目が採用された。様々な障がいを持つ選手が男女混合で走るユニバーサルリレー。日本は最後まで「タッチ」でつなぎ切り、初のメダルを獲得した。

地元開催のパラリンピックに懸けてきたベテランの姿、新たな力も次につながる結果を残した。アスリートたちの名場面を振り返る。

 

 

ユニバーサルリレー:攻めの「タッチ」で表彰台

f:id:mimiyori_media:20211011214030j:plain

21年日本選手権男子100メートル優勝時の大島健吾(撮影:mimiyori編集部)

最後までつないだ先に歓喜の瞬間が待っていた。

日本のメンバーは澤田優蘭、大島健吾、高松佑圭、鈴木朋樹の4人。9月3日、まずは予選で日本新記録を更新する47秒94をマーク。2組終了時点で、暫定4位。最終3組の1着ドイツが48秒21。日本の記録を上回ることができず、決勝進出をギリギリで決めた。

決勝の相手は中国、米国、英国。英国と競り合うも4着で入線。しかし、2位で入った中国が違反で失格となり、3位に繰り上がった。

f:id:mimiyori_media:20211011214448j:plain

走り幅跳びにも出場した澤田優蘭(T12)

新種目の400メートル・ユニバーサルリレーは、視覚障がい、義足または機能障がい、脳性まひ、車いすの順に男女各2人が走る。バトンは使わず、身体のどこかに触れるタッチでつなぐ。

f:id:mimiyori_media:20211011214526j:plain

短距離で2大会連続出場の高松佑圭(T38)

個人の走力では海外勢に押される日本は、タッチワークを磨いてきた。19年世界選手権では第3走者から第4走者へのタッチが届かず失格。以降、多くの選手が合宿に参加し、タッチするタイミングを繰り返し練習。身につけてきた攻めのタッチで強豪に食らいつき、メダルを呼び込んだ。

f:id:mimiyori_media:20211011214542j:plain

トラック、マラソンの両立に挑んでいる鈴木朋樹(T54)

 

永田務:マラソン男子日本人初出場クラスでメダル

f:id:mimiyori_media:20211011214635j:plain

T46クラスでは日本選手マラソン初出場でメダルを獲得した永田務

男子マラソンでも2人がメダルを獲得した。

上肢障がいのT46クラスで日本人初出場を果たした永田務は銅メダル。一時はメダル圏外まで順位を落とすも、粘りを見せて堂々の3位。今後は世界記録更新へ走り続ける。

 

f:id:mimiyori_media:20211011214745j:plain

堀越信司は2大会目で初のメダル獲得(T12)

T12クラスの堀越信司は、16年リオ大会4位の悔しさを晴らす銅メダル。終盤の坂を見越し、前半で自分のペースを守り続けた戦略が功を奏した。

f:id:mimiyori_media:20211011215736j:plain

短距離のエースとなった大矢勇気(T52)

短距離でもメダリストが誕生した。男子100メートル(T52)で大矢勇気が銀メダルを獲得した。12年ロンドン大会を目指していたが、出場権をかけた選考会の当日に母が死去。ロンドン、16年リオ大会は代表外だったが、ようやく母に吉報を届けることができた。

 

ベテランアスリートたちの東京パラリンピック

f:id:mimiyori_media:20211011214759j:plain

東京2020オリンピックの開会式でトーチリレーに参加した土田和歌子(T54)

夏冬合わせて8度目のパラリンピックだった土田和歌子。今大会はトライアスロンと女子マラソン(T54)に出場した。女子マラソンでは3位に16秒及ばず4位。16年リオ大会でも1秒差の4位に泣いており、24年パリ大会が競技人生の集大成となる。

f:id:mimiyori_media:20211011215018j:plain

山本篤

男子走幅跳(T63)の山本篤は、夏冬合わせて5大会連続出場、08年北京、16年リオに続く3個目のメダル獲得を目指した。5本目に自己記録を5センチ更新する6メートル75を記録して3位に浮上するも、最後は逆転されて4位に終わった。

f:id:mimiyori_media:20211011215033j:plain

鈴木徹

男子走高跳(T64)で00年シドニー大会から6大会連続出場の鈴木徹は4位タイ。シドニーとアテネで6位、北京5位、ロンドン、リオで4位。今大会も6大会連続入賞を果たしたが、あと一歩のところでメダルを逃した。

f:id:mimiyori_media:20211011215046j:plain

中西

女子走幅跳(T64)では、19年世界選手権覇者の中西麻耶が出場。コロナ禍で練習拠点の関西と実家の行き来が難しくなったことで、高齢の家族と離れて大阪へ移住。結果は5メートル27で6位入賞だった。

 

村岡桃佳:夏冬二刀流で100メートル決勝進出

f:id:mimiyori_media:20211011195413j:plain

100メートルで決勝進出を果たした21年日本選手権出場時の村岡桃佳(撮影:mimiyori編集部)

村岡桃佳は、19年春から挑戦した陸上・女子100メートル(T54)で6位に終わった。

中盤までトップを走ったが、夏のメダル獲得はならなかった。

次は、既に内定している冬季の22年北京大会だ。18年平昌大会ではアルペンスキーで金メダル1個を含む5個のメダルを獲得。陸上での経験を生かして、冬の女王の座を守り抜く。

(mimiyori編集部)

 

mimi-yori.com

 

mimi-yori.com