ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」に参戦したイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリアにフィジーとジョージアが加わった8カ国による対抗戦「オータム・ネーションズカップ」が、11月13日(現地時間)に開幕した。
新型コロナウイルスの影響を受けて中止となった国際試合の代替大会として開催することになった本大会。「6nations」の激闘を終えたばかりの欧州の強豪国に、東欧の雄ジョージア、オセアニアの強国フィジーが加わり、さらなる熱い戦いが繰り広げられる。
今回はイングランドと対戦するジョージア代表の意外なプチ情報、前編ではFW陣をご紹介。
PR:試合前には〇〇〇と会わない
【プロップ】
試合前のルーティーン。ちょっとしたこだわりを持つ選手がいる。
TOP14モンペリエの主軸としても活躍するミヘイル・ナリアシヴィリ。集中するためなのか、試合前に決して取材陣には会わないと決めている。
また、20年9月末に代表初招集となったレクソ・カウラシヴィリは代表きっての力持ち。過去に重量挙げで260キロを腰まで持ち上げたことがある。
19年W杯代表のベカ・ギガシヴィリは20歳まで本格的にラグビーをしていなかったという変わり種だ。
17年にU20世界選手権で日本撃破に一役買ったグラム・ゴギチャシヴィリは、ジョージア新世代プレーヤーのひとり。ラシン加入当初はジョージア語しか話せず、同国人チームメイトを頼りにしていたが、試合では言葉の壁を感じさせないプレーを見せた。
HO:日本通ブレグバゼ 同郷の力士に会いたい
【フッカー】
ジョージア人初のスーパーラグビー選手となったジャバ・ブレグバゼ。18年に日本のサンウルブズに加入し、家族とともに東京・月島で暮らし始めた。奥さんはもんじゃ焼きを好きになるなど家族そろって日本通。ジョージア出身の力士・栃ノ心と会ってみたいという。
シャルワ・マムカシヴィリはインテリ一家で育った。母は大学の数学教授で、祖父母、おじ・おばなども数学教師、弟は銀行員のインテリ一家。自身も大学でITを学び、教師を目指していた時期もあったとか。妻は芸術家で、自身もゴッホやダリに興味を持つようになった。
LO:長身が武器! 「200センチ」トリオ
【ロック】
身長203センチのノダル・チェイシヴィリはラインアウトで大きな武器に。ジョージア、フランスのクラブでプレーし、現在はイングランドのクラブに所属している。
冷静さと忍耐力が持ち味で、200センチのラシャ・ジャイアニ。英国のエクスター大学でプレーし、大学4年生で健康福利を学ぶ。同大学では7人目のシニア代表選手となった。
同じく200センチのコンスタンチン・ミカウタゼ。普段は寡黙だが秘めた気性は激しく、密集から立ち上がりざまに相手にボールをぶつけ、頭を蹴って一発退場になったことも。グラウンドを離れれば家族思いの一面も。ジョージア帰省時には両親らに大量のお土産を持ち帰る。
3列目:若き司令塔 愛称は「ゴジラ」由来
20年3月のポルトガル戦では主将を務めたベカ・ゴルガゼ。19年W杯で引退したジョージア代表のレジェンドMamuka Gorgodze(マムカ・ゴルゴゼ)とは姓が一文字違い。
ゴルゴゼの愛称「ゴルゴジラ」にちなんで、こちらは「Gorgadzilla」と呼ばれている。
19年W杯代表オタリ・ギオルガゼの愛称は「オタル(Otar)」。「ゴジラ」に「オタル」、日本人にとっては、なじみのある言葉が愛称になっているだけで親近感がわいてくる。
U20代表でも活躍したトルニケ・ジャラゴニア。18年のU20世界選手権出場ではFL(6番)とNo8の両ポジションでプレーし、21歳は将来が期待されている。
(mimiyori編集部)
※イングランドージョージア戦のもようは、WOWOWで11月14日(土)午後11時45分~放送予定。