ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。第3節アイルランドージョージア戦は、11月29日(現地時間)に行われる。
今回は、この2カ国について観戦前に知っておきたい5つのことをご紹介。
グループAを1勝1敗で上位をうかがうアイルランドでは、期待の若手がデビュー。
前2戦まで全敗のジョージアは、意外な選手からラブコール?
- アイルランド:時は来た! ファレルHCの秘蔵っ子が代表デビューへ
- アイルランド:ビールハム 「ロックダウンに救われた」
- ジョージア:2戦連続無得点も「口げんかが減っている」
- ジョージア:ゴルガゼがヴニポラに勝った? 第2節のベスト15に選出
- ジョージア:ちなみに…フィジーのナドロが「好きなジョージア選手」を回答
アイルランド:時は来た! ファレルHCの秘蔵っ子が代表デビューへ
アイルランドのWTBシェイン・デイリーが、唯一の代表未経験選手として、次節ジョージア戦にベンチ入りする事となった。途中出場で代表デビューなるかが注目される。
デイリーはアイルランド・コーク出身の23歳。今秋から代表合宿に参加し、当初は故障のため試合に出場できなったため、ジョージア戦は満を持してのベンチ入りとなる。
協会公式HPによると、アンディー・ファレルヘッドコーチは、デイリーについて「これまでは運悪くケガで出場できなかったが、ついに“その時”が来た」などと話している。
アイルランド:ビールハム 「ロックダウンに救われた」
次節ジョージア戦にスタメン出場するアイルランドのPRフィンレイ・ビールハムが「ロックダウン効果」について語っている。
新型コロナウイルス感染拡大による20年春の欧州ロックダウンは、選手やファンから試合を奪った苦しい時期だったが、地元メディア「LTE」によると、ビールハムにとっては「自分を見つめ直すいい機会だった」という。
ロックダウン当初に足首を骨折し、神経まで損傷する大けがを負った。公式戦どころかチーム練習もできない環境の中、まずはけがを治すことに集中し、故障明けには代表に合流できるよう、メンタル面も鍛え直すことができたとか。
「だからこそ、今は本当に楽しい。これまでたくさんの間違いもしてきたけど、どれも自分のためになっている。人生は修行。今ならチームに大きく貢献できる気さえしてくる」ととにかく前向きだ。
ジョージア:2戦連続無得点も「口げんかが減っている」
大会初戦のイングランド戦に続き、前節ウェールズ戦も無得点に終わったジョージアだが、レヴァン・マイサシヴィリ ヘッドコーチは前向きな姿勢を崩していない。
協会公式HPによると、「2試合も得点がないのはつまらないことだが、終盤までは13点差だった。うちが1トライでも決めれば戦況は変わっていたはず」と“たられば”トーク。
「(スコットランドとの親善試合を含む)3試合目だったが、攻撃面ではすごく進歩している。ディフェンスもよくなってきた。チーム内での口げんかが減っている。この大会で本当にいい経験ができている」などと超ポジティブにとらえている。
ジョージア:ゴルガゼがヴニポラに勝った? 第2節のベスト15に選出
開幕から2試合連続無得点のジョージアだが、第2節のベスト15に、ジョージアからは唯一No.8 ベカ・ゴルガゼが選ばれたため、ジョージアファンやメディアは喜んでいる。
ジョージアのスポーツメディア「popsport」は、「No.8は、ウェールズのウェインライトもイングランドのヴニポラもよかったが、我々の選択はゴルガゼだった」と選考過程を紹介する他メディアの記事を引用。
「あのヴニポラに勝った!」とのタイトルで、まるで快挙のように伝えている。
ジョージア:ちなみに…フィジーのナドロが「好きなジョージア選手」を回答
コロナの影響で、開幕から3試合連続で試合が中止となっているフィジーのネマニ・ナドロが、隔離生活で退屈な日々を送っていることもあってか、自身インスタグラムのストーリー機能でファンからの質問に頻繁に答えている。
中には、「ジョージアからこんにちは。好きなジョージアの選手が誰ですか?」とジョージアサポーターからと思われる質問も。
これに対し、ナドロは「Misha Nariashvili、Shalva Mamukashvili、 Levan Chilachava」と3選手の名を挙げて返答。
「北半球のどこの国でプレーしてみたいですか?」との問いかけにも「ジョージア」と答えてファンを喜ばせていた。
また、ナドロはYouTuberばりの動画を自身のアカウントで公開しており、明るい人柄がうかがわれる。
(mimiyori編集部)
※アイルランドーウェールズ戦のもようは、WOWWOWで11月29日(日)よる10時55分~放送予定。