ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。第3節フランスーイタリア戦は、11月28日(現地時間)に行われる。
イタリアは第2節、対戦予定だったフィジー代表に新型コロナウイルス陽性者が複数出て試合が中止(成績は28-0でイタリア勝利)になったため、第3節が2戦目になる。
初戦はスコットランドに敗れているため、何としても勝利をつかみたいところ。
今回は、オータム・ネーションズカップ2勝目を目指すイタリア代表のBKをご紹介。
- SH/SO:結婚、第1子誕生…幸せいっぱいの男たち
- SH/SO:これから幸せをつかむ男たち
- CTB/WTB:ベネトン勢~若き日々からスター軍団
- CTB/WTB:ゼブレ勢~生粋のアスリートたち
- FB:カリスマアスリート
SH/SO:結婚、第1子誕生…幸せいっぱいの男たち
SHとSOには、人生のターニングポイントを迎え、見事幸せをつかんだ選手たちが並ぶ。
15、19年W杯代表のSOトンマーゾ・アランは18年11月、トルコ出身で神経科学者のベナン夫人と結婚。夫人から直々のメンタルケアがあったのだろうか、翌年19年W杯は3試合先発出場し23得点、ナミビア戦で1トライという活躍を見せた。
W杯2大会連続出場のSHグリエルモ・パラッツァーニは、19年5月に挙式を挙げると、コロナ禍の中、20年7月に第1子誕生。
19年8月のアイルランド戦で代表デビューのSHカラム・ブレイリーは、その2カ月前に長男が誕生した。イタリア代表入りで遠征が増え、会えない時間が多くなったため「あんまり早く成長しないで」と寂しがっている。
15-16季にU18の副主将を務めたSOアントニオ・リッツィは、19-20季からゼブレ。入団の際、「小さい頃から応援してきたクラブに入れて光栄。このジャージーを着るのが夢でした」と喜びにあふれている。
SH/SO:これから幸せをつかむ男たち
次の2人は、まさにこれから幸せをつかむ若手成長株だ。
U20元主将のSOパオロ・ガルビジは、U20世界選手権や19、20年U20の6nationsに出場し、将来を嘱望される。
ウェールズ生まれのSHステファン・ヴァーニーは、母国との対戦にはめっぽう強く、20年1月のU20の6nationsではイタリア代表として出場し、ウェールズ戦でマン・オブ・ザ・マッチを受賞。それ以前にも、U18イタリア代表時代にウェールズ戦で2トライを挙げたという。
一方、SHマルチェロ・ヴィオーリは、これまでケガに泣かされてきた。18年10月~19年4月には左肩を3度手術。3度目の手術をすると医師に告げられたのが4月1日で「ジョークかと思った」。今後の巻き返しが期待される。
CTB/WTB:ベネトン勢~若き日々からスター軍団
イタリア代表のCTB/WTBは、主にベネトンに所属する選手と、ゼブレに所属する選手に大別される。
まず、ベネトン所属の選手は、若い頃から頭角を現している実力者が顔をそろえる。
U20元副主将のCTBマルコ・ザノンは、U16など年代別代表を複数経験。15年6月にはモリアーノで国内ジュニア選手権優勝も果たした。
19年W杯代表のWTB/FBエドアルド・パドヴァーニは20年4月、ベネトン移籍を発表した。
同代表のCTBルカ・モリシは、元U20代表で、12年2月の6nationsイングランド戦で代表デビュー。若い時から「逸材」と期待されつつ、故障が多い選手でもある。
イタリア・トレヴィーゾ出身のWTBルカ・スペランディオは、元U20イタリア代表で、17年3月の6nationsフランス戦で代表デビュー。現所属ベネトン・ユース出身のエリートだ。
CTB/WTB:ゼブレ勢~生粋のアスリートたち
ゼブレ所属の選手には、スポーツ一族の血を受け継ぐ生粋のアスリートが多い。
中心選手のSO/CTBカルロ・カンナの父は、ジュニアレベルで代表を務めた元ラグビー選手だった。
U16から年代別代表で活躍するCTB/WTBフェデリコ・モリは、まさにサラブレッド。
おじのFabrizioは、陸上競技の99年世界選手権男子400mハードル金メダルのほか、五輪に3大会連続出場したトップアスリート。3歳下の妹Rachele は陸上競技のハンマー投げ選手というスポーツ一族だ。
19年W杯代表CTBジュリオ・ビセーニは、父はバスケットボール、兄はラグビーの選手だった。
また、同代表のWTBマッティア・ベリーニはストイックな選手。体の各所にあるタトゥーの中に「Don't limit yourself(限界を自分でつくるな)」という文字がある。
U20代表のWTBヤコポ・トゥルッラは、期待の大きい若手のホープだ。
FB:カリスマアスリート
FBの2人は、メディアもこぞって注目するイタリア代表のスター選手だ。
19年W杯10得点のFBマッテオ・ミノッツィは、16年U20世界選手権で活躍した際、世界メディアで「イタリアン・マエストロ」と称された。
同3試合先発出場のFBジェイデン・ヘイワードは、大人の色気を備えた選手。19年W杯後、英国のラグビーサイトによる「セクシーなラグビー選手」投票で79%の支持を集め1位になった。
(mimiyori編集部)
※フランスーイタリア戦のもようは、WOWOWで11月29日(日)午前4時55分~放送予定。