ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。最終節の3位決定戦アイルランドースコットランドは、12月5日(現地時間)に行われる。
スコットランドは第2節フランスに敗れたが、19年W杯でも予選同組だったアイルランドと激突する。
今回はスコットランド代表FW陣のプチ情報を紹介。
選手生活の傍らでコーヒー店を立ち上げたり、兄弟代表のブラザーズがいたり。
観戦前にちょっぴり予習になる豆知識とは?
副業はコーヒーと理髪店?
19年W杯代表主将のHOスチュアート・マキナリーは、同年に高級コーヒーブランドを立ち上げ、販売している。
マキナリーとともに15、19年W杯代表を務めたHO フレイザー・ブラウンは、実家が農家。休日や故障中は父親の家業を手伝う。13年に初代表入りを知らせる電話を受けたのも農場だった。
FLブレア・カウワンは、引退後の計画として理髪師になろうとロンドン理髪学校を卒業した。クラブの更衣室は、定期的に”ブレアの理髪店”に変貌するとか。
やはり髪にこだわりがあるのか。スコットランド代表では珍しいロン毛で、試合中はヘッドギアをつけることが多い。
また、PRロリー・サザーランドは趣味ではあるが、釣りに凝っている。
兄弟出場のファーガソン・ブラザーズ
スコットランド48組目の兄弟代表であるPRザンダー・ファーガソン、No.8マット・ファーガソンが今回もともに代表入り。18年夏の米国戦で同代表22組目の兄弟同時出場を果たしている。
兄のPRザンダーは19年W杯日本戦で代表初トライを挙げた。20歳で代表デビューした際は、1948年ビル・ブラック以来の最年少代表となった。
ちなみに、過去にはスコットランド国立少年聖歌隊のメンバー、10年はスコットランド・ユース・マウンテンバイクの王者と多芸多才だ。
弟のNo.8マットも負けてはいない。18年6月米国戦で代表デビューした当時はNo.8では代表最年少(19歳335日)の偉業を達成した。
キャプテン大集合~元U20代表主将がそろう
元U20代表主将たちは、本代表でも活躍中だ。
19年W杯開幕の1カ月前に代表デビューしたLOスコット・カミングスは、同大会前の練習試合4戦を含めて、代表でただひとり全8試合に出場した。大学では数学を専攻した理系男子でもある。。
鋭いタックルに定評があるLOジョニー・グレイは、かつて世界記録を樹立した。
19年4月のレンスター戦で1試合43タックルの世界記録を持つ。
2大会連続出場中のW杯では、19年大会でタックル成功率はなんと98%をマークした。
FLジェイミー・リッチーもまた、17歳だった14年に所属エディンバラでトップデビューを果たした天才だ。
22歳ながらすでに2児の父。第1子長男は18歳の時に誕生している。
口説き文句は「父親孝行をしないか?」
祖国を離れ、スコットランド代表として活躍する選手も多い。
19年W杯日本戦で1トライを挙げたPRのWP・ネルは南アフリカ出身。
スーパーラグビーのチーターズ(南ア)で活躍したのち、12年にアラナ夫人とスコットランドへ移住。必死に英語を習得したという。
同じく南ア出身のPRオリ・ケブルは、17年にスコットランド代表入りを視野にグラスゴー・ウォリアーズ(スコットランド)へ移籍した。
ニュージーランド・オークランド出身のFLブレイド・トムソンは、元U20では母国代表で、10年世界選手権優勝に貢献した。
13年にスーパーラグビーのハリケーンズ(NZ)でプロデビューしたものの、2シーズンで3度の肩脱臼など度重なるケガに悩まされ、環境を変えることを決意。18年にスカーレッツ(ウェールズ)に移籍した。
LOサム・スキナーは、父ピーターさんがスコットランド出身。
18年10月にイングランドではなく、スコットランド代表を選択した際のタウンゼンド ヘッドコーチの口説き文句は「父親孝行をしないか?」
(mimiyori編集部)
※アイルランドースコットランド戦のもようは、WOWOWで12月5日(土)よる11時~放送予定。