ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。最終節の7位決定戦、ジョージアーフィジーは12月5日(現地時間)に行われる。
今回は悔しい思いをしている、この2カ国について観戦前に知っておきたい5つのことをご紹介。
4戦全敗のジョージアは今大会初勝利で爪痕を残したいところ。フィジーは大会直前に代表チーム内で新型コロナウイルス検査の陽性者が複数発生し、隔離期間を経て最終節にしてようやく今大会初試合に臨む。
- フィジー:WTBネマニ・ナドロはYouTuber状態に
- フィジー:空気が読めるスター選手
- フィジー:南国選手が気温マイナス4度でも笑顔
- ジョージア:CTBクヴェラセラゼが第3節のベストプレーヤーに
- ジョージア:マイサシヴィリHCはフィジーの奇想天外作戦警戒
フィジー:WTBネマニ・ナドロはYouTuber状態に
フィジー代表チーム内では新型コロナウイルスの検査陽性者が続出したが、WTBネマニ・ナドロは陰性だった。
しかし、チームとともに隔離生活に入り、フランス・リヨンの南西部にある都市、サン・テティエンヌのホテルに1カ月間缶詰状態となった。
陰性であり、かつ健康体であったため、時間を持て余したのか自身のSNSに隔離生活の様子を投稿した。
See what I get up to while we were on lockdown.. check the link below
— nemzy (@nemani_nadolo) November 28, 2020
👇🏾👇🏾👇🏾👇🏾https://t.co/ineD4nTcC5 pic.twitter.com/7EDjaZkNNR
YouTubeではホテル自室でのトレーニングを紹介。Twitterでは「誰かこれを差し入れて!」と肉料理の写真をアップし、通常よりも肉類がとれずに体重が8キロ減ったことを明かした。
Someone please deliver this to my room.i really want to try the pickles and coleslaw 👀😫. #Isolationlife pic.twitter.com/O3dZSWyoQV
— nemzy (@nemani_nadolo) November 21, 2020
今大会は代表復帰戦だった。
2018年6月を最後に一時、代表からの引退表明していた。しかし、フランス・モンペリエ所属時代にヘッドコーチ(HC)を務めていたヴァーン・コッターHCがフィジー代表指揮官に就任したことで、代表復帰を決めた矢先だった。
やっと最終節でチームの出場が可能となり、 Twitterでは試合情報をリツイートするなど張り切っている。
フィジー:空気が読めるスター選手
隔離期間はYouTuberと化していたWTBネマニ・ナドロが、SNS上でファンからの質問に答えた。
中には、「ジョージアからこんにちは。好きなジョージアの選手は誰ですか?」と聞かれて「Misha Nariashvili、Shalva Mamukashvili、 Levan Chilachava」と即答。
さらに、「北半球のどこの国でプレーしてみたいですか?」との問いかけにも「ジョージア」と答えてジョージアサポーターを喜ばせていた。
フィジー:南国選手が気温マイナス4度でも笑顔
南国出身の選手たちは、えてして寒さに弱い。
今回の開催地は、北海道よりも緯度が高いスコットランドだ。
しかし、今のフィジー代表は零下の気温でも生き生きとしている。
11月末から練習を再開し、フィジーラグビー協会公式、インディペンデント紙によると、コッターHCは隔離期間を「個々人が考え、成長する時間となった」と振り返った。
「気温がマイナス4度の中でも、選手たちが練習して、ボールを投げることを喜んでいる。その様子を見て感激した」という。
ジョージア:CTBクヴェラセラゼが第3節のベストプレーヤーに
CTBギオルギ・クヴェセラゼがファン投票による第3節のベストプレーヤーに選ばれた。
オータム・ネーションズカップ公式によると、全体の80%以上の票を獲得。トライを決めた場面ではボールを手にして、味方にパスするかのような動きを見せながら相手ディフェンスをかわし、相手陣内まで駆け抜けた。
勝利を収めることはできなかったが、アイルランドのNo.8、CJ スタンダーへのタックルなど攻守にわたる活躍が評価された。
ジョージア:マイサシヴィリHCはフィジーの奇想天外作戦警戒
レヴァン・マイサシヴィリHCは、フィジー代表の自由な発想を警戒している。
フィジー代表は新型コロナウイルスの陽性者が出たため、今大会は初戦となる。
しかし、同HCはジョージアラグビー協会公式で「(フィジーは)選手個々の能力が素晴らしく、クリエイティブで集中攻撃を仕掛けてくる可能性がある。試合をできていないことが問題にはならないだろう」とした。
チームでは3列目の要・ゴルガゼが前節でひざを負傷したため、最終節は欠場。LOミカウタゼが負傷から復帰する光明はあるが、「ゴルガゼのようなリーダーシップを持つ選手を欠くことは痛い」と苦悩している。
(mimiyori編集部)
※ジョージアーフィジー戦のもようは、WOWWOWで12月5日(土)よる8時45分~放送予定。