【ラグビー】欧州6カ国対抗戦「6nations」最終節~イングランド代表のプチ情報前編

ラグビー 水墨画

ラグビー6nationsでは熱い闘いが再開されている=写真:よしだあん/PIXTA(ピクスタ)

※写真はイメージ

 

ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」が31日(現地時間)、最終節が行われる。上位3カ国が接戦となる中、19年W杯準優勝のイングランドは2位につけている。1位・アイルランドー3位・フランスの試合結果、そして両国に先駆けて対戦するイタリア戦でトライボーナスポイントつきの大勝を収めれば、逆転勝利の可能性を残している。 

前週は本来、バーバリアンズ戦で実戦感覚を取り戻すはずだったが、試合前日に一部の選手が外食に出掛ける規律違反を犯し、試合は急きょ中止となった。実戦不足のまま臨む一大決戦となったが、イングランド代表は19年W杯準優勝の誇りを胸に戦う。

今回はそのFW陣のプチ情報をご紹介。 

 

  

 

PR:おなじみヴ二ポラ・ブラザーズ

【プロップ】
ラグビー一筋ファミリーは、「ヴニポラ一族」だ。

15、19年W杯イングランド代表のマコ・ヴニポラは、20年6nations 代表の実弟ビリーも同様に2大会連続W杯代表という名物兄弟。父が元トンガ代表主将を務めたラグビー一家に育った。

一方、19年W杯代表のカイル・シンクラーは、もともとはサッカー少年。パワフルなプレーで相手にケガをさせると苦情?が出たことで、ラグビーに転向した。

 03年W杯は当時10歳でテレビ観戦し「(俊足の)ジェイソン・ロビンソンになりたいと思った。でも、鏡を見てジェイソン・レナードについて行こうと思った」とパワーを生かす方向にシフトチェンジした。

 

 

HO:ケンブリッジ大特待生候補に勧誘

 

【フッカー】

 ジェイミー・ジョージは米国のスポーツ専門メディア「ESPN)で「19年にブレークした選手」として報道された。それもそのはず、15、19年と2大会連続でW杯イングランド代表に選出され、19年大会は5試合出場でいずれもスタメンに名を連ねており、代表には欠かせない選手に成長した。

学業も優秀で、ケンブリッジ大に特待生として勧誘された経験があるとか。ラグビーに集中するために、断ったという。

 

 

LO:砲丸投げの元代表選手も

 

【ロック】
海外では複数のスポーツ経験を持つ選手が多く、ラグビーのイングランド代表もまたしかり。

 ドレッドヘアがトレードマークのマロ・イトジェは19年W杯で5試合出場の主力選手だが、バスケットボール、サッカーなどさまざなスポーツをこなしていた。特に陸上競技の砲丸投げでは、U17代表になるほどの実力だったという。​
また、20年6nations で初代表キャップを目指すジョニー・ヒルもサッカー経験者だ。​

 

 

3列目:ジョーンズHC命名「カミカゼキッズ」とは?

【フランカー/No.8】
ラグビーを始めたきっかけは「父」だった。

初代表キャップ獲得当時にイングランドFL最年少記録をマークしたトム・カリーは、父が元ワスプス選手で、おじは元イングランド代表という、華麗なる一族に生まれた。

父親の指導で、4歳の時に双子の弟ベンとともにラグビーを開始。代表となった19年W杯では、弟ベンの「決勝戦に進出した兄を応援したい」という願いをクラブ(ともにシャークス)が許可する粋な計らいが話題となった。

 


サム・アンダーヒルは父が英国空軍に勤務していた。生まれた地は、赴任先だった米国オハイオ州で、ラグビーが盛んな国とは当時言えなかったが、10歳で英国グロスターへ引っ越し。13歳の時点でようやく学校の体育教師に才能を見出され、ラグビーに専念した。


ちなみに、カリーとアンダーヒルについて、エディー・ジョーンズ代表ヘッドコーチ(HC)は19年W杯前に「カミカゼキッズ」と命名。かつて代表HCを務めた日本ふうの愛称で、2人を鼓舞していた。

 

また、イングランド代表の名物兄弟の弟ビリーは、同じ代表PRマコとの関係が近年は悪化。父や母から19年W杯中に話し合いを提案されたこともあったという。
しかし、ロックダウン中に内省し「自分の頭の中にモヤがかかっていた」と関係修復に向かう方針だ。 

(mimiyori編集部)

 

 

※イングランドーイタリア戦のもようは、31日(土)深夜1時30分~、WOWOWで放送予定。

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