【エンタメ】MVPではなく「噛むVP」⁉ 家長昭博と中村奨吾がW受賞 “噛み合うチカラ”が好成績を呼ぶ!

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

栄えある「MVP2021」の受賞者は…いや「噛むVP2021」⁉

株式会社ロッテは、ロッテ「噛むVP2021」の受賞者が、J1リーグ川崎フロンターレ 家長昭博選手と、パ・リーグ千葉ロッテマリーンズ 中村奨吾選手に決定したと発表した。

皆さん気になるであろう「噛むVP」とは何かとともにに、受賞者のインタビュー、「噛むことの力とスポーツの関係」という研究や、2018年にロッテが設立した「噛むこと研究部」の活動内容も紹介する。

 

 

 ロッテと「噛むこと」の歴史

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

「噛むVP」とは、スポーツシーンで“噛むこと”を積極的に取り入れて活躍したアスリートに贈られる賞。2018年にロッテが設立した「噛むこと研究部」の活動の一環として設立されたものだ。

 

「ロッテ」「噛む」という言葉で連想されるのは、XYLITOLなどのガムだろう。

ロッテは、1948年の創業以来ガムをつくり続けてきた。

「第二次世界大戦後、彼ら(アメリカ軍)とともに、このチューインガムが日本に入ってきた」

しかし、本場アメリカとは異なり、日本のチューインガム原料は酢酸ビニル樹脂が主流で、本物の噛み心地が得られ、おいしさが持続する「天然チクル」は使われていなかったという。

そこで、ロッテは「天然チクル」の輸入促進運動を展開、その努力の甲斐あってようやく完成したのが国産で初めて天然チクルを使用した「バーブミント」ガム(1954年発売)だ。

その後、現在も好評の超ロングセラー商品「グリーンガム」、80年代には眠気スッキリの「ブラック・ブラック」、97年には「キシリトール」ガムを発売し、生活の身近な商品を提供してきた。

 

www.lotte.co.jp

 

 「噛むこと研究部」設立の「噛むVP」とは⁉

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

そんな“噛むこと”と共に歴史を紡いできたロッテの新たな挑戦が、「噛むこと研究部」なのだ。

「人生100年時代、“噛むこと”を通じて世の中に貢献していきたい」

そうして生まれたこの研究部は、活動の一環として、もっとも“噛むこと”を広く啓発して活躍したアスリートに贈るアワード「噛むVP」を設立。その栄えある2021年の受賞者が、サッカー選手・家長昭博さんとプロ野球選手・中村奨吾さんに決定したのだ。彼らが所属する川崎フロンターレと千葉ロッテマリーンズは、“噛むこと”を約3年前から取り入れているという。

ちなみに「VP」って何だろうと思われる方もいるだろが、おそらくMVP(エムVP)にかけて「噛むVP(カムVP)」なのだと思われる。

噛むこととスポーツの関係性はあとで解説するとして、まずは受賞者インタビューを見ていこう。

 

 ガムは噛みますが、歯は食いしばりません

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

川崎フロンターレ 家長昭博選手は、5年以上前よりガムを噛むことを取り入れて練習や試合に臨んでいる。その甲斐もあって、今季は通算8得点3アシスト、J1でトップの1試合平均敵陣パス数42.5回で、川崎フロンターレの優勝に貢献した。

受賞した感想を問われると、「ありがとうございます。ガムを噛んでいて良かったです(笑)。ガムを噛むと喉が潤っている感じがするので、自分としてはプレーしていてしっくりきます」

噛むことにちなんで、ここ一番で歯を食いしばったシーンを問われると「ないです。自分はつねに自然体でいることが目標で、歯を食いしばらないことを心がけています。ガムは噛みますが、歯は食いしばりません」と名言風に答えた。

 

 

 “噛み合うチカラ”で一緒に戦っていきましょう

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

千葉ロッテマリーンズ 中村奨吾選手も、ウォーミングアップや練習時にガムを噛むことを取り入れている。今季は全試合に出場、通算9本塁打、67打点78得点と好成績を収め、「2021三井ゴールデンクラブ賞」も受賞した。チームは、リーグ優勝まであと一歩と悔しい結果に終わったが、シーズン終盤の優勝をかけた数試合は歯をくいしばって臨んでいたそうだ。

ファンの皆さんへのメッセージを聞かれると、「ファンの皆さんが感じた悔しさは僕たちも一緒です。来年も“噛み合うチカラ”で一緒に戦っていきましょう」と抱負を語った。

 

 

 強く噛みしめると筋活動量が増加!

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

でも、本当に“噛むこと”とスポーツに関係性はあるのだろうか。

正常な噛み合わせの成人12名を対象に行った調査によると、強く噛みしめることで、筋活動量が増加することがわかったという。

その理論としては、

①噛むときに働く咀嚼筋とよばれる筋肉群からの刺激によって脳が活性化

②刺激が筋の緊張や運動を調節する脳幹へ伝わることで、筋肉の動きが強まる

というわけだ。

また、噛みしめることによってヒラメ筋(ふくらはぎの筋肉)の興奮性が高まることや、背中・腕などの筋活動量が約7~19%も増加すること、体が安定するのでバランス能力が良くなることも判明した。

 

 

 大切なのは 正しい噛み合わせ と 噛むタイミング

ロッテ ガム 噛むVP 2021 家長昭博 中村奨吾 川崎フロンターレ 千葉ロッテマリーンズ

(写真=株式会社ロッテ提供)

なんだ“噛むこと”って最強じゃん!

そう思って、今ガムに手を伸ばしたそこのあなた、まだ注意すべきポイントがあるんです!

大切なのは「正しい噛み合わせ」と「噛むタイミング」だ。

実際、中学生を対象に行われた調査では、噛み合わせの強さ(噛合力)の高いグループは、噛合力の低いグループよりも運動能力が全般的に高いという結果が出た。

また健康な学生40人に、目隠しとヘッドホンをして歩いてもらい、わざと噛み合わせをずらした場合にどうなるかを調べた結果、噛み合わせを5ミリずらしただけでもバランス機能、歩行への影響が認められたという。

さらに“噛むこと”は、筋活動を上げるとともに関節を固定するようにも働くので、適切な強さ、適切なタイミングで行う必要がある。

そこで「噛むこと研究部」がおすすめするのが、一定の強さ、リズムで噛み続けることができるガムというわけだ。

 

 

 噛んでも硬さが変化しないトレーニングガム

ロッテ

(写真=株式会社ロッテ提供)

では「噛むこと研究部」は、どんなことを研究しているのだろう。

「噛むこと研究部」は、①口腔健康セミナー ②噛合力やバランスを測定する咀嚼能力測定 ③噛むトレーニング を行う「噛合取組」をスポーツチームやアスリートに実施している。

この取り組みのスゴイところは、測定結果を基に、形状2種 / 硬度3種 / フレーバー10種=計60種のガムより、カスタマイズガムを製作してくれること。自分にどの形状・硬さのガムが適しているのか、実際の測定結果を根拠に示してくれるとは…またカスタマイズガムというワードの響きがかっこいいことよ。

また研究の一環として「アスリート専用 トレーニングガム」も開発。なんと噛みはじめからの硬さの変化が少ない特別な設計となっているのだ。

ただこれらは、選りすぐりのアスリートしか試すこともできない代物。

ファンは、自身の健康のために正しくガムを噛むこと、また自分の応援するチームが“噛むこと”に力を入れ、川崎フロンターレやマリーンズのように好成績を残してくれることを祈るしかない…

(mimiyori編集部)

 

 

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