関東の桜もパッと咲いたかと思ったらパッと散ってしまったけど、今回は神奈川県の横浜・川崎の花見スポットをめぐるサイクリングの後編。果たして1日で、何カ所回れるかな。
前回は桜木町駅近くの伊勢山皇大神宮まで9カ所の名所を回ったが、今回はその続きから。感染対策に気をつけてタッチアンドゴーで1カ所の滞在時間を短時間にし、できる限り多くのスポットを回ってみる。
横浜の海に浮かぶ桜並木
まずは1kmほど南に下って、野毛山公園へ。園内には何カ所か花見スポットがある。動物園もあって入場無料だったようだったが、気づかずに入り損ねたのが残念。
野毛山の坂を下って、みなとみらい方面へ。いよいよ、横浜らしい港の景色が広がるエリアに突入だ。まずは、桜木町駅と新港をつなぐ汽車道へ。その名の通り、かつて線路だった海の中の道で、沿道には桜が咲いている。ただ、自転車は乗り入れできなかったので、大回りして海に浮かぶ桜並木を眺める。
観光名所にも桜
新港に入り、カップヌードルミュージアムパークへ。もともとは新港パークという名前だったようだが、近くにあるカップヌードルミュージーアムのネーミングライツでこのように呼ばれているようだ。
海沿いに桜が連なっていて、ランドマークタワーや大観覧車のコスモクロック、帆の形をしたインターコンチネンタルホテルなど、横浜らしい建物を背景に咲いている姿が楽しめる。
次は赤レンガ倉庫の前を過ぎて、山下公園へ。横浜のシンボル的な海沿いの公園で、立派な花壇もあるが、桜の木はあまり多くないようだ。氷川丸の前の花壇の端に枝垂れ桜があり、あとは噴水の周りに何本か咲いていたぐらいだった。
エキゾチックな公園に桜が映える
続いては、港の見える丘公園へ。距離は離れてないのだが、その名の通り丘を上らないといけない。南側の神奈川近代文学館の前に、大きなソメイヨシノが咲いていた。
丘の上をちょっと走り、外国人墓地を過ぎて元町公園へ。ここはたくさんの桜が咲いていて、周りには洋館もあり、レトロな電話ボックスもあり、とても絵になるところだ。コスプレイヤーみたいな女子も、一生懸命に写真を撮っていた。横浜は久しぶりにじっくり見て回ったけど、あらためておしゃれな街だなと思ったし、新港から元町あたりは慣れてない人でも自転車で回るにはいいコースになりそうだ。
続いては、根岸森林公園へ。ここは近代競馬発祥の地だそうで、競馬場跡が公園になっている。園内の桜山は、桜の木で埋め尽くされて壮観だった。
幻想的なライトアップが旅を締めくくる
本牧方面へ移動し、三渓園へ。京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物がある庭園とのことだが、入場は16時半までで来たときは17時を回っていた。だが、本牧通りから三渓園正門までの道は本牧桜道と呼ばれる約500mの桜並木になっているとのことで、ひとっ走りしてみたが、見ごたえあるのは正門近くのエリアぐらいだった。
その正門前には、来園者向けの露店も出ていた。考えてみたら、家を出てから何も食べてなかったのでお好み焼きを買うと、「もう閉めるから」と1個分の値段で2個分もらってお腹いっぱいになってしまった。
食べ終わるころにはもう日も暮れかけていたが、最後にもう1カ所。横浜市内を流れる大岡川のプロムナードへ。ポツポツと桜の木がライトアップされ、川の上に枝が伸びている様子がきれいだ。
というわけで、今回は横浜・横浜の花見スポットを計18カ所回ることができた。ほとんどの公園が丘の上にあったのがちょっときつかったけど、横浜はあまり詳しくなかったのでサイクリングして新鮮だった。もう桜は散ってしまったけど、写真で少しでもお花見気分を味わってもらえればありがたいっす。
(光石達哉)