【行ったつもりシリーズ】幻となった聖火リレーのコースをサイクリングしてみた!~泳法での聖火リレーとは!?<東京都編12>

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今回は東京駅もコース!(撮影:光石達哉)

東京五輪の聖火リレーがどんなところを走るのか、事前に自転車で走ってみようというこの企画。だったのだが、東京都の聖火リレーは島しょ部をのぞき、公道走行が中止となった。幻となってしまった聖火リレーだが、どんなところにコースが設定されていたのか引き続き見ていこうと思う。今回は台東区、文京区、千代田区、中央区のコースを走る。

 

前回は東京都11日目の荒川区まで走ったが、今回は7月20日に予定されていた東京都12日目のコースを行く。すでに日程的には追い越されてしまい、五輪も開幕しようとしているが、根気よく続けていこうと思う。もちろん、走行中は感染対策に注意を払い、他人との接触を最小限にしている。

 

 

台東区・隅田川沿いからスタート!

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東京都12日目・第1区間のスタートは、隅田川沿いにある「台東リバーサイドスポーツセンター」。陸上競技場のトラックから出発予定だった(撮影:光石達哉)

台東区に設定されていた第1区間のスタートは、隅田川沿いにある「台東リバーサイドスポーツセンター」。ここには五輪の関係者らしき人がたくさんいたが、オリパラのトライアスロンのスイム・ランの公式練習会場として使われているとのことだった。

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ここはオリパラのトライアスロンの公式練習会場として使用されている(撮影:光石達哉)

予定ではここの陸上競技場から聖火はスタートし、言問通りを西へ。途中で左折してかっぱ橋道具街を走り抜け、今度は浅草通りを上野駅方面へ。ちなみに、浅草寺・雷門はコースに組み込まれていなかった。最後は上野恩賜公園内にある「国立西洋美術館・東京文化会館前」にゴールするという約4.5kmのコースだった。

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右のかっぱ橋道具街から左の浅草通りを上野方面へと、コースは設定されていた。角にあるかっぱ橋のシンボル「ニイミ洋食器店」の「ジャンボコック像」は二代目社長の新實善一さんがモデルで、高さ11mもある(撮影:光石達哉)

国立西洋美術館は、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献-」として2016年に世界文化遺産に登録されたフランス人建築家ル・コルビュジエの7カ国にまたがる17作品のひとつ。東京本土で見られる唯一の世界遺産である。しかし、2022年春まで館内施設整備のため全館休館中で、現在は高い壁に囲まれていている。例え聖火が来ていたとしても、ル・コルビュジエの建築を見ることできなかったわけだ。

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第1区間ゴールは「国立西洋美術館・東京文化会館前」。世界遺産の国立西洋美術館は現在工事中で、ル・コルビュジエの建築を見ることはできない(撮影:光石達哉)

幻の「泳ぐ聖火リレー」!?

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第2区間は隅田川の桜橋。地上からだとX型がよく見えないなあ(撮影:光石達哉)

第2区間も台東区で隅田川にかかる桜橋なのだが、実は先ほどの台東リバーサイドスポーツセンターのすぐ近くで約4km戻ることに。この桜橋は、隅田川唯一の歩行者専用橋(自転車はOKのようだ)で、X字型に交差しているのが特徴的だ。

この区間は「隅田川桜橋下付近」から「隅田川桜橋桟橋付近」までとなっているが、要は隅田川の中にコースが設定されていた。何でも、日本泳法による聖火リレーが予定されていて、ランナー(スイマー?)がトーチを掲げながら泳ぐ姿が見られたかもしれなかった。

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この区間は、橋の下から桟橋まで日本泳法による聖火リレーが行われる予定だったが、聖火を持ったまま泳ごうとしてたのかな。距離は100mあるかないか(撮影:光石達哉)

あのスポーツの〝総本山〟を走る

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第3区間は、文京区の「トヨタ自動車 東京本社」がスタート地点(撮影:光石達哉)

第3区間は文京区で、約7km南西へ移動。JR水道橋駅近くの「トヨタ自動車 東京本社」がスタート地点で、本社ビル周りの遊歩道などを走った後、外堀通りに向かって走り出すことになっていた。その後、東京ドームシティにちょっとだけ立ち寄り、順天堂医院の脇のサッカー通りへ。

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コースは東京ドームシティ内に少し立ち寄り、東京ドームホテル横でUターンの予定だった(撮影:光石達哉)

 

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サッカー通りもコースに含まれているが、日本サッカー協会・サッカーミュージアムの手前で右折(撮影:光石達哉)

再び東京ドームのそばに戻り、柔道の総本山である講道館の前を通過、さらに春日通りを西へ進み、丸ノ内線・茗荷谷駅近くの「教育の森公園自由広場」まで行く約5kmのコースだった。

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第3区間ゴールは「教育の森公園」園内の自由広場。ここは徳川光圀(水戸黄門)の弟、徳川頼元の屋敷跡。東京師範学校の跡地の一部でもあり、隣には今も筑波大学・放送大学がある(撮影:光石達哉)

文京区のHPによると、「講道館から教育の森公園自由広場までの道のりは、日本マラソンの父である金栗四三が、東京高等師範学校(現:筑波大学)まで毎日走った通学路の一部と重なって」いるとのこと。つまり、このコースは、野球、サッカー、柔道、マラソンゆかりの地を走ることになっていたというわけだ。

東京ど真ん中を巡る!

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第4区間のスタートは、秋葉原の「万世橋北側」。万世橋の交差点から南に向かう(撮影:光石達哉)

第4区間は、千代田区。南東へ約5.5km移動して、秋葉原駅近くの「万世橋北側」がスタート地点。ここから南へ向かって外堀通りに入り、NTTコミュニケーションズや日本郵政グループなどが入る大手町プレイスというビルの周りを一周。さらに南下して、東京駅前の日本生命丸の内ビル前へ。

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コースは外堀通りを南下し、左に見える日本生命丸の内ビル前に立ち寄る。ビル内には五輪関連の展示もあった。右はもちろん東京駅(撮影:光石達哉)

その後、東京駅丸の内中央口から皇居前内堀通りを結ぶ「行幸通り」を何度か往復する。

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東京駅から伸びる「行幸通り」は、長さ190m、幅73m。皇室行事等で馬車列が通る道路として利用されるが、普段は歩道でクルマは入れない。秋はイチョウ並木が美しい(撮影:光石達哉)

今度は内堀通りを南へ進み、日比谷公園の先で右折。霞が関、国会議事堂前、半蔵門を通過して「四ツ谷駅前」の交差点でゴールする約8kmとかなり長いコースが用意されていた。

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その後、コースは日比谷公園、霞が関を経て、国会議事堂前を通過(撮影:光石達哉)

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新宿通りに入り、第4区間ゴールは「四ツ谷駅前」の交差点(撮影:光石達哉)

銀座から日本橋へ

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第5区間も千代田区で、「日枝神社階段下」から「NTTドコモ本社所在ビル横」まで。右のビルがNTTドコモが入る山王パークタワー(撮影:光石達哉)

千代田区はもう1区間、約2㎞南に移動して、溜池山王駅近くの「日枝神社階段下」へ。第5区間は、大鳥居と「NTTドコモ本社」が入る山王パークタワーの間にある噴水広場を数周する。

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左上の階段踊り場から正面の階段を降り、手前の噴水広場を数周。右奥の出口のところでゴール。数100mの短いコースの予定だった(撮影:光石達哉)

12日目最後の第6区間は、中央区。約2.5km西へ走った銀座八丁目交差点がスタート地点だった。

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第6区間は中央区。おもちゃ屋の博品館前の「銀座八丁目交差点」からスタート予定だった(撮影:光石達哉)

ここから銀座、日本橋、浅草橋方面へ向かい、最後は中央区立浜町公園でゴールする約5kmのコースが設定されていた。

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コースは銀座四丁目交差点を通過し、さらに北へ。和光と銀座三越に挟まれたまさに銀座という景色(撮影:光石達哉)

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日本橋には五輪のモニュメントも設置されていた(撮影:光石達哉)

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ゴールは中央区立浜町公園の運動場。公道での聖火リレーは中止になったが、当日はここで点火セレモニーが行われた。右の大きなビルは、劇場の明治座(撮影:光石達哉)

都心に入ってきたことで、大会スポンサー企業に関連する場所もコースに組み込まれていたんだなと感じた12日目だった。結局、五輪開幕までに聖火リレーのコースを走り切れなかったが、めげることなく次回は東京都13日目のコースを見ていこう。

(光石達哉)

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今回のルート:①S台東リバーサイドスポーツセンター―①F国立西洋美術館・東京文化会館前-②<隅田川桜橋下付近-隅田川桜橋桟橋付近>-③Sトヨタ自動車 東京本社-③F教育の森公園自由広場-④S万世橋北側-④F四ツ谷駅前-⑤<日枝神社階段下―NTTドコモ本社所在ビル横>-⑥S銀座八丁目交差点-⑥F中央区立浜町公園(撮影:光石達哉)

 

 

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