【行ったつもりシリーズ】聖火リレーのコースをサイクリングしてみた!~駅前でゾウに会える!?<東京都編9>

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アジアゾウの「はな子」がお出迎えしてくれる駅はどこでしょう?(撮影:光石達哉)

東京五輪の聖火リレーがどんなところを走るのか、事前に自転車で走ってみようというこの企画。これまで東京都の聖火リレーのコースを走ってきたが、先日、前半8日間(7月9日~16日)のリレーは公道走行が中止(島しょ部をのぞく)となることが発表された。

これまで自分が走ってきたコースは幻になったわけだが、こういうところを聖火リレーが走ることになっていたんだというひとつの記録として、意味があるものじゃないかと思っている。今回は中止発表前に走ってきた調布市、三鷹市、武蔵野市のコース、現時点では実施予定の杉並区、中野区、練馬区のコースを見ていく。もちろん、走行中は感染対策に注意を払い、他人との接触を最小限にしている。

 

 

水木しげるゆかりの街からスタート

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中止となったが、東京都7日目の第1区間は調布市。「深大寺」の本堂前からスタートする予定だった(撮影:光石達哉)

 前回は東京都6日目の府中市の区間まで見てきたが、今回は7月15日・東京都7日目のコースから見ていく。すでに中止は発表されているが、第1区間は調布市だ。

スタート地点は「深大寺」。奈良時代に創建された歴史あるお寺で、周りは植物園などもあり、深い緑に囲まれていて落ち着いた雰囲気だ。調布は、漫画家・水木しげるさんが住んでいた街としても有名で、ドラマの舞台にもなったし、深大寺の参道には鬼太郎茶屋もある。 

 

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調布は、漫画家・水木しげるさんゆかりの街。深大寺の参道には、鬼太郎茶屋がある。このときは、まだ開店前(撮影:光石達哉)

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ゴールは京王線「調布駅前広場」。駅が地下化してできた大きな広場で、現在はワクチン接種会場も置かれている(撮影:光石達哉)

コースはここから国道20号・甲州街道に出て東へ、さらに京王線・布田駅近くで旧甲州街道にスイッチして今度は西へ進む。京王線の「調布駅前広場」がゴール地点だ。この区間は、約4.1kmの予定だった。

 

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7日目・第2区間~8日目・第5区間は、11の島で聖火リレーが行われる。というわけで、離島への玄関口のひとつである調布飛行場に立ち寄る。奥に見えるのは東京スタジアム(味の素スタジアム)で、五輪のサッカー、ラグビー、近代五種の会場となっている。ちなみに、ロードバイク復活したよ(撮影:光石達哉)

2012年にこのあたりの京王線が地下化され、調布駅の地上の駅舎がなくなって大きな広場になった。現在、その一角には大きなプレハブのワクチン接種会場が建っている。ちょっと前のニュースで、調布駅前広場が五輪のライブビュー会場に予定されているけど、ワクチン接種会場もすぐそばにある、と報道されていたけど、こういう位置関係なんだなと来てみてわかった。

 

飛行場から島しょ部を想う

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島しょ部から戻ってきた8日目・第6区間は、三鷹市の「三鷹中央防災公園・元気創造プラザ 中央広場」、奥に見える丘の上からスタートする予定だった(撮影:光石達哉)

さて、次の第2区間~第7区間、翌7月16日・東京8日目の第1~第5区間は、島しょ部で聖火リレーが実施される予定だ。回るのは三宅島、神津島、新島、式根島、利島、伊豆大島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、小笠原諸島の父島、母島の11の島だ。

 

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聖火は、三鷹市役所前も通過するはずだった。三鷹市は、チリのホストタウンにもなっている(撮影:光石達哉)

この短時間でひとつの聖火が島々の間をリレーするとは考えにくいので、あらかじめ火が分けられているのだろう。実際に自分がこれらの島に自転車で行くことは難しいが、ひょっとしたら聖火が出発する予定だったかもしれない調布飛行場にちょっとだけ寄って、次へ向かうことにする。

 

ゾウの「はな子」がお出迎え!

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第6区間のゴール地点に予定されていたのは、JR「三鷹駅前」の交差点(撮影:光石達哉)

8日目の第6区間は再び本土に戻って、三鷹市に設定されていた。調布飛行場経由で約7km北に移動して、東八道路沿いにある「三鷹中央防災公園・元気創造プラザ 中央広場」が、スタート地点だ。ここは災害時の周辺住民の避難場所であり、普段は総合スポーツセンターなどとして利用されている。コースはこの公園から北に向かい、三鷹市役所前を通過、約3km走ってゴールはJR中央線「三鷹駅前交差点」の予定だった。

 

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第7区間は、JR「吉祥寺駅北口」のゾウの「はな子像」前をスタート予定だった。片足をあげているのは、はな子があいさつをする時のポーズ(撮影:光石達哉)

次の第7区間は、武蔵野市。東へ約2㎞移動し、JR中央線「吉祥寺駅北口」のロータリーの中に設置されているゾウの「はな子像」前からスタートするはずだった。はな子は井の頭文化自然園で飼育されていたアジアゾウ。1947年春にタイで生まれ、1949年に来日、最初は上野動物園で暮らしていたが、1954年に井の頭自然文化園に引っ越し。2016年5月、国内最高齢記録の69歳で亡くなるまで市民らに愛され、翌2017年5月に銅像が建てられたとのことだ。

 

歴史の名所をめぐる

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武蔵野総合体育館へ。聖火は、奥の入口を入って、ちょっとだけ建物の中を走る予定だった(撮影:光石達哉)

ここから聖火リレーは、吉祥寺通り、五日市街道などを通り、武蔵野市役所の前にある武蔵野陸上競技場のトラックでゴールする予定だった。というけで、ここまでのコースはすでに中止が発表されている。

翌日の7月17日、東京都9日目から聖火リレーは後半の23区に入る。ちなみに世田谷区だけは東京都初日の第1区間に設定されていたが、すでに中止となっている。

 

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体育館の建物を出た後、すぐ隣の「武蔵野陸上競技場」のトラックがゴールに予定されていた(撮影:光石達哉)

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聖火リレーは9日目から23区内に入り、現時点では開催予定。第1区間は、「杉並区立桃井原っぱ公園」、奥の芝生の広場からスタート(撮影:光石達哉)

9日目の第1区間は、「杉並区立桃井原っぱ公園」からスタート。かつて零戦のエンジンなどを作っていた中島飛行機(現・富士重工)の工場があったところで、ここも現在は災害時の避難場所として使われる防災公園となっている。

 

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ゴール地点は、「蚕糸の森公園 管理事務所前広場」。この門扉やその奥の管理事務所(旧守衛所)は、かつての蚕糸試験場の面影を残す(撮影:光石達哉)

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ゴール地点は、「蚕糸の森公園 管理事務所前広場」。この門扉やその奥の管理事務所(旧守衛所)は、かつての蚕糸試験場の面影を残す(撮影:光石達哉)

ここから青梅街道を東へ進み、約5.3km走って環七を越えた右手にある「蚕糸の森公園」がゴールだ。ここはもともと明治44年(1911年)に設置された農林水産省の蚕糸試験場で、昭和55年(1980年)に筑波研究学園都市に移転したあと、防災公園として整備されている。

ここで雨が強く降ってきたので、ちょっと雨宿りしてから出発。この後も雨が降ったり、やんだりの天気が続いた。

 

かつての「犬屋敷」を通る

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第2区間は、「中野四季の森公園」北側のイベントエリア。このあたりは、かつて犬屋敷や陸軍中野学校があったところだ。奥に見える白い斜め屋根の建物は、中野サンプラザ (撮影:光石達哉)

続く第2区間は、中野区。北へ約2kmのところにある「中野四季の森公園」がスタート地点だ。ここは「生類憐れみの令」で知られる江戸幕府第五代将軍、徳川綱吉が設けた野犬保護施設「犬屋敷」だったところの一部。その後、陸軍中野学校、警察庁警察大学校などの変遷を経て、2012年に防災公園として機能する現在のかたちとなった。

 

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青梅街道から中野坂上の交差点を左折し、山手通りへ(撮影:光石達哉)

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「山手通り」の「中野氷川神社前」の信号のところでゴール(撮影:光石達哉)

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通りからちょっと入ったところにある中野氷川神社はこんな感じ。1030年の創建だ(撮影:光石達哉)

 ここをスタートして中野区役所、中野サンプラザ、JR中野駅の前を通過し、中野通り、青梅街道を走り、最後は山手通りの中野氷川神社前にゴールする。約3.5kmの区間だ。

 

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第3区間は練馬区。スタートは、西武池袋線「石神井公園駅西口」。ここから「富士街道」を北東に進む(撮影:光石達哉)

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谷原交差点で、右斜め前の目白通りへ。自転車はそのまま曲がれないので、近くの信号を渡る。関越道・練馬インターのそばなので、交通量は多い(撮影:光石達哉)

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ゴールは西武池袋線・練馬駅北の「練馬区立練馬総合運動場公園」。グラウンドの真ん中付近でフィニッシュする予定だ(撮影:光石達哉)

次の第3区間は練馬区で、北西へ約9km移動。西武池袋線「石神井公園駅西口」の「富士街道」からスタートする。谷原交差点で目白通りに入り、練馬区役所の先で左折して、西武池袋線・練馬駅のそばを通過、さらに北へ進んで、「練馬区立練馬総合運動場公園」がゴール。約6kmと長めの区間だ。

 

東京都9日目は、この3区間のみ。次回は、7月18日に実施される東京都10日目のコースを見ていこう。

(光石達哉)

 

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今回のルート:①S深大寺-①F調布駅前広場-②S三鷹中央防災公園・元気創造プラザ 中央広場-②F三鷹駅前交差点-③S吉祥寺駅北口 はな子像-③F武蔵野陸上競技場-④S杉並区立桃井原っぱ公園-④F蚕糸の森公園 管理事務所前広場-⑤S中野四季の森公園-⑤F山手通り(中野氷川神社前)-⑥S石神井公園駅(西口・富士街道)-⑥F練馬区立練馬総合運動場公園(撮影:光石達哉)

 

 

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