観梅スポット巡りのサイクリング。今回は東京23区内を駆け回る!
(撮影:光石達哉)
前回までは東京都西部・多摩地区の梅の名所を自転車で回ってきたが、今回から東京23区内の観梅スポットへお出かけ。梅も散りかけているので、急いで出発!
- さすが梅ヶ丘!世田谷区・羽根木公園には700本の梅の木
- 太田区・池上梅園には約30種の梅
- 武将ゆかりの地・品川神社で交通安全祈願
- 梅ごしの東京タワー
- 皇居ランナーを癒す竹橋の紅梅
- 観梅スポット巡り≒道真を祀る神社巡り?
さすが梅ヶ丘!世田谷区・羽根木公園には700本の梅の木
羽根木公園は全体が小さな丘になっていて、その南側が梅林に。まだまだ咲いている梅もチラホラ
(撮影:光石達哉)
梅まつり中止の立て看板。こうしたイベント中止のお知らせも慣れっこになってきたのは、悲しいねぇ
(撮影:光石達哉)
最初のスポットは、世田谷区の羽根木公園。小田急・梅ケ丘駅の北口から真っすぐ北に進んだところに、梅林の入り口がある。梅ケ丘と言うだけあって、小さな丘の一角を覆うように梅の木が植えられている。昭和42年から梅の植樹が始まり、現在は700本の梅の木が植えられているそうだ。
太田区・池上梅園には約30種の梅
池上梅園は、丘の斜面に様々な梅が咲いていて壮観
(撮影:光石達哉)
丘の上には見晴台があって、そこからの景色はこんな感じ
(撮影:光石達哉)
園内には茶室など古い日本建築もある
(撮影:光石達哉)
次は環七に出て南下、途中で国道1号に入り、計12kmほど走って大田区の池上梅園へ。ここは大人100円の入場料がかかる。入場料が必要なところは寄らないつもりだったが、せっかく来たので今回は入園。もともと日本画家・伊東深水の自宅兼アトリエだったという梅園で、丘の斜面に咲いている梅が壮観だ。
梅は大田区の区の花だそうで、ここには約30種が植えられているとのこと。園内には茶室など古い日本建築の建物もある。
武将ゆかりの地・品川神社で交通安全祈願
第一京浜沿いにある品川神社。鳥居をくぐると、かなりの高さの石段がある
(撮影:光石達哉)
石段を登った境内にある本殿と神楽殿がかっこいい
(撮影:光石達哉)
時期が遅かったので、この日咲いていたのはこの1本だけ
(撮影:光石達哉)
今度は国道1号を北上し、大井町駅のそばを通過して、第1京浜に入ると左手に品川神社が見えてくる。この神社は源頼朝が海上交通安全と祈願成就を祈ったのを起源とし、徳川家康が関ヶ原の戦勝祈願を行ったという天下を治めた武将たちに縁のあるところ。かなりの段数の石段を登った上に、朱塗りの柱がきれいな本殿や神楽殿が建っている。
この日は社務所の前に赤い梅が咲いているだけだったが、建物を見るだけでもかっこいい神社だ。旅先の交通安全を祈願して、次へ向かう。
梅ごしの東京タワー
芝公園の南側にある梅林銀世界の梅。梅越しに東京タワーが見られるスポット
(撮影:光石達哉)
銀世界のすぐ隣にある芝東照宮にも紅梅が咲いていた
(撮影:光石達哉)
さらに北上し、芝公園へ。南側の一角が、銀世界の梅と呼ばれる梅園になっている。もともと江戸時代に新宿にあった「梅屋敷銀世界」の梅の木が、明治になってこの辺りに移植されたとのこと。白梅の咲く様子から銀世界と呼ばれるようになったらしい。
ここもすでに咲いている梅は少なかったが、梅の枝越しの東京タワーが絵になるところだ。すぐ隣にある芝東照宮の入り口にも紅梅が咲いていた。
皇居ランナーを癒す竹橋の紅梅
竹橋のそば、東京国立近代美術館の前に咲いていた紅梅。皇居ランナーのコース沿いだ
(撮影:光石達哉)
さらに北に進んで、皇居方面へ。皇居東御苑も梅の名所だが、現在は緊急事態宣言中で休園中。ただ、竹橋のそばに紅梅が数本見事な花をつけていて、皇居ランナーの目を癒していた。
観梅スポット巡り≒道真を祀る神社巡り?
住宅街の中にある牛天神北野神社。こちらも急な石段の上にある
(撮影:光石達哉)
牛天神北野神社の本殿。もう少し早く来ていたら、ここも梅に囲まれていたかな
(撮影:光石達哉)
境内にはまだ枝垂れ梅が咲いていた
(撮影:光石達哉)
再び北へ向かい、飯田橋駅を越えて、文京区の牛天神北野神社へ。住宅街の中の小さな神社で、こちらも急な石段を登った先にある。ここは学問の神様・菅原道真を祀る神社のひとつ。観梅スポットを巡る旅は、道真を祀る神社を巡る旅にも自然となってくるんだなあと感慨。境内では甘酒も振る舞われていたが、自転車なので遠慮したけど、甘酒ってアルコール入ってたっけ?
というわけで、23区編はここまでが前編。次回は後編をお届け!
(光石達哉)