【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 暑い夏を乗り越え 馬肥ゆる秋

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1月の中山競馬場。有観客の中山開催はこの時が最後だった(写真:おかだ、20年1月撮影)


こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

今週から中山、中京両競馬場で秋競馬がスタート。開幕週は夏競馬から続くサマーシリーズのスプリント、マイルの王者が決まります。今回は6日に行われるサマーシリーズ最終戦の重賞2レースを紹介。GⅠにつながるレースで、夏休み明けの実績馬も始動。さらに、「紙馬券」の発売も全国で再開されます。

 

 

実績馬と夏出走組激突~セントウルステークス

京都競馬場の改修工事による日程変更で、例年の阪神開催が中京に移ります。GⅠへ重要なステップレースが続く秋開催。開幕週は芝1200mのスプリント戦、セントウルステークス(GⅡ)が行われます。

サマースプリントシリーズの最終戦。さらに10月4日に行われるスプリンターズステークス(GⅠ、中山・芝1200m)の前哨戦でもあります。

シリーズ優勝争いは、レッドアンシェルが14ポイントで首位ですが出走しません。逆転の可能性がある馬は、ラブカンプー(牝5)とクライムメジャー(牡6)。ラブカンプーは4着以内なら他の馬に関係なく優勝。クライムメジャーは1着が優勝の絶対条件になります。

GⅠ前哨戦で実績馬も出走。重賞5勝、ダノンスマッシュ(牡5)が悲願達成へ始動します。約2年ぶりのマイル戦となった前走・安田記念(GⅠ)は距離の壁に泣き8着。主戦は、やはり1200m。距離短縮はプラスとなるでしょう。

GⅠは海外含めて7戦0勝。前哨戦のGⅡ、GⅢは勝利しても本番で勝てていません。今回は前哨戦。あくまで通過点として、力を示したい一戦です。

中京開催だからこそ期待したい馬も参戦。同舞台の高松宮記念を制した経験のある2頭のGⅠ馬が復活を目指します。

ミスターメロディ(牡5)は、19年の高松宮記念制覇以来となる中京参戦。相性の良い舞台で、初のGⅠ勝利から1年以上遠ざかっている白星を取りに行きます。

古豪セイウンコウセイ(牡7)は2年以上勝利なし。しかし、中京では好走したレースもありました。ともにGⅠを制した幸英明騎手とのコンビに戻って、健在ぶりをアピールできるでしょうか。雨予報、渋った馬場も歓迎、さらに開幕週特有の先行有利となれば一気に有力候補。近走の成績だけで判断することは禁物です。

 

若駒が混戦に断~京成杯オータムハンデキャップ

毎年、難解なレースとなる京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ、中山・芝1600m)。サマーマイルシリーズ最終戦となっているため、夏のマイル戦を転戦した馬が中心のメンバー構成です。

夏のマイル王争い、優勝の権利は多くの馬にあります。第1戦・米子ステークス1着のスマイルカナ(牝3)、第2戦・中京記念を制したメイケイダイハード(牡5)をはじめ、対象レース上位馬が最終戦に集結。2頭は1つでも上の着順でゴールすれば優勝の可能性が大きくなります。対象レースの勝利がない他の馬は1着を目指します。

混戦模様ですが、ここは中山マイルを得意とする3歳馬に注目。若干、斤量に恵まれたと思われる2頭が「地の利」を生かして年長馬に立ち向かいます。

サマーシリーズ優勝が懸かるスマイルカナ。同舞台で1月に行われたフェアリーステークス(GⅢ)の逃げ切り勝ちを含め、中山マイルは2戦2勝と負けなしです。

前走は斤量50キロの恩恵があったとはいえ、控える競馬から抜け出して快勝。斤量は2キロ増えますが、桜花賞(GⅠ)3着の実績を考えれば、まだまだ恵まれている印象。あっさり勝っても不思議ではありません。

牡馬からも1頭。中山マイル3戦3勝、古馬と初対戦のルフトシュトローム(牡3)は、仕切り直しのレースとなります。

GⅡを含む3連勝で挑んだNHKマイルカップ(GⅠ)は、スタートで後手を踏み、最後まで力を出しきれず5着と敗戦。本来の実力を発揮できれば、見込まれた感じのある54キロのハンデもこなせると思います。

年長馬も負けてはいられません。筆頭格は19年の覇者トロワゼトワル(牝5)です。

芝1600mの日本レコード1分30秒3で逃げ切ったレースから1年。格上馬との対戦も増え、初重賞制覇までなかった2ケタ着順に沈むこともあり、成績だけで判断すると安定感がなくなったのかと見えてしまいます。しかし、5月のヴィクトリアマイル(GⅠ)は逃げ粘って4着。逃げ馬だけに展開に左右されることは多いですが、確実に地力をつけています。

前走・関屋記念(GⅢ)はGⅠの好走がフロックでなかったことを証明した2着。快走を披露した舞台に戻って完全復活となるか。1年前より3キロ重い55キロを背負ってのレースになりますが、スタートから主導権を握る自分の競馬に徹するのみです。

 

 

全国の場外馬券場再開

JRAは9月12日から、全国のパークウインズ(開催のない競馬場)、ウインズ(場外馬券売り場)などで、制限付きで営業を再開。夏競馬の期間は一部地域に限定されていましたが、秋競馬から全国で紙の馬券が購入できるようになります。

発売対象レースは、札幌など3競馬場、一部のウインズなどでは9~12レースと前日発売対象レース。東京、京都、阪神の各競馬場および首都圏などのウインズではメインレースと前日発売対象レースが購入できます。

営業時間は14時までで、新型コロナウイルス対策としてマスク着用は必須。発売したレースの当日の払い戻しは行わず、施設内ではレース映像、オッズ情報なども提供されません。

ネットでの購入ができなかった人や紙馬券派にとっては、待ちに待った朗報。通常の馬券発売に向けても一歩前進できたと思います。GⅠも迫っているため、馬の名前が入った記念馬券を楽しみにしている人も多いはず。こんな時だからこそ、貴重な紙馬券になるかもしれません。

 



今回はここまで。

次回は種牡馬をテーマに2歳戦を取り上げる予定です。



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト