【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 現役トップ牝馬が集結~ヴィクトリアマイル

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舞台となる東京競馬場。豪華メンバーとなった女王決定戦の結末は(撮影・おかだ)

こんにちは!

競馬ページ担当の おかだ です!

 

6週連続GⅠも3週目。今週は牝馬が主役のヴィクトリアマイル(東京・芝1600m、5月15日)が行われます。

近年はアーモンドアイ、グランアレグリアなど1強ムードのレースでしたが、今回はGⅠ馬5頭、重賞勝ち馬は全18頭中16頭と全体的に層の厚いメンバー。スプリント、マイル、中距離の各路線から現役トップ牝馬が集結し、現役牝馬最強決定戦といっても過言ではありません。

復活を期すGⅠ馬、GⅠ初勝利を目指す実績馬、逆転をもくろむ伏兵陣…。各路線でトップを張る女の意地がぶつかります。

 

 

白毛の女王 芝に戻って復権なるか

桜花賞馬ソダシ(牝4)が芝に戻って復活を目指します。

 

21年は5連勝で桜花賞(GⅠ)を制覇。オークス(GⅠ)8着の後、夏の札幌記念(GⅡ)で年長馬を撃破。牝馬3冠レース最終戦の秋華賞(GⅠ)は10着に敗れました。

その後、ダートに矛先を変えて12月のチャンピオンズカップ(GⅠ)に出走。最内枠から先手を奪って逃げる展開でしたが、直線で馬群に沈み12着でした。

ダート初戦は大敗でしたが、引き続き挑戦。22年の初戦、ダートGⅠのフェブラリーステークスは2番手からの競馬で直線も粘りこみ3着。21年前、父クロフネが2着に9馬身差で圧勝した武蔵野ステークス(GⅢ)と同じ東京ダート1600mで結果を出しました。

 

復活の兆しが見えてきたところで、秋華賞以来3戦ぶりの芝となります。2歳時にアルテミスステークス(GⅢ)を制覇した時と同じコースで行われるGⅠ。過去3戦3勝と得意とする芝1600mでGⅠ3勝目を目指します。

いざレースになると集中力を欠いてしまう面があります。近走の大敗の原因ともされる課題を解決して再び牝馬のトップに立てるのか。デビューからコンビを組む吉田隼人騎手のエスコートも注目です。

 

同期5歳牝馬ついに初対決

同世代のGⅠ馬が初めて顔を合わせます。20年の無敗3冠牝馬デアリングタクト(牝5)、21年の大阪杯優勝馬レイパパレ(牝5)です。

 

2頭といえば、あの日の話は無視できません。20年10月18日、2頭は京都競馬場にいました。無敗の3冠が懸かっていたデアリングタクトは秋華賞、レイパパレは秋華賞の抽選に漏れて3勝クラスの大原ステークスに出走しました。

大原ステークスは秋華賞直前の第10レース。レイパパレは単勝1.9倍の圧倒的人気に応えて勝ちました。

年長馬相手に逃げる競馬で、最後の直線は鞍上の川田将雅が手綱をほぼ持ったままの状態で2着馬に2馬身差。懸命に追う後ろの馬とは対照的に余裕の勝ちっぷり。「もし秋華賞に出ていたらデアリングタクトの無敗3冠は…」と思わせる内容でした。

約40分後に発走した秋華賞は、デアリングタクトが先頭でゴール。5連勝で牝馬初となる無敗の3冠を達成しました。

 

2頭はその後も同じレースに出走することはなく、デアリングタクトが故障した影響もあって直接対決はありませんでした。

ケガ明けの復帰戦で輝きを取り戻したいデアリングタクトと大阪杯以来の勝利を手にしたいレイパパレ。いずれも約2年ぶりのマイル戦で、捲土重来を期す中での初対決となります。

 

悲願のGⅠタイトルは目の前

GⅠ馬5頭に重賞勝ち馬16頭となると、多くの馬にチャンスがありそうで目移りしてしまいます。注目馬はたくさんいますが、中でもGⅠ初勝利を目指す馬をピックアップしたいと思います。

 

ファインルージュ(牝4)は、21年の桜花賞3着、秋華賞2着と3冠レースで好走。距離が長かった芝2400mのオークスで11着だった以外はすべて3着以内と安定しています。2月の東京新聞杯では今回と同じコースで牡馬相手に2着。牝馬同士なら前進必至です。

ソングライン(牝4)は、2月にサウジアラビアでGⅢを勝利。22年は初のGⅠ勝利へ好スタートを切りました。東京芝1600mは過去3戦2勝2着1回。左回りでは7戦4勝2着2回、3着1回と馬券外がありません。前走のサウジアラビアも左回りで、敗れたレースは右回りのみ。GⅠ制覇最大のチャンスと言えそうです。

他にもメイショウミモザマジックキャッスルアンドヴァラナウトデゼルなどGⅠ制覇を狙う重賞勝ち馬、GⅠ馬レシステンシアアカイイトの存在も忘れてはいけません。

 

 

それでは、筆者の見解です。

本命はソングライン。左回りの安定感は前述の通り、牡馬を含めても現役屈指と言えるでしょう。調教後の馬体重は500キロで、海外遠征を経てパワーアップした印象。やや精彩を欠くGⅠ馬たちの間隙を突き、初のGⅠ制覇へ期待が高まります。

最初に挙げたソダシ、デアリングタクト、レイパパレは、いずれも久々のマイル戦。牡馬相手に戦ってきて牝馬同士なら負けられない立場にありますが、今回はGⅠ馬でなくても牡馬相手に互角以上の戦いをしてきた馬が何頭もいるため、決して安泰ではありません。

マイル戦なら十分チャンスのあるファインルージュ、人気の盲点になりそうなスプリンターのレシステンシアなど、出番がありそうな馬は挙げたらキリがありません。

本命に挙げたソングラインは1番人気を回避できそうなので、馬券的には単勝だけでも楽しめると思います。

 

 

今回はここまで。

次回もお楽しみに!

 

 

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