【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」有馬記念プレビュー②~世代交代を狙う3歳馬

f:id:mimiyori_media:20200825113046j:plain

2018年の勝ち馬ブラストワンピース。3歳馬は今年も強豪古馬を倒せるか(18年有馬記念、撮影・おかだ)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

12月8日、香港ではグローリーヴェイズ、アドマイヤマーズ、ウインブライトの日本馬3頭が国際G1を制覇。さらに国内では藤田菜七子騎手が日本人女性騎手として初めてJRA重賞を制覇(カペラステークス・G3、中山、ダート1200m、コパノキッキング騎乗)。何かと話題の多い1日となりました。

有馬記念(G1、中山、芝2500m、同22日)に向けても大きな動きがありました。同10日、アーモンドアイの参戦が正式に決定。前回のプレビュー①でラストランを迎える多くの活躍馬を取り上げましたが、そこにG1・6勝を誇る現役最強女王が加わることになります。

主役は次回の記事で取り上げるとして、今回は世代交代を狙う3歳馬に注目していきます。

 

 

 

 

好走が目立つ3歳馬

<過去10年で3着以内に入った3歳馬> ※丸数字は着順
18年:①ブラストワンピース
16年:①サトノダイヤモンド
15年:③キタサンブラック
14年:②トゥザワールド
12年:①ゴールドシップ
11年:①オルフェーヴル
10年:①ヴィクトワールピサ、③トゥザグローリー
09年:②ブエナビスタ


過去10年で5勝、2着2回、3着2回と、ほぼ毎年のように上位に絡む活躍を見せている3歳馬。中でも11年オルフェーヴル以降、3着以内に入った3歳馬はいずれも「前走・菊花賞(G1)」で、菊花賞勝ち馬は3勝を挙げています。

2019年の相手は、近年のG1戦線を引っ張ってきた馬たちばかり。ここで勝てれば、次の主役として名乗りを上げることができます。

秋のG1戦線、芝のレースでは3歳馬たちが古馬の壁に跳ね返されています。ハイレベルな戦いに挑む3歳馬。今回は3頭が出走を予定しています。

得意舞台で力を示せるか~サートゥルナーリア

f:id:mimiyori_media:20200825113036j:plain

天皇賞・秋で力を発揮できなかったサートゥルナーリア。得意舞台で巻き返したい(19年天皇賞・秋、撮影・おかだ)

天皇賞・秋(G1)で6着に終わったサートゥルナーリア(牡3)。皐月賞、ホープフルステークスとG1・2勝を挙げた得意舞台の中山競馬場に戻って力を示したいところです。

アーモンドアイとの対戦が大きな注目を集めた前走。スタートから積極的な競馬でアーモンドアイよりも前の位置でレースを進めました。しかし、直線では弾けるような豪脚を披露することなく、失速して6着。スタート前からテンションが上がってしまい、終始、力みながら走っていました。

天皇賞プレビューでも触れましたが、気性の問題は大きな課題。古馬との対戦以前に、サートゥルナーリア自身の課題を解決できずに敗れた印象です。

今回のメンバーは前走以上になる見込み。さらに、菊花賞を選択しなかったように、距離延長は決してプラスではありません。自身の課題を解決できないまま、地の利だけで上位進出を狙うことは厳しいように思われます。

相性の良い菊花賞馬~ワールドプレミア

菊花賞馬の相性については前述の通り。2019年の勝ち馬は、ワールドプレミア(牡3)です。

デビュー前から2億4000万円の高額落札馬として注目を集め、18年10月の初勝利から常にクラシック候補として名前が挙がっていました。

しかし、ソエ(若い馬に見られる骨膜炎)に悩まされ皐月賞、日本ダービーは出走できず。夏を越えて、万全の状態で臨んだ菊花賞。先行する馬を見ながらインコースに控え、最後の直線、前が空いたところで力強く脚を伸ばし、G1初勝利を飾りました。

距離はもちろん、レース相性も問題はありませんが、課題を挙げるとすれば、初の関東輸送です。

これまで有馬記念で好走した3歳馬は、春に行われるG1レースなどで長距離輸送を経験していました。輸送をクリアし、百戦錬磨の武豊騎手と古馬撃破となるでしょうか。

クラシックの雪辱は大舞台で~ヴェロックス

皐月賞2着、日本ダービー、菊花賞はいずれも3着。届かなかったG1のリベンジに燃えるヴェロックス(牡3)です。

皐月賞はサートゥルナーリア、日本ダービーはロジャーバローズ、菊花賞はワールドプレミア。ライバルたちを倒すことはできませんでした。最高の結果は勝つことですが、3つのG1で3着以内を外さなかったことは立派な成績です。

勝ち切れない面はありますが、確実に上位に来る安定感は3歳世代屈指。相手のレベルは一気に上がりますが、世代交代とともにライバルへの雪辱も果たしたいところです。

2018年の勝ち馬ブラストワンピースも、日本ダービー5着、菊花賞4着と結果を出せませんでしたが、見事に有馬記念でG1初勝利を飾りました。今年もG1未勝利の3歳馬が激走するかもしれません。



今回はここまで。
次回はいよいよ有馬記念レース当週。決定した出走メンバーから有力馬を取り上げます!



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト