【オールスポーツ】サッカー=クラブワールドカップ シャビ率いるアルサッドとは

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生ける伝説、シャビ・エルナンデス監督(写真:AFP/アフロ)

サッカーのFIFAクラブワールドカップ2019(CWC)が11日深夜(日本時間)、カタールで開幕する。。
11日の開幕戦はリビング・レジェンドのシャビ・エルナンデス監督が率いる開催国王者アルサッドが登場する。FCバルセロナ、そしてスペイン代表の司令塔として長年活躍した。15年からアルサッドに選手として移籍し、19年春に現役引退。そのまま監督に就任して8年ぶり2度目のCWC出場へ導いた。
チーム紹介第2回は、シャビ監督が率いるアルサッドについて紹介する。

 

 

本拠地ドーハといえば

クラブの本拠地はドーハ。日本人にとっては、93年10月28日のサッカーW杯最終予選のイラク戦、いわゆる「ドーハの悲劇」がなじみ深い。舞台となった「アルアハリ・スタジアム」はカタール最古のクラブ「アルアハリ」の本拠地であり、アルサッドの本拠地はジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで異なる。

カタールはサッカーW杯を22年に控え、19年アジアカップ優勝など進境著しい。きっかけは04年に国家元首一族の主導で、ばく大な資金を投入して設立した育成施設「アスパイア・アカデミー」にある。

この育成施設にはスペインの指導者を招へいし、シャビも指導に加わりながらスペイン流の戦術を浸透させている。さらに、欧州3クラブを買収し、育成センターに選手を送り込んで強化。カタールが19年アジアカップで優勝したメンバー23人のうち14人がアカデミー、もしくは育成センター出身者であり、強化は実を結んでいる。

シャビ監督、カタールで宝くじに当選

シャビ監督はすっかりカタールになじんでいる。

スペイン・バルセロナ時代は98年トップチームデビューから、移籍する15年までの間にクラブ史上最多767試合に出場して85得点を挙げた。スペイン代表としても02年日韓大会からW杯4大会連続出場を果たし、10年優勝に貢献した。身長は選手として小柄な170センチでありながら、生ける伝説と化した名選手だった。

15年夏にアルサッドへ完全移籍すると、17年カタールカップ、18-19季カタール・スターズリーグなど4タイトル獲得の原動力となった。19年5月3日、シーズン限りでの現役引退を発表すると、同月25日には新監督に就任した。

生活基盤もカタールに根を下ろした。16年誕生の長女、18年誕生の長男はともにカタールで生まれた。さらに17年8月には、民間最大手の銀行「ドーハ銀行」が主催する宝くじに当選。日本円でなんと約3000万円相当の賞金を手に入れたという。本人は「当選するとは思っていなかったけれど、うれしいサプライズ」と喜んだが、さすが”もってる男”だ。

 

選手にも ”もってる男” 続々

宝くじにまで当選してしまう指揮官同様に、選手も猛者ぞろいだ。 正GKのサード・アルシーブはカタール代表として19年アジアカップに出場。準決勝まで6試合無失点におさえ、日本との決勝戦で南野拓実に得点を許すまで609分間続いた。試合は3-1で日本を破り、全試合フル出場で大会最優秀GKに輝いた。

今大会注目のFWバグダッド・ボーネジャーも"もってる"男だ。アルジェリア出身で、18歳当時は地元の村にあるアマチュアクラブでプレーしていた。関係者に勧められてプロチームのトライアルに合格。すると1カ月後には代表にも初招集されたというシンデレラボーイだ。

18年にクラブ公式戦58得点を挙げ、同年のクリスチアーノ・ロナウド(ユベントス)、リオネル・メッシ(バルセロナ)を上回った。18-19季カタール・スターズリーグでリーグ史上最多39ゴールを挙げて得点王に君臨。得点量産機と化している。

シャビに誘われた男たち

シャビ監督直々の誘いでアルサッドへ移籍した選手も少なくない。

アトレティコ・マドリードから18年にやってきたMFガビは「直電」で移籍を決意した。 幼少時からアトレティコの選手になることが夢で、11年に加入して以降は主将を務めて各タイトルを獲得した。通常であれば、愛するクラブに骨をうずめてもおかしくなかった。 しかし、当時現役だったシャビが元スペイン代表のフェルナンド・トーレスからガビの電話番号を聞いて連絡。「君は走らなくていい、僕が走るから」と説得したとか。

カタール代表の主将も務めるMFハッサン・アルハイードスも、シャビに心酔する1人だ。もともとバルセロナのファンで、毎週末はテレビでシャビの試合を見ることが楽しみだった。「子どもの頃は彼とチームメートになって、パスを受けることになるなんて想像もしていなかった」。尊敬する大スターが指導者となった今も、多くのことを学んでいるという。

(mimiyori編集部)