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競馬ページ担当の おかだ です!
このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。
先日行われたエリザベス女王杯(G1)は、ラッキーライラックが優勝。内枠を生かし、インコースに控えてためた脚を最後の直線で爆発させました。
クリストフ・スミヨン騎手のコース取り、そつのない騎乗も光りました。復活した2歳女王、先を行くアーモンドアイに負けない活躍を期待したいです。
さて、今週もG1。11月17日にマイルチャンピオンシップ(京都競馬場、芝1600m)が行われます。
文字通りマイル路線のチャンピオンを決めるレースです。群雄割拠のマイル路線。2019年も、さまざまなステップレースから頂点を狙う馬が揃いました。
キングリーとプレミアム~"ダノン"は主役になれるのか
G1戦線で惜しいレースが続いてきたダノン軍団。天皇賞・秋(G1)2着から距離短縮でG1奪取を狙うダノンプレミアムと毎日王冠(G2)で強豪古馬を破った3歳馬・ダノンキングリーが参戦です。
ダノンプレミアムは、前走の天皇賞・秋で2着。前半から積極的な競馬で、直線は一瞬先頭に並ぶ場面もありましたが、アーモンドアイにかわされました。しかし、休み明けの競馬で力を出し切り、敗れはしましたが悲観する内容ではありません。
1600mの距離短縮に問題はありませんが、懸念材料は「前走から中2週」です。レース間隔がここまで詰まることは初めて。天皇賞・秋がレコードタイムに迫る高速決着だっただけに、レース後の反動がどこまで抜けているかは分かりません。
もう一つ、前走はアーモンドアイを追いかける立場でしたが、今回はマークされる立場になります。その中でレース間隔という余計な課題を持ってG1に臨むことに不安が残ります。さらに、外の14番枠に入ったことでロスなく競馬ができるかどうかも疑問です。
ならば、3年連続3歳馬制覇を狙うダノンキングリーにチャンスは巡ってくるでしょうか。前走、毎日王冠は立ち上がるようなスタートになってしまい、後方からの競馬を余儀なくされましたが、直線一気の豪脚で他馬をねじ伏せました。
天皇賞・秋を回避してこのレースに照準を合わせてきました。本来は先行集団に入ってレースを進める馬。今回はスタートで失敗しない限り、前目のポジションにつけることが予想されます。
最内1番枠は、2018年優勝馬と同じ枠。しかも3歳馬という共通点もあります。新たなマイル王が誕生するかもしれません。
2019年も上位にやってくる~淀のマイルに懸けるリピーター
マイルチャンピオンシップ・近年の複数回上位入着馬
フィエロ:14、15年2着
ダノンシャーク:13年3着、14年1着、16年4着
イスラボニータ:15年3着、16年2着、17年5着
ペルシアンナイト:17年1着、18年2着
マイルチャンピオンシップでは、複数回出走して何度も上位に入着している馬が目立っています。18年のレースで5着以内に入り、2019年も出走する馬は2頭。ペルシアンナイト(2着)とアルアイン(3着)です。
ペルシアンナイトは毎日王冠4着からの参戦。過去2年は毎日王冠と同舞台の東京競馬場で行われている富士ステークス(G3、芝1600m)をステップにして、いずれも5着から巻き返して好成績を残しています。
休み明けの前哨戦をそこそこの着順で走り、本番で巻き返すパターンはこの馬の特徴です。19年はG1レースで結果は出ていませんが、得意の舞台で激走があっても不思議ではありません。
前走、天皇賞・秋は大外枠に泣いたアルアイン。距離短縮でG1・3勝目を狙います。18年は内から先行する競馬で、ステルヴィオ、ペルシアンナイトにかわされましたが粘り切って3着。
今回は真ん中の10番枠。内でも外でもない枠、これ以上外枠になると厳しい競馬になりそうでしたが、前走よりはチャンスのある枠に入ったと思います。
すんなり先行してレースを進めることができれば、2019年も上位争いは必至。世界で活躍する欧州のトップジョッキー、ライアン・ムーア騎手の手綱さばきにも注目です。
先行馬の残り目も期待~伏兵の台頭は?
ここまで紹介した4頭で決着してもおかしくありませんが、09年のカンパニーまで遡らなければ単勝1番人気馬の勝利がないというレースです。しかも、直近5年で3着以内に入った1番人気馬は15年のイスラボニータ・3着のみ。伏兵馬の台頭は十分に考えられます。
確たる逃げ馬がいない今回のメンバー。スローペースで前残りの展開が期待できれば、若干G1では足りなさそうにみえる馬でも残り目があると考えます。ここでは、京都競馬場に実績のある先行馬2頭に注目したいと思います。
●グァンチャーレ
全5勝中、京都芝1600mは3勝。今回と同様に逃げ馬不在となった4月のマイラーズカップは、マイペースの逃げを打ってダノンプレミアムの2着に粘りました。7歳になった2019年は重賞でも安定した成績を残し、6月の安田記念(G1)は4着と好走。年を重ねるごとに安定感が増しているような雰囲気があり、得意舞台で上位進出が期待できます。
●マイスタイル
1400~2000mと幅広い距離をこなす先行馬。京都芝1600mは4戦全て掲示板以内と大崩れはありません。前哨戦のスワンステークス(G2)は初の1400mでしたが、前に行った逃げ馬たちを見るようなレースで3着に残りました。距離延長は大歓迎。得意の先行スタイルで一発を狙います。
グァンチャーレは2番枠、マイスタイルは3番枠。2頭とも先行馬にとって有利な内枠に入りました。枠の恩恵も受けられそうです。
いろいろと紹介しましたが、最後に個人的な見解を。中心はリピーター2頭、ペルシアンナイトとアルアインです。2019年も前走敗戦から上位進出に期待したいと思います。ダノンの2頭を抑えて、グァンチャーレ、マイスタイルの残り目も注意。さらに、安田記念を制した春のマイル王・インディチャンプも内目の5番枠に入って怖い存在です。
今回はここまで。
次回のテーマは「復活を期すG1馬集結 ジャパンカップ」です!
参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト