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競馬ページ担当の おかだ です!
このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。
今回は種牡馬に注目。19年夏、日本の生産界をリードしていたディープインパクト、キングカメハメハが相次いで亡くなりました。2頭に続く種牡馬は、どの馬なのか。20年の新馬戦は、ポスト「ディープ・キンカメ」の争いからも目が離せません。
2頭が亡くなって1年以上が経った今でも、子どもたちは日本の競馬界をリードしています。しかし、いずれは日本の種牡馬地図も変化が訪れるはず。主役の座をめぐる戦いが繰り広げられています。
ディープ・キンカメ産駒は健在
2頭の子どもたち、代表馬を挙げたらきりがありません。
ディープインパクト産駒はキズナ、サトノダイヤモンド、ジェンティルドンナ、現役はフィエールマン(牡5)、グランアレグリア(牝4)など多くのGⅠ馬が名を連ねます。最近では、20年の主役、そして今後の競馬界を担う存在になりそうなコントレイル(牡3)。5月の日本ダービー(GⅠ)は父と同じ枠からスタートし、無敗のクラシック2冠制覇を成し遂げました。
秋競馬の最大の注目である同馬の無敗3冠。親子無敗3冠は過去に例がありません。圧倒的なパフォーマンスだった父の菊花賞(GⅠ)のように、記録と記憶に残る走りが期待されます。
海外で活躍している産駒もいます。20年7月30日、ディープが亡くなってちょうど1年となった同日、フランスでファンシーブルー(牝3、アイルランド)がGⅠを制覇。父が夢見た海外GⅠ制覇、子どもたちがその夢をかなえています。
キングカメハメハ産駒は幅広く活躍。ロードカナロア、ドゥラメンテ、レイデオロ、ルーラーシップ、アパパネ、レッツゴードンキ、ホッコータルマエ。芝、ダート、短距離、中距離と、あらゆるカテゴリーのGⅠ馬を輩出しています。
今では子どもたちが父や母となって、孫の世代がターフを駆け抜けています。中でも注目はロードカナロアの子。代表産駒のアーモンドアイ(牝5)は、父が活躍した短距離だけでなく、2000m前後の中距離にも対応。海外GⅠも制覇し、世界にその名をとどろかせています。
前回の記事で紹介した秋競馬の開幕週は、京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ)でトロワゼトワル(牝5)、セントウルステークス(GⅡ)でダノンスマッシュ(牡5)と、ロードカナロア産駒が2つの重賞を制しました。
期待の新種牡馬 徐々に存在感
新種牡馬として期待が寄せられたモーリス、ドゥラメンテ。新馬戦が始まった6月以降、期待の評判馬が相次いで敗れ、スタートダッシュに失敗。しかし、徐々に勝ち上がる馬が出てきて巻き返しを図っています。
20年9月14日現在、2歳戦の成績だけで見ると、獲得賞金1位はモーリス、勝ち馬の頭数ではドゥラメンテが1位。新馬戦が始まった頃の状況を考えれば大きく躍進しています。
20年デビューの新種牡馬で重賞勝利一番乗りはミッキーアイルでした。9月6日、小倉2歳ステークス(GⅢ)でメイケイエール(牝2)が勝利。現役時代、短距離で活躍した父に続くように、子どもも1200mの重賞で結果を出しました。父譲りのスピードは、しっかりと受け継がれています。
種牡馬2年目の産駒も好調。無敗の2冠牝馬デアリングタクト(牝3)の登場で一気に評価を上げたエピファネイア。2歳馬は10頭勝ち上がり、獲得賞金もモーリス、ドゥラメンテに次ぐ3位と着実に成績を伸ばしています。札幌での新馬戦を快勝したオーソクレース(牡2)といったクラシック候補も登場。コンスタントに活躍馬を出しそうな雰囲気もあります。
勝ち上がりの早さで初年度から好スタートを切ったキズナ。2年目もここまで7頭が勝ち上がり、獲得賞金は4位につけています。ポスト「ディープ」の最右翼として結果を出し続けたいところです。
日本の生産界 次のエースは
ディープインパクト、キングカメハメハの後を継ぐ種牡馬は、どの馬になるのか。9月14日現在の種牡馬リーディングを基に見ていきます。
2頭に次ぐポジションで存在感を示しているハーツクライ。最近ではリスグラシューの活躍が目立ちました。ジャスタウェイ、スワーヴリチャード、シュヴァルグランと自身の後継種牡馬もすでに登場。ハーツ産駒の勢力拡大も進行中です。
もう1頭はロードカナロア。前述のアーモンドアイをはじめ、現役ではサートゥルナーリアなど相次いで活躍馬が誕生。7月に開かれた日本最大の競走馬市場「セレクトセール」では、20年生まれの産駒が2億円で落札されました。キングカメハメハの後継種牡馬として地位を確立し、生産界のエースとしても期待が高まっています。
ロードカナロア以外にも、キンカメ系ではルーラーシップもリーディング上位の常連。初年度産駒がデビューしたドゥラメンテをはじめラインナップは多彩です。
ディープ系ではキズナが挙げられます。とはいえ、キンカメ系に比べると後継が目立っていない印象。これから産駒がデビューするサトノダイヤモンドなど後継候補は多く、活躍馬の登場が待たれます。
他には、エピファネイア、オルフェーヴル、ゴールドシップなどが後に続きます。特にエピファネイアは、前述の通り初年度からGⅠ馬を輩出し、2年目も順調な滑り出し。ディープ、キンカメ直系の種牡馬に引けを取らない馬も、生産界の活性化に必要な存在です。
今回はここまで。
次回は凱旋門賞。強力欧州勢に日本馬、トップジョッキーが挑みます。
参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト