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競馬ページ担当の おかだ です!
このページでは、競馬観戦歴10数年、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。
今回から3歳春のGⅠレースについて、牡馬、牝馬に分けて振り返ります。初めは牡馬編。皐月賞、ダービーを経て、3歳牡馬世代の勢力図が、はっきりと見えてきました。
頭一つ抜けたダービー上位陣
わずか10センチ、21年日本ダービーは大接戦のハナ差で決着。シャフリヤールがエフフォーリアをゴール寸前でかわし、18年生まれのサラブレッド7398頭の頂点に立ちました。
2分22秒5のタイムは19年ロジャーバローズの2分22秒6を上回るレースレコード。1着と2着がハナ差、3着ステラヴェローチェ、4着グレートマジシャン、5着サトノレイナスの3頭もタイム差なしで、それぞれハナ差。ここまでの接戦はダービーに限らず、GⅠではなかなか見られません。
皐月賞に出走せずダービーに照準を合わせてきたシャフリヤールが逆転し、同じく皐月賞に出走しなかったグレートマジシャン、牝馬サトノレイナスが上位で好走。エフフォーリアが皐月賞で2着以下につけた3馬身差の中に、新興勢力が入ってきました。
5着サトノレイナスと6着タイトルホルダーの差は2馬身。早めに仕掛けて粘ったサトノレイナスを捕らえられなかった6着以下と差がつきました。皐月賞の結果を合わせると差はさらに明確です。
皐月賞の2着タイトルホルダー、5着ヨーホーレイク、6着グラティアスがダービーで6着、7着、8着。再び結果を残せた馬は、2戦連続3着のステラヴェローチェだけでした。
エフフォーリアとの差を詰められなかった馬に代わり、力のある新興勢力が台頭。ダービー上位5頭は、3歳世代の中で一歩リード。サトノレイナスは、牝馬編で詳しく触れます。
敗れた馬たちの逆転はあるのか
前述の通り、ダービー上位馬と6着以下の差は明らかで、逆転は至難の業。しかし、3歳馬の成長はこれから。距離、馬場状態など条件次第で優位に立つ時が来るかもしれません。
高速決着で分が悪かったタイトルホルダー、ヨーホーレイク、グラティアス。時計が掛かる展開になれば、出番があっても不思議ではありません。
特に先行力のあるタイトルホルダーは、スムーズに前で競馬ができれば侮れない存在。4戦2勝2着1回と実績のある中山競馬場で行われるセントライト記念(GⅡ、芝2200m、9月20日)は、適鞍だと思います。
春に結果を残せなかった馬も見限れません。中でも2頭、レッドジェネシスとディープモンスターです。
レッドジェネシスはダービー11着。末脚は上位レベルで、上がりタイムは上位馬と遜色のない33秒7。優勝した京都新聞杯(GⅡ)と同じ舞台で行われる神戸新聞杯(GⅡ、中京・芝2200m、9月26日)に出てくれば、本命候補です。
ディープモンスターは皐月賞7着、ダービー16着。小回りの中山、高速決着の東京は、どう考えても相性が悪かったです。勝ち鞍のある阪神競馬場でスタミナ勝負になりそうな菊花賞(GⅠ、芝3000m、10月24日)であれば、上位に割って入る可能性は高まります。
菊花賞も新興勢力に注意
皐月賞、ダービーで首位交代、上位陣も変わりました。距離が一気に3000mに伸びる菊花賞でも上位陣安泰と決めつけるのは早計です。
菊花賞は京都競馬場改修工事のため、阪神競馬場に舞台が移ります。直線にある坂を2度越えるコースは京都よりもタフ。スピードだけでは乗り切れません。
シャフリヤールは、毎日杯、ダービーと高速決着で好成績。スタミナ勝負で裏付けがなく、秋はどのレースに挑むのか動向が注目されます。
エフフォーリアは、父エピファネイアとの親子制覇が懸かる菊花賞。シャフリヤールとの再戦となれば、ダービーのわずかな差をひっくり返せるかもしれません。
ステラヴェローチェは距離、馬場状態を問わずに結果を残しており、3000mもこなせそう。グレートマジシャンは、馬の中では遅生まれの5月生まれ。秋に向けてどれだけ成長できるかが飛躍のカギです。
20年菊花賞2着アリストテレスのような上がり馬には要注意。下級条件で年長馬との中長距離戦を制してきた馬は、同世代のGⅠであれば十分に通用するレベル。夏競馬は大舞台を目指す馬がしのぎを削ります。秋のビッグレースで注目すべき馬が見つかるかもしれません。
今回はここまで。次回は牝馬編です!