こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!
春のGⅠ戦線、中でも注目の3歳戦は牡馬、牝馬3冠レースの第1弾となった皐月賞、桜花賞が終了。いずれも戦前から混戦模様で、皐月賞は単勝5番人気、桜花賞は同7番人気の馬が勝ちました。
5月に東京競馬場の芝2400mで行われる日本ダービー、オークスも混戦状態は続くのか。皐月賞、桜花賞の結果を振り返りながら展望します。
3歳GⅠ戦線については、今後もレースの前後で取り上げる予定です。
ジオグリフ 混戦に断~皐月賞
3歳牡馬1冠目は、単勝10倍以下が6頭と近年まれにみる大混戦でした。
4月17日に行われた皐月賞(GⅠ、中山・芝2000m)は、序盤から前目でレースを運んだジオグリフが最後の直線で抜け出して優勝。同じ木村哲也厩舎のイクイノックスが2着に入り、僚馬のワンツーフィニッシュとなりました。
ジオグリフは、やや不利な外目の14番枠の発走となったものの、騎乗した福永祐一騎手の位置取り、進路など手綱さばきも光りました。
ジオグリフをはじめ2月の共同通信杯(GⅢ、東京・芝1800m)を走った馬、イクイノックスなど21年の2歳戦からぶっつけ本番で臨んだ馬。さらに3着のドウデュースなど前哨戦を走ってきた馬。どのレースを走ってきた馬が一番強いのか、能力比較が難しい状況になりました。
上位を占めた馬の過去成績を見ると、「東京競馬場の芝1800mで良績のあった馬」が共通項として挙げられます。3冠馬コントレイルをはじめ、近年の3歳GⅠで結果を出した馬と同じ。結果として、総合力を問われる東京コースの経験、実績の有無が差になったと考えられます。
とはいえ、上位の馬が抜けているかというと断言はできません。タイムを見ると、勝ったジオグリフ(1分59秒7)から1秒以内に14頭います。混戦状態は、この後も続きそうです。
ダービーは皐月賞上位馬中心か
皐月賞後、続々とダービーへの出走表明が続いています。皐月賞5着以内で優先出走権を獲得したジオグリフ、イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガ、アスクビクターモア。6着以下ではオニャンコポン、キラーアビリティ、デシエルトなどです。
ダービーも混戦状態は続きそうですが、世代のトップにいることが証明された「皐月賞上位組」が一歩リードとみられます。
皐月賞では大外枠だったイクイノックスや最内枠だったダノンベルーガなど、枠に泣いた馬も勝ち馬とは差がありません。逆転の可能性は十分にあります。
特に4着だったダノンベルーガは、皐月賞の前からダービーを本命のレースに位置付けていました。共同通信杯の勝利など東京で2戦2勝。舞台替わりは絶好のチャンスです。
スターズオンアース 惜敗にピリオド~桜花賞
4月10日に行われた桜花賞(GⅠ、阪神・芝1600m)は、 川田将雅騎手騎乗のスターズオンアースが優勝。GⅢで2着が2回続いていましたが、本番で鮮やかな逆転劇を披露しました。
道中は中団に待機。最後の直線は馬群を縫って脚を伸ばし、先に抜け出したウォーターナビレラをゴール寸前で差しました。2頭は同じタイム1分32秒9でフィニッシュ。ハナ差で決着しました。
22年の3歳牝馬戦線は、2歳GⅠの勝ち馬サークルオブライフが前哨戦で敗れ、一気に混沌。力差は牡馬以上に接近しているとみられ、どの馬が勝っても不思議ではない状況でした。
2歳時のレースから、重賞で勝った馬や上位着順馬の成績が安定せず、首位交代を繰り返して3歳のGⅠ戦線に突入しています。
オークスは桜花賞から800mの距離延長。スピード色の強い桜花賞から全く逆のレースになるため、桜花賞の結果は一旦忘れて考える必要がありそうです。
オークスは〝非桜花賞組〟に注意
桜花賞組は優勝したスターズオンアースや4着のサークルオブライフなどがオークスに駒を進める予定です。距離延長を避けて短距離など別路線に切り替える馬も多く、前哨戦が終わらないと全体の構図が見えない状況です。
ただでさえ混戦となっている22年の3歳牝馬戦線。未知の距離となれば何が来ても驚けません。21年は18頭中単勝16番人気のハギノピリナが3着。人気薄の馬が来る可能性は、前年以上と考えています。
注意したい馬は「非桜花賞組」。桜花賞当日に行われた忘れな草賞の勝ち馬アートハウスは、これまで2000mで3戦2勝。距離経験は桜花賞組以上です。他にもトライアルレースで優先出走権を獲得してくる馬も無視できない存在となります。例年以上に難解です。
今回はここまで。
次回もお楽しみに!