【パラスポーツ】 ブラインドサッカー版〝Jリーグ〟 トップリーグ7月開幕

ブラインドサッカーにトップリーグ「LIGA.i」が誕生(提供:日本ブラインドサッカー協会)


日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は2022年4月18日、ブラインドサッカー初のトップリーグ新設を発表した。

 

リーグタイトルは「LIGA.i(リーガアイ) ブラインドサッカートップリーグ2022」。7月から9月にかけて全3節を行う予定で、出場クラブは今後決定される。

24年パリパラリンピック出場を目指す日本代表やクラブチームの強化、そして東京2020パラリンピックを経て身近になった競技をより多くの人に観戦機会の拡大を図る。

 

 

現在は全国4エリアで地域リーグ開催

全国31のクラブが日本一を目指して活動している(写真はイメージ、撮影は22年1月の日本選手権


ブラインドサッカーに〝スペシャルなJリーグ〟が誕生する。

従来のリーグでは、全国を北日本、東日本、中日本、西日本の4 エリアに分けた地域リーグを開催。各エリア上位のチームがクラブチーム選手権に出場し、クラブチームの日本一を決める形式をとってきた。

 

今回を機に、地域リーグとトップリーグの2 リーグ制に変更。JBFAによると、「2つのリーグは、競技力のみで二分するものではなく、それぞれのリーグの開催目的から、クラブチームが出場するリーグを選択し、各リーグで戦い上位を決定するもの」としている。

22年度、JBFA に登録しているクラブチームは31 チームある。新設のトップリーグに出場するクラブチームは、競技力だけではなく、組織運営力や、競技普及活動への注力度合いなど、複合的な観点から決定されるという。

www.b-soccer.jp

 

選手強化とパラスポーツ観戦の普及拡大

JBFAによると、新設するトップリーグの開催目的は3つ。

①日本代表チームおよび、クラブチームの強化に資すること

②興行性の高い大会を開催すること

③クラブチームおよびJBFA の組織性を高めること

 

21年の東京パラリンピックは開催国枠で出場できたが、次の24年パリは自力で出場権を取りに行く戦いが待っている。

権利獲得の厳しい戦いに向けて、代表全体のレベルアップは必須。そのためにも、国内のクラブチームから底上げを図り、代表の強化につなげていくことが狙いだ。

 

また、JBFA では14 年に日本で開催した世界選手権で初めて全席有料化を実施。パラスポーツというくくりのみではなく、一つのスポーツとして観戦を楽しんでもらう機会をつくり、競技ならびに選手の地位向上を目的に取り組んできた。

東京パラリンピックを経てパラスポーツの認知度が高まった中、新設のトップリーグも多くの人に観戦を楽しんでもらえる場を目指す。

 

みんなでつくる「LIGA.i(リーガアイ)」

タイトルの「i」にはさまざまな思いが込められている(提供:日本ブラインドサッカー協会)


新設されるトップリーグのタイトルは「LIGA.i」。タイトル内の小文字の「i」は、競技性(=Intensity)、興行性(=Influence)、組織性(=Integrity)の頭文字を取っている。

 

JBFAによると、「ブラインドサッカーの価値を高め、混ざり合う社会をつくっていく、今の社会を変えていきたい」などの思いが込められている。また「i」は、リーグに携わる各人の主体性を意味する。リーグに関わる全員の力で「LIGA.i」を盛り上げていく。

(mimiyori編集部)

 

 

【トップリーグ概要】

・リーグタイトル:LIGA.i ブラインドサッカートップリーグ2022

・主催:NPO 法人日本ブラインドサッカー協会

・日程、会場

①7月18日(月・祝)浜松アリーナ(静岡・浜松市)

②7月24日(日)品川区立総合体育館(東京・品川区)

③9月23日(金・祝)フクシ・エンタープライズ墨田フィールド(東京・墨田区)

・出場チーム:後日発表

・観戦方法:会場で観戦可能(チケット販売概要は後日発表)

・大会特設HP:

liga-i.b-soccer.jp

 

 

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