【プロレス】ゼロワンの「大谷晋二郎エイド」大会③＝古巣・新日本の仲間たちが大谷の得意技でエール/ゼロワン永尾が大先輩から称賛

プロレスのZERO1（ゼロワン）のリーダーで、4・10両国国技館大会で頸髄損傷を負った大谷晋二郎を支援する大会「押忍PREMIUM　ONE TEAM ZERO1！大谷晋二郎エイド!! 何度でも立ち上がれ！」が2022年6月4日、東京・大田区総合体育館で行われた。

大谷、そしてゼロワンにゆかりのある男女60選手が集結して10試合が行われ、売り上げから経費を差し引いた現金全額が、長期治療・リハビリで入院中の大谷へ寄付されるもの。

メーンイベントでは田中将斗が世界ヘビー級王座奪還に成功、大谷の妹・葉月さんが大谷からのメッセージを代読したほか、

【プロレス】ゼロワンの「大谷晋二郎エイド」大会①＝盟友・田中将斗が王座奪還に成功～大谷の「座右の銘」を体現する大熱戦 - Webメディア「mimiyori」

【プロレス】ゼロワンの「大谷晋二郎エイド」大会②＝負傷した試合の対戦相手・杉浦貴 56日間の苦悩/大谷からの長文メッセージ発表 - Webメディア「mimiyori」

大谷の古巣である新日本勢が参戦し、自身も頸髄損傷から復活した本間朋晃は大谷の得意技「顔面ウオッシュ」でエール。同じ8人タッグマッチに出場したゼロワンの若手・永尾颯樹は18分6秒、関本大介（大日本）のジャーマン・スープレックスに沈んだが、はつらつとした戦いぶりに、永田裕志（新日本）から激励を受けていた。

18年に477日ぶりに復帰した頸髄損傷経験者
あのカシン＆藤田も顔面ウオッシュ四重奏
ゼロワン若手・永尾を新日本勢が絶賛
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18年に477日ぶりに復帰した頸髄損傷経験者

身をもって知っている。2017年の試合中に頸髄を損傷した本間が、セミファイナル新日本勢VS大日本勢の8人タッグマッチに出場。大谷の得意技「顔面ウオッシュ」を繰り出し、病床の先輩へエールを送った。

「あー！楽しかった！ファンのかたも、みんなあったかい。こんなリングを作り上げた大谷晋二郎。みんな大谷さんのことを早く帰ってこいとか、心の底から心配して言っているかもしれない。でも、俺が一番よく分かる。大谷さんと俺は同じケガをして苦しんでいるから」

本間は17年3・3沖縄県立武道館大会の試合中に動けなくなり、「中心性頸髄損傷」と診断された。四肢まひが続き、長期入院とリハビリを経て18年6・23山形大会で477日ぶりに試合復帰を果たした。以降も出場を続け、代名詞である頭突き技「こけし」も復活させている。

「昔の動きは取り戻せていない。苦労しているし、悔しいよ。その何倍もの悔しさを今味わっているのが大谷さん。プロレスの教科書7ページだったかな。大谷晋二郎はどんなに苦労しても、必ずゼロワンのリングに戻ってくると書いてある。待ってますよ」

あのカシン＆藤田も顔面ウオッシュ四重奏

セミファイナル前の6人タッグでは、高岩竜一、金本浩二、ケンドー・カシン、藤田和之の元新日本勢が、リング四隅で一斉に顔面ウオッシュを仕掛けてみせた。

高岩と金本はともに新日本在籍時代、大谷とユニット「トンガリコーンズ」を結成。苦楽を共にしており、高岩とは破壊王こと故橋本真也さんが創設した前身団体「ZERO-ONE」の01年旗揚げ時に新日本から移籍していた。

ゼロワン若手・永尾を新日本勢が絶賛

本間が出場した8人タッグマッチで新日本の大先輩たちに囲まれて出場したゼロワン勢が、3年目の永尾颯樹だ。
団体創始者・故橋本真也さんの長男で、ゼロワン出身の橋本大地、そして関本大介らの大日本勢を向こうに回し、やられても立ち上がる必死の形相。最後は関本の豪快なジャーマン・スープレックスに沈んだが、試合後は永田裕志に「胸を張れ！頑張った。毎日、きょうみたいな気持ちでやること。いいものを見させてもらいました」と激励された。