ラグビーの強豪8カ国による対抗戦「オータム・ネーションズカップ」第2節が21日から行われる。予定されていたフィジーーイタリア戦は、フィジー代表29人が新型コロナウイルスに感染するというクラスターが起きたことで中止となった。
直前まで行われていた欧州各国を中心としたテストマッチでは、選抜チーム「バーバリアンズ」の一部選手が、禁止されていた外食をしたことで試合が中止になったばかり。
コロナに対して各国代表が厳しい姿勢で臨む中、フィジー代表の動向、大会運営について紹介する。
大クラスター!フィジー代表の過半数がコロナ陽性
フィジーの地元メディア「FBC」などによると11月16日、フィジー代表関係者を対象に行われたコロナ検査で、選手、スタッフ総勢46人のうち29人が陽性反応を示したという。この影響で、21日に予定された第2節イタリア戦が中止となった。
第1節のフランス戦も、試合直前にフィジー代表に複数人の陽性者が出たため中止となっており、2試合連続で試合は行われなかった。
陽性者は全員無症状
そのため、フランス国内にとどまった該当者はホテルの自室に隔離され、引き続き検査が行われる予定。陽性者全員は19日時点で無症状で、治療を必要としている人は皆無だという。
19年1月に代表引退しながらも、本大会で復帰したWTBネマニ・ナドロは、自身のTwitterで「これで壊れるような俺たちじゃない。自分たちは強くなれる。心配してくれている人がいるなら、俺たちは大丈夫だから、ご安心を」とつぶやいている。
What doesn’t break us will only make us stronger.. we’re ok if anyone is concern!. ❤️ #FijieverFiji https://t.co/BxADNFoLnV
— nemzy (@nemani_nadolo) November 17, 2020
中止2試合は0-28として相手国勝利に反映
すでにコロナの影響で2試合が中止となり、残り試合の開催も微妙な状況。
ここまでの2試合はフィジーの2敗となり、相手のフランスとイタリアはそれぞれ28-0の勝利として大会成績に反映される。
一方、対戦するはずだったイタリアでは3列目の要であるポレドリがひざの負傷で長期離脱。代役の選手名が取りざたされる中、フランス・レキップ紙では前代表主将のセル所・パリッセの名前も浮上していると報じた。
パリッセは19年W杯日本大会を最後に代表を引退し、20年3月6nationsで引退試合およびセレモニーを行う予定だったが、コロナの影響で実現していなかった。
(mimiyori編集部)