AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグH組第5戦、横浜F・マリノスVS全北現代(韓国)は、12月1日(日本時間)にカタールのアル・ジャヌーブ・スタジアムで行われる。キックオフは同時間19時予定。
グループ3位の全北現代は、1次リーグ通過を目指す同首位の横浜F・マリノスと対戦する。
今回は日本勢の対戦相手を知るコラムとして、Kリーグ王者として負けられない戦いに臨む全北現代の情報をご紹介。
Kリーグ&FAカップ2冠 ACLで3冠挑戦
「最高のチーム」が金字塔を打ち立てた。
全北現代は20年、Kリーグ初の4連覇。8度目の優勝を飾った。
今回のリーグVについて、クラブHPでは「21世紀最高のチームとしての地位を確立した」と自画自賛するほどの喜びようだ。
11月1日、2位の蔚山現代と勝ち点差3の首位で最終節を迎え、大邱FCに2-0で勝利を収めて優勝。MF邦本宜裕も先発出場し、前半27分にチョ・キュセオンが先制ゴールと、40分にも追加点を奪った。
リーグ優勝に続き、05年以来2度目のFAカップ優勝。クラブ史上初のダブル戴冠を果たした。
20季MVP、大ベテラン、日本人選手… 主力がいない
負傷、コロナ、さまざまな要因で主力が離脱し、苦戦を覚悟しなければならない状況だ。
11月15日、韓国・仁川からカタール航空便でカタール・ドーハに出発。検査では、全員が陰性の結果だった。
しかし、オーストリアで行われた韓国代表Aマッチに出場した20季リーグMVPのMF Son Jun Ho、DFのイ・ジュヨンは新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、ACL大会から除外された。
また、20年1月に慶南から完全移籍となった邦本宜裕も、FAカップ決勝での負傷の影響で欠場となる見通し。右SBのLee Yongも負傷で出場は厳しい情勢だ。
さらに、大ベテランで元代表、Lee Dong-GookもACLは不参加。W杯は98年フランス大会、10年南アフリカ大会に出場したリビング・レジェンドの不在は、精神的支柱を失うことでもある。
総額5億円の助っ人コンビ
20年夏、チームは攻撃面で大きなテコ入れを行った。
コリア・タイムズによると、外国人2選手の獲得に総額50億ウォン(約4憶7000万円)をかけたという。
長年ブラジルでプレーしていたブラジル人FW Gustavoは、シーズン途中にコリンチャンスから加入した。Kリーグは14試合出場5得点、FAカップは4試合出場4得点とチームの躍進に貢献している。15-16季にポルトガルのナシオナルも経験した猛者が、3冠への夢をつなぐ。
もう1人は元プレミアリーグのModou Barrow。西アフリカのガンビア共和国で生まれ、Gustavoと同様、攻撃面の強化する狙いだ。
キャリア序盤は北欧のクラブに所属し、14季途中からはスイスではプレミアリーグのスウォンジーなどでプレー。16年にはガンビア代表入りを果たした。
19-20季にトルコのデニズリスポルを経て、20年夏から全北現代入りした。
Kリーグにおけるコロナの影響
リーグ開幕は、コロナの影響で2月末予定が5月に2カ月以上ずれ込み、通常の38試合から27試合に短縮された。
韓国は4月下旬、世界各国に先駆けて感染者数を1桁台に一時抑え込み、5月上旬の開幕が可能となっていた。
ロイター通信によると、全北現代は8月の尚州尚武戦で有観客試合を実施する際、通常約1万人の観客席を約4000人に制限すると計画。しかし、当時感染者が再び増え始めたことから、通常の10%程度の観客にとどめることが検討されるなど、日々の感染状況により大会運営側は翻ろうされた。
シーズンのほとんどは無観客試合。有観客での実施は夏、シーズン終盤の数試合に限定。リーグ戦は全北現代、そして蔚山現代の2強の争いが展開された。
(mimiyori編集部)
※横浜F・マリノスー全北現代戦のもようは、日テレジータスで12月1日(火)18時45分~放送予定。
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