現役大学生が贈る「大学受験攻略法」コラム。
今回は、鹿児島県立鶴丸高校の20代OBが「文系のための大学受験攻略法」をお伝えする。
なんと、受験時にはセンター試験(現・共通テスト)で日本史・世界史ともに満点、数学では90点超えを果たした〝受験のプロ〟だ。
今回は「歴史」と「数学」の勉強法に絞ってコツを挙げてみた。
もし、この2科目に苦手意識があるなら参考になるかも?
※「文系のための」記事です。理系の方や天才肌の人にとっては「Time is money」に反するかもしれないため、あしからずご了承ください。
歴史科目は「大木」を意識する
まずは、文系にとっては確実に点数を稼いでおきたい「社会」について。
筆者は「日本史・世界史」選択だった(珍しい?)ため、社会の中でも地理を除く「歴史科目」の勉強法について説明する。
暗記の方法自体は、自分が覚えやすいやり方が一番だ。
声に出す、ひたすら書く、赤シートなど方法はいくらでもある。好みは人それぞれであり、暗記の仕方は勝負を分ける本質ではない。
どんな暗記方法だとしても、共通して最も重要な考え方がある。
幹(主要な出来事の流れ)
枝(幹の内容や付随する出来事)
葉(マニアックな人名や史料名・文化)
という具合に、暗記事項のレベルを常に意識し、順番に暗記していくことだ。
近世日本史の改革を例にとると、
幹:享保、田沼、寛政、天保の改革の順番、改革した人、年号を覚える
(きょう寒天食べた=享、寛、天など適当に語呂合わせで良い)
枝:それぞれの改革の内容と社会への影響
葉:元禄化政文化や社会の状況、プチ事件
過去に、教科書や参考書を1ページ目から同じ強度で黙々と読んでいく人を目撃したが、あまりお勧めしない。それは、ジグソーパズルで角から隣り合うピースを一つ一つつなげていくようなものだ。
私だったら、ジグソーパズルで外枠を先に完成させるように、まずは年表を見て主要な出来事を書き並べる。
このように暗記事項のレベルを意識し、強弱を付けながら暗記していくことが最も効率的かつ定着度の高い勉強法だ。
数学は答えを写せ
次は、文系の敵「数学」について。
近年、数学の重要度は高まってきており、文系学部の入試でも数学を必須科目にする大学が増えてきた。もう数学を避けては通れない時代になってきているのだ。
絶望的に数学のセンスがない人におすすめしたい勉強法がある。
れは、
教科書や参考書の模範解答を一言一句ひたすら写す
「何だそれ」という人もいるだろうが、だまされたと思ってぜひ試してほしい。
この勉強法のメリットは主に3つある。
1.解答作成の流れが分かる(ゆえに、すなわち、またの使い方等)
2.勉強時間の短縮(どうせわからない問題を考え続けるのは無駄)
3.有名問題の解答法を暗記できる(ほとんどの問題が教科書例題のアレンジ)
特に3のメリットは大きい。
大学入試レベルの問題でも、必ず教科書に基づいている。
問題を解く際に「ゼロから考える」か、教科書例題の解き方を基に「イチから考える」のかでは解答時間に天と地ほどの差がある。
やる気のキープ方法は「合格後を想像する」
どんな勉強法をやるにしても、一番大切なことは「絶対に合格してやる」という強い気持ち。自分が合格した姿を想像しながら、何とかモチベーションを保って頑張ってほしい。
ちなみに筆者は息抜きに、志望大学の部活動やサークルについて調べたり、アルバイトは何をしようかなと考えたりしながらモチベーションを保っていた。
頑張れ受験生!応援しています。大学はめっちゃ楽しいよ。
(mimiyori編集部・ぎしこたろう)