- コロナ禍でも自分ができることにベストを尽くす
- 日本のスポーツ選手もみんなで行動を起こすべし
- 第2の故郷も被災・サッカーボール1つで被災者を笑顔に
- 「#ShinjiDream Cup」でサッカー少年に気づきを
コロナ禍でも自分ができることにベストを尽くす
日本を代表するスポーツ選手として、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
コロナ禍には、スペイン・サラゴサ市の高齢者に食事を届けるサービスへ寄付をしたり、またステイホーム期間中に日本の子供達と交流し、一緒にパプリカを踊ったりもした。
「何か自分もアクション起こしたい、自分でできることを考えてやりたいという思いがあり、自分でできるベストを考えて行動しました。今後も自分ができる範囲の中でのベストを尽くしていくことで、そういった一人一人の力が大きな力になると思っています」
日本のスポーツ選手もみんなで行動を起こすべし
サッカー選手やスポーツ選手が国民に与える影響力や発信力がとても強いヨーロッパに比べ、日本はスポーツ文化というものがまだまだ根付いていないと感じるという。
「日本では芸能人やアーティストなど色々なジャンルの方々が活躍していて、彼らの影響力が強いですが、私はスポーツ選手もそういう立場になれる存在だと信じています」
海外のトップアスリートの姿勢を間近で見てきた10年間を無駄にはしない。
「一人でやっても微々たるものでしかないですが、それがみんなに伝わっていけば大きな力になっていくと思っています。 特に私のようなアスリートが行動を起こすことによって、日本や世界中の人々に与える影響は大きいはずです」
第2の故郷も被災・サッカーボール1つで被災者を笑顔に
自然災害や感染症、苦しい日々の中でもスポーツの力を痛感している。
2011年東日本大震災の後、なでしこジャパンのワールドカップ優勝や、三浦知良選手のチャリティマッチでのゴールが人々の心を動かす様子をドイツで見ていたという。
「スポーツを通じて国民に与えられるものがこんなにあるのだと感じられる瞬間でした」
香川選手は5歳の時に阪神淡路大震災で被災した経験を持つ。また中学・高校時代を宮城県で過ごし、自分の第2の故郷だという東北が被災した時にも、実際に被災者の元へ足を運び、サッカーを通じて交流を重ねた。
サッカーボール1つで子供たちが笑顔になっていく様子を見た香川選手は、まだまだたくさんいる被災者の方にサッカーを通じて自分のできることをやっていきたいと語る。
現役選手として活動するにはシーズンオフが短いなどの難しさも抱えるが、
「まずは自分のできることからやっていければいいかな」
「実際に会える機会を頻繁にというわけにはいきませんが、継続して実施続けていくことに意味がある」と感じているという。
「#ShinjiDream Cup」でサッカー少年に気づきを
「その瞬間の楽しさはもちろん、1 か月後でも 1 年後でも、ふとした時にこのイベントが何かの気付きになってくれたらいいな」との思いから少年サッカー大会「#ShinjiDream Cup」を主催している。
香川選手に憧れる子供達にとっては夢のような企画でありながら、実は香川選手が一番楽しんでいるのかもしれない。
「イベントを行うたびに子供たちから逆にパワーをもらっていると感じます」
「『今』ではなく『その先』の刺激になったり、色々なことを思い出させてくれたりする、そんな機会を一人でも多くの子供たちに提供したい」
プロサッカー選手として、そして世間を動かす力を持つインフルエンサーとして、香川選手のあくなき挑戦は続く。