ラグビーの欧州6カ国対抗戦「6nations」に参戦したイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリアにフィジーとジョージアが加わった8カ国による対抗戦「オータム・ネーションズカップ」が、11月13日(現地時間)に開幕した。
新型コロナウイルスの影響を受けて中止となった国際試合の代替大会として開催することになった本大会。「6nations」の激闘を終えたばかりの欧州の強豪国に、東欧の雄ジョージア、オセアニアの強国フィジーが加わり、さらなる熱い戦いが繰り広げられる。
開幕戦ではアイルランドとウェールズが対戦。今回はアイルランド代表の意外なプチ情報、後編ではBK陣をご紹介。
SH/SO:チームメイトのためにパン作り
【スクラムハーフ/スタンドオフ】
24歳の「パン職人」がジョージア名物をチームメイトに振る舞う。
15年W杯で大会史上最年少出場を果たしたSHヴァシル・ロブジャニゼの好物は、ジョージア名物のチーズ入りパン「ハチャプリ」。所属するブリーヴのジョージア人チームメイトのために、自らたびたび作るという。
ジョージアの名物料理で、おいしいと評判の「ハチャプリ」(写真:ゆきだるま/photoAC)
※写真は参照
また、ロブジャニゼとともにチームを支えるSHゲラ・アプラシゼは、簡単には止められないスピードが武器。17年U20世界選手権アイルランド戦で50mの独走トライを決めた。
SOテド・アブジャンダゼはロブジャニゼと同じブリーヴ所属。19年W杯はCKを6本決めるなど、キッカーとして活躍。新世代プレーヤーの一人で、医学部生でもある。
「BKは弱い」伝統打ち破る新世代
【センター/ウイング/フルバック】
代表で唯一19年W杯4試合フル出場したギオルギ・クヴェセラゼ。17年U20世界選手権も経験しており、「BKは弱い」とされるジョージアの”伝統”を打ち破る1人として期待される。
20年2月に代表デビューを果たしたアカキ・タブツァゼは、2試合目のベルギー戦でいきなり3トライの活躍。7人制代表でもプレーしていた。
サンドロ・スヴァニゼは20年9月末に代表初招集。ベテランSOのラシャ・カマラゼは「つねに有利な状況を作ることができる」と評する。
デム・タプラゼはU20代表で主将を務めていた。18年、19年U20世界選手権出場。WTBもこなす俊足。
「自らキック→トライ」 SNSで話題沸騰
【センター/ウイング/フルバック】
19年W杯で8得点を挙げたソソ・マティアシヴィリ。17年11月のカナダ戦、自らキックしたボールを追いかけ、ライン際でおさえてトライ。その映像がSNSで数多く再生され、話題となった。18年6月のトンガ戦でも同様のトライを見せた。スキー競技のダウンヒルやモーグルにも打ち込み、ラグビーを始めた時期は実は遅かった。
19年欧州選手権で活躍したミリアン・モデバゼは、3トライを挙げた同大会のドイツ戦でマン・オブ・ザ・マッチ。地元のクタイシ市長から記念の剣を授与された。
(mimiyori編集部)
※イングランドージョージア戦のもようは、WOWOWで11月14日(土)午後11時45分~放送予定。