ラグビー欧州6カ国対抗戦「6nations」の参加6カ国にフィジー、ジョージアが加わった8カ国対抗戦「オータム・ネーションズカップ」。第3節ウェールズーイングランド戦は、11月28日(現地時間)に行われる。
イングランドがグループA全勝を目指す中、ウェールズが意地を見せるかに注目が集まる。
今回は、この2カ国について観戦前に知っておきたい5つのことをご紹介。
- イングランド:ベテランPRマーラー代表復帰
- イングランド:ジョーンズHC リバプールに影響受けた
- イングランド:ジェンジの新ヘアスタイルが不評
- ウェールズ:30歳SHが4年ぶりスタメン出場か
- ウェールズ:英国のレジェンド 孫を応援
イングランド:ベテランPRマーラー代表復帰
30歳のベテランPRジョー・マーラーが戻ってくる。英ガーディアン紙などが報じている。
代表を離れるきっかけとなった試合は、3月に行われた6nationsウェールズ戦だった。
ウェールズ代表の主将アラン・ウィン・ジョーンズの股間をつかんだとして10週間の出場停止処分を受けていた。
さらに負傷も重なり、欧州ロックダウン後の代表合宿には参加していたものの、6nationsの最終戦イタリア戦にも出場できなかった。
コロナ感染拡大のため、その後の試合は中止となり、試合のないまま出場停止期間が終了していた。「強運の問題児」の復帰を楽しみにしているファンは多い。
イングランド:ジョーンズHC リバプールに影響受けた
エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が、欧州サッカーのプレミアリーグを制したリバプールの戦い方に影響を受けている。
英ガーディアン紙などによると、ジョーンズHCはリバプールのリサーチディレクターであるイアン・グラハムと会い、攻守の切り替え、特にボールを持っていない選手の動きに重点を置いて話し合ったという。
最近ではリバプールのユルゲン・クロップ監督がどのようにチーム再建し、プレミアリーグの頂点に導いたかをまとめた本を読んだそう。
「ボールを獲得した時の切り替えに関わる動きは試合の中で非常に重要なこと。現在、独自のデータベース作りに取り組んでいる。ボールを持っていない選手が、どのように動くかを理解することができる」と話している。
イングランド:ジェンジの新ヘアスタイルが不評
イングランドのPRエリス・ジェンジの新しい髪型が「ひどすぎる」とSNS上で話題になっている。
ラグビー専門メディア「RUCK」によると、前節アイルランド戦から、この新スタイルで登場したが、Twitter上では悪評ふんぷん。
「イングランドはよくやっているが、ゲンジのあの髪型はなんだ?」
「誰か、あのおかしな髪型の理由を教えてくれ」
「何かの賭けに負けた罰で、あの髪型で試合に出ているのか」
などのつぶやきが多数。
次節ウェールズでも同じスタイルで出場するかどうかが、注目されている。
ウェールズ:30歳SHが4年ぶりスタメン出場か
SHロイド・ウィリアムズが、次節イングランド戦で4年ぶりにスタメン復帰する可能性がある。英BBCなどが報じている。
ウィリアムズの代表スタメンは、16年11月の日本戦が最後。ウェイン・ピバックヘッドコーチがウェールズ代表HCに就任してからは、秋に初めて招集された。
コロナ再開後はこれまで2試合に途中出場。ウェールズは前節ジョージア戦に勝利し、それまでの連敗記録を「6」で止めたが、本格的な打開策を見つけるためにメンバーを大幅に入れ替えてくる可能性が高い。
ウェールズ:英国のレジェンド 孫を応援
FLジェームズ・ボサムの祖父であり、英国のメジャースポーツ、クリケットで世界的に活躍して英国王室から男爵の称号を受けたレジェンドのイアン・ボサム氏が、次節ウェールズーイングランド戦は孫の所属するウェールズを応援することを表明した。
地元メディア「スカイスポーツ」によると、イアン氏は「血は、水よりも濃い。私はイングランド人かもしれないが、家族のこととなると話は別。普通のおじいさんと同じように、孫がプレーするウェールズを応援するよ」と話している。
祖父のボサム氏はイングランド出身だが、息子のリアム氏と孫のジェームズがそれぞれウェールズのラグビーで活躍している。
ジェームズは前節ジョージア戦で悲願の代表デビュー。次節以降でも活躍が期待されている。
(mimiyori編集部)
※ウェールズーイングランド戦のもようは、WOWOWで11月28日(土)深夜0時45分~放送予定。