ローレウス世界スポーツ賞2021授賞式が5月6日(現地時間)、スペイン・セビージャで開かれた。
全10部門の賞が授与され、年間最優秀女子選手部門はテニスの大坂なおみが受賞した。同賞の日本人受賞は初となる。また、年間最優秀男子選手部門は同じくテニスのラファエル・ナダルが、スポーティング・インスピレーション部門はサッカーのモハメド・サラーが輝いた。
同賞はスポーツを通じた社会貢献に取り組むローレウス財団が主催。最も優れた功績の個人や団体に各賞が贈られる。式では、受賞者がオンラインで喜びの声を寄せたほか、パンデミックの中で生まれたストーリーや、力強いインパクトを残したアスリートのメッセージも紹介された。
大坂「多くの人に影響を与えたい」
またも偉業を成し遂げた大坂は白くきらびやかな服装でドレスアップして登場した。
「私がロールモデルとする多くの先輩方がこの賞を受賞するのを見てきました。将来はなるべく多くの人をサポートし、影響を与えたい」と今後に向けた決意表明。2020年は人種差別問題に対し、試合の場などで意思表示を行ってきた。「もし、何か発信の場を持っているのであれば、それを活用することはとても大切」とメッセージを送った。
最大のライバル、フェデラーにも祝意
年間最優秀男子選手部門はテニスのラファエル・ナダルが受賞。2021年は男女両部門でテニス選手が栄光に輝いた。ナダルは「今年は私が受賞することになった。これ以上の幸せはない」と爽やかな笑顔を見せた。
2020年は13回目の全仏オープン優勝だけでなく、20回目のグランドスラム優勝というロジャー・フェデラーと並ぶ記録も打ち立てた。
男子テニスのリビング・レジェンドとなったシーンについて「忘れられない瞬間だった」と振り返りつつ、ともにチャンピオンとなったフェデラーにも「最大のライバルであり、親友でもある彼と肩を並べることができてとても嬉しい」と賛辞を贈った。
FCバイエルン 7つめのトロフィーに輝く!
年間最優秀チーム部門はサッカーのFCバイエルン・ミュンヘンが受賞。クラブとして初となる2度目の受賞を果たした。代表してコメントを寄せたハンジ・フリック監督は「レジェンドの皆様に私たちのクラブを選んでいただき、誇りに思う」と話した。
ドイツきっての名門クラブは2020年、2009年のFCバルセロナ以来の快挙となる年間6冠を達成した。
クラブの歴史の中で燦然と輝く1年を振り返り、「ローレウスの受賞が7つめのトロフィーとなった。私たちはみんな1つのチーム。この賞はみんなのもの」と2020年の快挙を共に成し遂げたメンバーを称賛していた。
(mimiyori編集部)