【野球】あなたの最優秀“写真”賞を決めよう!~野球報道写真展2021~

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( 写真:報道資料より )

企画展「野球報道写真展2021」が、2021年12月18日から、東京・文京区の野球殿堂博物館にて開催されている。会場には、東京写真記者協会加盟各社のカメラマンが撮影した写真の数々が飾られ、大谷翔平選手の活躍や五輪での金メダルなど野球界の1年を振り返ることができる。開催初日に来館した斎藤佑樹氏のサイン入りパネルも展示。さらに、「ベストショット オブ ザ イヤー2021」を決めるファン投票も実施される。今回は、投票前に確認しておきたい情報を写真と共に解説していく。

 

 「ベストショットオブザ イヤー2021」はファン投票

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( 写真:報道資料より )

野球殿堂博物館と東京写真記者協会は、企画展「野球報道写真展 2021」を2022年3月6日まで開催する。

2015年にスタートしたこの企画展は、今回で7回目の開催。

今回は、2021年シーズンに撮影された66の作品で、野球界の出来事を振り返っていく。

開催初日の12月18日(土)にはオープニング見学会が開催され、今シーズン限りで引退した元北海道日本ハムファイターズ・斎藤佑樹氏がゲストとして来館。展示されている引退セレモニーの写真パネルにサインしたという。

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( 写真:野球殿堂博物館より )

また、会場では66枚の写真の中から「ベストショット オブ ザ イヤー2021」を決めるファン投票も実施される。投票する前に、注目の写真たちをおさらいしておこう。

 

 「ショータイム」正力松太郎賞に次ぎ”15冠”?

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( 写真:報道資料より )

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   12. 大谷、投打同時出場 / 共同通信社 / 青木 芳治

   28. ホームラン競争 / スポーツニッポン新聞社 / 沢田 明徳

   50. 吠える大谷 / 朝日新聞社 / 加藤 諒

   54. 46号本塁打を放つ大谷 / 共同通信社 / 大橋 小太郎

   64. 大谷翔平満票MVPを東京タワーも祝福 / 日刊スポーツ新聞社 / 垰 建太

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MLBロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、今季投打の二刀流で大活躍。「46本塁打、100打点、103得点、26盗塁 / 9勝、156奪三振」という成績で、メジャーの本塁打王も終盤まで争い続けた。その活躍が認められ、日本選手では01年のイチロー以来2人目となるMVPを、満票で受賞した。

 

 13年ぶり復帰の東京五輪「金」の栄光

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( 写真:報道資料より )

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   30. 東京五輪聖火リレー / サンケイスポーツ新聞 / 納冨 康

   32. 歓喜の瞬間 / 東京中日スポーツ / 榎戸 直紀

   33. お姫様抱っこ / 日刊スポーツ新聞社 / 河野 匠

   34. 金メダルの記念撮影 / サンケイスポーツ新聞 / 松永 渉平

   35. 稲葉篤紀監督に金メダル / 日刊スポーツ新聞社 / 江口 和貴

   36. 天に捧げる金メダル / 東京中日スポーツ / 榎戸 直紀

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7月23日、東京五輪開会式の聖火リレーに、日本野球界のレジェンド・長嶋茂雄さん・王貞治さん・松井秀喜さんが登場。8月7日、野球日本代表は金メダルを獲得した。セレモニーでは、稲葉篤紀監督に菊池涼介選手が自身の金メダルをかけ、大野雄大投手は五輪期間中に亡くなったチームメイトへ、金メダルを天に掲げた。

 

 首位同士の日本シリーズ、ヤクルト×オリックス

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( 写真:報道資料より )

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   49. サイクル、ヤ!! / 日刊スポーツ新聞社 / 浅見 桂子

   51. 史上最年少で通算100本塁打 / 東京中日スポーツ / 北村 彰

   65. ヤクルト、20年ぶりの日本一 / 共同通信社 / 小内 慎司

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高津臣吾監督の「絶対大丈夫」を合言葉に、若手からベテランまで躍動し、日本一を掴み取った。

9月18日には、塩見泰隆選手が史上71人目・76度目のサイクル安打を達成。翌19日には、村上宗隆選手が史上最年少21歳7か月での通算100号ホームランを達成した。村上選手はセ・リーグMVPも受賞している。

前年リーグ最下位からの6年ぶり8度目のリーグ優勝、そして20年ぶり6度目の日本一。来年はどんな夢を見させてくれるだろうか。

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( 写真:報道資料より )

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   59. 山本由伸、投手5冠達成 / 日刊スポーツ新聞社 / 滝沢 徹郎

   60. 86歳宮内オーナーの胴上げ / 日刊スポーツ新聞社 / 前岡 正明

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そんなヤクルトと日本シリーズで激闘を繰り広げたのが、こちらも前年リーグ最下位のオリックスだ。投手5冠を達成しパ・リーグMVPにも輝いた山本由伸投手は、日本シリーズ第6戦で9回1失点と好投を見せたが、日本一にはあと一歩及ばず。パ・リーグ新人王に選ばれた宮城大弥投手らと共に、来季も日本一への戦いを続ける。2人がMVP・新人王受賞後に記したサイン色紙とサインボールも飾られている。

 

 新星登場に記録達成、涙の勇退シーンまで

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( 写真:報道資料より )

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   8. 佐藤輝明、プロ初本塁打 / 朝日新聞社 / 嶋田 達也

   22. 佐々木朗希、甲子園第1球 / 東京スポーツ新聞社 / 中西 弘之

   58. 松坂大輔、引退試合 / 日刊スポーツ新聞社 / 滝沢 徹郎

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期待の新人選手たちもプロ野球を盛り上げてくれた。阪神ドラフト1位の佐藤輝明選手は、開幕2戦目の3月27日、デビューから5打席目でプロ初安打となるHRを放つと、横浜スタジアムでは場外ホームランを放つなどシーズン24本塁打。楽天ドラフト1位の早川隆久投手は、3月28日、プロ初登板初先発で初勝利を挙げ、シーズン9勝。DeNAドラフト2位・牧秀悟選手は、8月25日、新人選手で初めてとなるサイクルヒットを達成した。

19年のドラフト1位で入団したロッテ・佐々木郎希投手は、プロ2年目の21年5月16日に1軍デビュー。同27日には、岩手・大船渡高時代にあと一勝で立てなかった甲子園のマウンドに立ち、プロ初勝利を手にした。

様々な記録も達成された。ソフトバンク・松田宣浩選手は6月10日、三塁手として1775試合目の出場を果たし、パ・リーグ最多出場記録を樹立。西武の平良海馬投手は開幕から無失点ピッチングを続け、7月1日に39試合連続無失点の新記録を達成した。

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( 写真:報道資料より )

そして活躍する人もいれば、去る者もいる。07年の日本シリーズ第5戦で、8回までパーフェクト投球を続けた中日・山井大介投手(43)は、20年間の現役生活に別れを告げた。日ハム・斎藤佑樹投手(33)は、2006年甲子園決勝で楽天・田中将大投手と投げ合い、ハンカチ王子の愛称で時の人に。「平成の怪物」と呼ばれた西武・松坂大輔投手(41)はメジャーでも活躍したが、最後はケガに苦しんだ。

 

 レジェンドの一枚からアマ野球、早速BIGBOSSも

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( 写真:報道資料より )

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   1. 川島勝司氏、野球殿堂入り / スポーツニッポン新聞社 / 光山 貴大

   2. 無観客キャンプにまさかの珍客 / 報知新聞社 / 泉 貫太

   3. おかえり!ノムさん / 日刊スポーツ新聞社 / 加藤 哉

   5. 長嶋元監督、巨人激励 / 共同通信社 / 窪田 亮

   24. レジェンドOB一打席対決 / サンケイスポーツ新聞 / 斎藤 浩一

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ノムさんユニ南海に還るなどのレジェンドの節目写真もあれば、球場に迷い込んだ珍客の迷場面も。20年2月に亡くなった野村克也さんのユニホームなどが、21年2月14日、大阪市・浪速区の「南海ホークスメモリアルギャラリー」に展示された。他にも川島勝司さんや長嶋茂雄さんなどリビング・レジェンドたちの写真も多数飾られている。

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( 写真:報道資料より )

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   7. センバツの開会式に6校が参加 / 時事通信社 / 森 瑞葉

   40. ついに阪神園芸が動き出す / デイリースポーツ社 / 佐々木 彰尚   

   46. 智辯和歌山、智辯対決を制す! / 朝日新聞社 / 加藤 諒

   19. 國學院大優勝 / スポーツニッポン新聞社 / 村上 大輔

   20. 東大、64連敗でストップ / デイリースポーツ社 / 佐藤 敬久

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また、高校、大学野球、社会人野球のアマ野球についても写真が収められている。

第93回選抜高校野球大会が、3月19日、甲子園球場で2年ぶりに開幕した。感染拡大防止のため、開会式には、出場32校のうち第1日に登場する6校のみが参加した。4月1日の決勝では、東海大相模が京本率いる明豊を3-2で破り、10年ぶり3度目の優勝を飾った。

第103回全国高等学校野球選手権大会は、8月10日、甲子園球場で2年ぶりに開幕した。台風接近の影響で開幕が予定より1日遅れたのを皮切りに、12日から3日連続で全試合が順延されるなど雨の影響を大きく受けた。なんとか試合を行おうと、15日朝に動き始めたのが、甲子園球場の整備を担う阪神園芸。わずか51分で水抜き作業を終え、グラウンドを整備した姿を、阪神愛を貫くデイリースポーツがすかさずカメラに収めていた。

そうして迎えた29日の決勝では、智弁和歌山が智弁学園(奈良)を9―2で破り、21年ぶり3度目の優勝を決めた。

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( 写真:報道資料より )

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   61. 新庄剛志監督、就任会見 / 北海道新聞社 / 大島 拓人

   63. 稲葉GMと新庄ビッグボス / 時事通信社 / 陳 翔

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ここまでたくさんの写真と共に、2021年の野球界を振り返ってきたが、皆さんのお気に入りの写真・出来事は見つかっただろうか。選りすぐりの66枚の中から1枚を選ぶのはなかなか難しいが、「ベストショット オブ ザ イヤー2021」にどの写真が選ばれるのか気になるところだ。もしかしたら、11月の監督就任以来、話題をかっさらっているビックボスこと新庄剛志監督の写真が選ばれるかも!?

 

(五島由紀子 mimiyori編集部)

mimi-yori.com

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