【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」3歳G1最終戦プレビュー~秋華賞編

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写真はiStock

こんにちは!
競馬ページを担当します おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、馬の話、レースの思い出などなど、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

今回は、3歳牝馬の3冠レース最終戦・秋華賞(G1、京都競馬場・芝2000m)を取り上げます!

 

 

 

17年ぶり 春の女王不在

春の桜花賞(G1、阪神競馬場・芝1600m)、オークス(G1、東京競馬場・芝2400m)から続く3歳牝馬の3冠ロード。いよいよ最終戦です。

しかし、2019年は例年とは違います…
桜花賞馬・グランアレグリア
オークス馬・ラヴズオンリーユー

グランアレグリアはスプリンターズステークス(S)に出走予定でしたが同レースを回避。
ラヴズオンリーユーは故障のため秋華賞出走を見送りました。

春の2冠を分け合った2頭が出走しません!

そこで、春の女王が不在だった秋華賞を探してみると…
2002年、17年前になります。

桜花賞馬・アローキャリー
オークス馬・スマイルトゥモロー
いずれも秋華賞には出走しませんでした。

この年の秋華賞を制した馬は、ファインモーション。
懐かしい名前が出てきました。

01年12月の新馬戦以来となった、02年8月の500万下(現1勝クラス)条件戦で快勝。
続く、阿寒湖特別(1000万下=現2勝クラス)も5馬身差の圧勝。
一気に秋華賞の有力候補として浮上しました。

試金石となった秋華賞トライアル・ローズS(G2)。
3着までに入れば、秋華賞の優先出走権を確保できます。

好位からレースを進め、最後の直線で抜け出すと2着馬に3馬身差をつけてゴールイン。
夏から続いた勢いは衰えることなく、最後の1冠を手にしました。

ちなみに、ローズSで2着に敗れたサクラヴィクトリアは本番の秋華賞でも2着。

2冠馬不在となった02年秋華賞は、ローズSの1、2着馬がそのままワンツーフィニッシュとなりました。

さらに3着のシアリアスバイオも含めて、上位3頭は春の桜花賞、オークスに出走していませんでした。

やっぱりローズS組?

春の女王が不在だった02年秋華賞を振り返ったところで、19年の話に移ります。

まずは優先出走権を懸けたトライアルレースを振り返ります。

前述の02年秋華賞でも1、2着馬を出すなど、以前から最重要トライアルと位置付けられているローズS。

2019年の結果は、
1着 ダノンファンタジー(桜花賞4着、オークス5着)
2着 ビーチサンバ(桜花賞5着、オークス15着)
3着 ウィクトーリア(オークス4着)
※ウィクトーリアは左前脚故障のため現役引退(19年10月4日付 日刊スポーツより)。逆転を期待していましたが、残念…

桜花賞、オークスに出走して敗れた馬が、春の雪辱へ出走権を確保。
優勝したダノンファンタジーは、1800mの距離に対する不安もありましたが、1分44秒4のレコードタイムでゴールを駆け抜けました。

春の成績も考慮すると、ダノンファンタジーが主役と言っても良いですが…

もう1つのトライアルレース
紫苑S(G3)も忘れてはいけません。

侮れない紫苑S組

紫苑Sが重賞に昇格した16年以来、
16年2着馬 ヴィブロス
17年1着馬 ディアドラ
2頭が秋華賞を勝利しています。

ちなみに、この2頭は海外のレースで活躍するまでに成長。
18年の勝ち馬ノームコアは秋華賞に出走しませんでしたが、その後G1を制覇。
秋華賞のみならず、その後の活躍も期待される出世レースになっています。

かつては、秋華賞で好成績を収められず、無縁のトライアルと思われていましたが、近年は軽視できなくなっています。

2019年の結果は、
1着 パッシングスルー(桜花賞、オークス出走せず)
2着 フェアリーポルカ(オークス16着)
3着 カレンブーケドール(オークス2着)

本番への優先出走権を争ったレースは最後の直線、先に抜け出したカレンブーケドールを巡り、内からフェアリーポルカ、外からパッシングスルーが襲い掛かります。

最後は、フェアリーポルカ、パッシングスルーが並んでゴール。わずかにハナ差、パッシングスルーが制しました。

春のG1出走が叶わなかったパッシングスルーは、7月に1勝クラスのレースを制して紫苑Sに直行。オークス2着馬を破って、秋華賞の挑戦権を手にしました。

ぶっつけ本番でもチャンス十分

ここまではトライアルから本番に駒を進める馬を紹介しましたが、トライアルを使わず、最後の1冠に懸ける馬もいます。

●クロノジェネシス(桜花賞、オークスいずれも3着)
個人的には春2冠の本命馬。
悔しい結果が続いた春の雪辱へ、期待しています。

ぶっつけ本番になりますが、春の女王不在の中、実績を考えれば最有力候補と言えます。

デビューから全6戦、堅実な末脚を発揮して3着以内を外していません。
G1は3戦して2着、3着、3着。何とか最後の1冠を取ってほしいです。

●エスポワール(春2冠出走なし)
春の女王がいないからこそ、力をつけてきた上がり馬にも期待が高まります。

18年10月21日の新馬戦、
ワールドプレミア、メイショウテンゲンなど力のある同世代の牡馬相手に善戦の3着。

その後、未勝利、1勝クラスのレースで勝利。
前走、シンガポールターフクラブ賞(2勝クラス)は2、3番手でレースを進め、
直線で抜け出すと最後は4馬身差の圧勝。

古馬(=年上の馬)との対戦をあっさり制して、一気に3歳牝馬の頂点を狙います。

 

いろいろと紹介しましたが、最後に個人的予想と見解を。
クロノジェネシス、フェアリーポルカ、カレンブーケドールを上位候補に推します。

ローズS組は、トライアルよりも長い2000mに対する距離への不安と、レコードタイムで激走した後の影響が懸念材料です。

クロノジェネシスはG1を取ってもらいたいという期待しかありません。距離と舞台が合いそうな紫苑S組からは、敗れた2頭に逆転を期待します!

ここまで全く名前を挙げませんでしたが、コントラチェックの先行力は不気味です。

 

今回はここまで。
次回のテーマは「3歳G1最終戦プレビュー~菊花賞編」です!




参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト