【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 立ちはだかる「8冠」の壁~安田記念

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歴代最多の芝GⅠ8勝目に挑むアーモンドアイ。名馬の記録を越えられるか(写真:おかだ、19年10月東京競馬場)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

5月31日、東京競馬場で行われた日本ダービー(GⅠ)は、福永祐一騎手騎乗のコントレイル(牡3)が優勝。史上7頭目、父ディープインパクト以来15年ぶり、無敗の2冠達成です。

スタートを決めて、序盤から3~4番手、好位のインコースに控えてレースを進めました。折り合いもついて、スムーズな競馬。最後の直線、内から外に進路を取って、馬場の真ん中を突き抜けました。気を抜いてしまう場面もありながら、2着サリオスに3馬身差。皐月賞の半馬身差は、さらに広がりました。

前回の記事で本命に推したコントレイル、そして押さえのヴェルトライゼンデが3着に入り、馬券はワイドが的中。4着馬も迫っていましたが、何とかしのいでくれました。

牝馬はデアリングタクト(牝3)が無敗の2冠。同一年の牡牝無敗の2冠は、過去に例がありません。記録にも記憶にも残る、2020年春の3歳クラシック。生で観戦することはできませんでしたが、画面を通して歴史的瞬間をしっかりと目に焼き付けることができました。

勝った馬も含めて、オークスもダービーも1頭1頭、それぞれに見どころがありました。じっくり回顧して、秋への楽しみを膨らませようと思います。

さて、6週連続GⅠもラスト。7日は東京競馬場で安田記念(GⅠ、芝1600m)が行われます。14頭中、GⅠ馬10頭の超豪華メンバー。注目は何と言ってもアーモンドアイ(牝5)。数々の名馬が届かなかった芝GⅠ8勝目に挑みます。

 

 

 

 

「見えない壁」に挑むアーモンドアイ

シンボリルドルフ(無敗のクラシック3冠、7冠いずれも史上初)
テイエムオペラオー(GⅠ5勝を挙げた00年は8戦8勝)
ディープインパクト(史上2頭目無敗の3冠馬)
ウオッカ(牝馬で64年ぶりの日本ダービー制覇)
ジェンティルドンナ(牝馬3冠、ラストランで有馬記念V)
キタサンブラック(17年有馬記念で有終7冠)

芝GⅠの7冠馬です。3歳時からクラシック3冠に輝いた馬、年齢を重ねてタイトルを積み重ねた馬。いずれの馬も日本競馬界を代表する名馬です。しかし、8勝目を挙げることはできませんでした。

ヴィクトリアマイル(GⅠ)を制してGⅠ7勝、名馬に肩を並べたアーモンドアイ。19年12月の有馬記念(GⅠ)以来、そして海外からレースをせずに帰国した影響など不安材料もありましたが、終わってみれば1頭だけ力が違いました。

20年の前半戦は1戦だけか、それとも次走は秋なのか。注目されていた中、陣営は安田記念への参戦を表明。19年3着のリベンジになりますが、前のレースから中2週での出走は初めてです。

レース後の反動は気になりますが、ヴィクトリアマイルは、もはや力の違いが鮮明で、鞍上のクリストフ・ルメール騎手も鞭を使わずに、楽に抜け出して後続との差を広げました。安田記念に向けての「公開調教」だったのかと思わせる走りでした。

間隔をとりながら使われてきただけに、ここで間が詰まることは決してプラスとは言えません。もちろん、あっさり勝ってしまうことも考えられます。前走より相手のレベルは上がりますが、相手どうこうではなく、アーモンドアイ自身との戦いです。

間隔が詰まっても本来の力は発揮できるのか。名馬たちを阻んだ、そして自分自身の中にある見えない壁を越えることができれば、新たな歴史の扉を開くことができるかもしれません。


目指すは連覇~インディチャンプ

19年の春秋マイルGⅠを制したインディチャンプ(牡5)。安田記念連覇に挑みます。

前哨戦のマイラーズカップ(GⅡ)。逃げ馬2頭が後ろを離す展開で、インコースの4番手あたりに控えました。福永祐一騎手が手綱を持ったまま徐々に前との差を詰めていくと、余裕十分のまま逃げ馬たちをかわして先頭でゴール。マイル王の貫禄勝ちでした。

無理に追わず、余力を残した点はアーモンドアイと似ています。それぞれが大きな目標を持って臨む今回。GⅠ初制覇を飾った1年前とは状況が違います。

東京マイルは初GⅠ勝利の地でもあれば、初重賞タイトルも同じコースでした。いずれも19年の出来事。1年で日本を代表するトップマイラーに成長しました。

前年の上位馬が翌年のレースでも上位に入る傾向がある安田記念。例を挙げると、ストロングリターン、モーリス、ロゴタイプ、アエロリットなど近年のマイル路線で活躍した馬が名を連ねています。

強い馬は1頭だけではありません。しかし、手強い馬たちがそろったとしても、マイル王としてチャンピオンの座を譲るわけにはいきません。


引き立て役ではなく主役

本来であれば主役級なのに、強い馬が参戦してきたことで主役の座を奪われた馬もいます。ここで紹介する馬が1着でも不思議ではありません。

19年12月の香港マイル(GⅠ)を制したアドマイヤマーズ(牡4)。3歳でマイルGⅠ2勝。予定していたドバイでのレースが中止となり、今回は仕切り直しの一戦となります。実績を考えれば当然、優勝候補の1頭です。

高松宮記念(GⅠ)2着のグランアレグリア(牝4)。前走は後方からの競馬になりましたが、最後は懸命に追い込んできました。牡馬との対戦でも結果を出せるようになった今ならチャンスはありそうです。

GⅠで惜敗続きのダノンプレミアム(牡5)。4月に遠征した豪州のGⅠで3着。19年のGⅠは2着が続きました。1年前はまさかの最下位16着。再起を期すかつての2歳王者も、簡単には引き下がれません。

「ダノン」軍団は3頭エントリー。大阪杯(GⅠ)は逃げて3着のダノンキングリー(牡4)。今回はケガから復帰した戸崎圭太騎手とのコンビ復活です。京王杯スプリングカップ(GⅡ)覇者のダノンスマッシュ(牡5)。本来の主戦距離は1200m。距離延長でどこまで通用するでしょうか。

マイルGⅠ馬も負けていられません。17年マイルチャンピオンシップ覇者のペルシアンナイト(牡6)は勝ち星のない東京コース克服が最大のカギ。18年NHKマイルカップを勝利したケイアイノーテック(牡5)も復活が待たれます。

ヴィクトリアマイルではアーモンドアイに敗れたノームコア(牝5)。スタートで若干、後手を踏んだことが痛手となりました。今度こそ発馬を決めて、絶対女王との差を少しでも縮めたいところです。

スプリントGⅠ馬もさらなるタイトル獲得を目指します。ともに高松宮記念優勝経験のあるセイウンコウセイ(牡7)、ミスターメロディ(牡5)。近走の成績は今一つですが、まだまだ見限れません。


それでは筆者の見解です。
本命はインディチャンプ。マイラーズカップを見て、連覇は堅いと思っていました。アーモンドアイ参戦ですが、ここは初志貫徹。

対抗はアーモンドアイ。レース間隔を詰めての競馬は、同馬にとって解決できていない最後の課題かもしれません。クリアできれば8冠は確実でしょう。

他にダノンキングリー、ノームコア、アドマイヤマーズ、ダノンプレミアムまで押さえます。

マイルの頂上決戦としては、近年最高レベルのメンバーが集まりました。有馬記念で多くのGⅠ馬がそろった時は、こんなにGⅠ馬がそろうレースはそう簡単にないと思っていました。わずか半年ほどで実現してしまい、驚きしかありません。

3歳馬の戦いでは、同一年での牡馬、牝馬の無敗2冠という大記録が生まれました。今週も歴史に残るレースとなることは間違いありません。テレビの前で見守りたいと思います。




今回はここまで。
来週は若駒たちの春の活躍を振り返る3歳クラシック回顧の予定です!



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト