【ラグビー】ワールドカップ=20日準々決勝で日本と激突 南アフリカの横顔①~韋駄天コルビに注目

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(写真はイメージ:MuddyFox/photoAC)

ラグビーのワールドカップは20日準々決勝を行い、日本代表は強豪・南アフリカと激突。日本にとっては15年大会では大金星を挙げた相手で、今大会予選プールで当時世界2位のアイルランドを撃破した勢いで、2大会連続の南ア撃破としたいところ。

7大会連続7度目の出場となる南アは07年大会で優勝を果たし、前回15年大会では3位に入った世界の強豪だ。今大会のメンバーも俊足の韋駄天、キックの名手など見どころ満載。大一番を前に相手を知れば、さらに日本代表戦を楽しめるというもの。観戦時に「知ったか」できるプチ情報を紹介する。

 

FBチェスリン・コルビ:愛称「ポケット・ロケット」の韋駄天

今大会きっての韋駄天だ。予選プールの10月4日イタリア戦(静岡)では、俊足を生かしたプレーで2トライを挙げてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

リオ五輪400m金で世界記録保持者のウェイド・バンニーキルクはいとこという俊足の家系。小柄ながらボールを持った時のスピードには定評があり、「ポケットロケット」の異名を持つ。サイドステップで相手のタックルをかわすため「ホットステッパー」という愛称もあるほど。父アンドリューさんは子どもの頃に習ったダンスがサイドステップに役立っているのでは、と推測する。

16年リオ五輪は、7人制で銅メダル。17-18季からトゥールーズ(TOP14)でプレーし、19年の優勝に貢献した。南アフリカは南半球対抗戦に続いて、W杯も制すれば年間三冠となる。

PRテンダイ・ムタワリラ:大合唱「ビー―スト!」/不整脈から復活

11年大会から3大会連続出場。現役代表最多キャップで、PRとしては南ア史上最多キャップを誇る。

日本代表では今大会、リーチ・マイケル主将がプレーに参加するたびに「リ――チ!」と大合唱による観客の応援が定着した。ムタワリラは愛称が「ビースト」であるため、ボールを持って走ると観客が「ビーースト!」と地鳴りのように応援するスタイルが定番だ。

ジンバブエ出身で、07年から南アのシャークスでプレー、08年に南ア代表デビューを果たしたが、12年には不整脈に苦しみ、心臓に電流を流す手術を受け、仲間からは「アイアンマン」と呼ばれた。

大会後に自伝「ビースト」を出版予定。家族は妻と2女。いかつい風貌に似合わず、小学生向け教材の広告にも登場している。

HOマルコム・マークス:幼少時は大き過ぎて苦情

世界最高峰のHOの1人だ。ボール奪取力に優れ、18年スーパーラグビーはFW最多21トライを決めた。
高校時代にメイヤー元南ア代表HCの勧めでFLからHOに転向し、才能が開花した。19年W杯後の19-20季はNTTコムでプレーし、20年6月にライオンズ復帰予定。17年は南ア最優秀選手、最優秀若手選手、南アのスーパーラグビー最優秀選手の3冠を飾った。

5歳でミニサッカーを始めたが、すでに大柄でシュートが強すぎて相手GKが鼻血を出すため一緒にプレーさせたくないと他の保護者から苦情が出たというエピソードも残っている。


他にクリケット、ライフセービング、水球などのスポーツもこなしたオールラウンダー。ニックネームは「ヘラジカ(moose)」。

 

LO RG・スナイマン:身長2m6の大巨人

巨体ながら、俊敏さも持つLO。ともに2m超のデヤハーと所属のブルズでも、代表でも2列目の名コンビとして君臨している。

靴のサイズは約33cm(UK14)。12歳で188センチまで成長し、2人姉妹うち1人も180センチを超えているという。 もともとはアマラグビー選手だった父の勧めで、自分も競技を始めた。

小学生でブルズ傘下のチームでプレーし、15年ブルズでスーパーラグビーデビュー。17年7月からホンダでトップリーグ復帰に貢献した。「RG」の正式な名前はRudolph Gerhardus。

(mimiyori編集部)

 

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