【プロ野球】2020年のプロ野球で起こること

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メットライフドームの応援風景(写真:photoAC/medetai)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていたプロ野球の開幕は、最短で6月19日と目されている。開幕延期は関係各所に大きな影響が出ているが、選手の記録達成にも影響必至だ。試合数の減少は避けられず、本来は達成できたはずの記録が2020年シーズン中は届きそうにない可能性が浮上。ベテラン選手にとっては、残された現役生活の年数とも関わることになる。
 

巨人・坂本勇人:最年少2000安打は達成するはずだった…

通常通りに開幕していれば、通算2000安打の最年少記録更新は可能だった。最年少記録は、1968年に榎本喜八(東京オリオンズ=現ロッテ)が達成した31歳7カ月。1988年12月14日生まれで現在31歳の坂本は通算1884安打、残り116本だ。記録更新するには、7月29日までに2000安打を達成しなければならない。予定通り開幕していた場合、7月29日時点で99試合消化となり、1試合あたり1.17本ペースでヒットを打つ必要があった。19年シーズンは1.21本ペースだったことを考えると、十分に記録更新は可能だった。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れ、通算2000安打の最年少記録更新は非常に厳しい情勢になった。6月19日開幕で、1週6試合を行うと仮定すると、7月29日時点で35試合消化する計算になる。1試合あたり、3.31本ペースでヒットを打たなければならず、毎試合猛打賞でも間に合わない。残念ながら最年少記録の更新は絶望的となった。

阪神・福留孝介:NPB通算2000安打

球界最年長、百戦錬磨のベテランはNPB通算2000安打まであと103本。日米通算2395本の安打を放っており、すでに名球会入りしている。NPB通算は1897本で今季中に2000安打を成し遂げる可能性が高かったが、開幕が延期になり試合数が少なくなることで雲行きが怪しくなってきた。

予定通りの開幕で143試合出場していた場合、1試合あたり0.72本で到達するはずだった。今後開幕し、最低試合数120試合開催で全試合出場した場合は1試合0.85本必要となる。過去3年は116本、116本、89本ヒットを打っており、1試合あたりの安打数はそれぞれ0.91、0.94、0.85本。これらを踏まえると、今季終盤にギリギリ達成できるかどうか微妙なところ。順位がかかる大事な試合で、福留らしく勝負を決める一打で決めてほしい。

 

ヤクルト・石川雅規:通算200勝まであと何年?

現役最多勝利の171勝をマークしている石川雅規(ヤクルト)には、シーズンをまたいでの通算200勝達成の期待がかかっていた。19年終了時点で残り29勝。予定通り開幕していたとしても、2020年中の達成は難しく、数シーズンがかりで目指す勝利数だ。
最近5年の成績を確認すると、合計113試合登板で40勝。1シーズン平均では約23試合8勝。この成績を維持できれば、4季を経て2023年に200勝に到達できる。2桁勝利をマークすることができれば、さらに達成は加速し、3シーズンに縮めることもできる。
今シーズンについては最低試合数120試合を週6日で行い、そのうち1試合(中6日)で登板すると想定したところ、一度もケガをせずにフルで先発した場合は20試合登板、7勝する計算となった。  

この計算で考えると、新型コロナウイルスの影響に関わらず、200勝には3~4年かかりそうである。2020年1月に40歳を迎えた技巧派左腕がどこまで数字を伸ばせるのか、注目したい。
(川瀬 舜介)