【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 各世代トップ豪華競演 ハイレベル3強対決の行方~天皇賞・秋

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秋の府中に集うトップホース。先頭でゴールを駆け抜けるのはどの馬か(撮影:おかだ)


こんにちは!

競馬ページ担当の おかだ です!

 

このページでは、競馬観戦歴10数年、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

 

10月31日に東京競馬場で行われる天皇賞・秋(GⅠ、芝2000m)は、秋のGⅠレースの中でも1、2を争うハイレベルなレースになることが予想されます。

中心は3頭。2020年の3冠馬コントレイル(牡4)、スプリント・マイル女王のグランアレグリア(牝5)、21年皐月賞馬のエフフォーリア(牡3)。各世代のトップホースが一堂に会します。

 

 

3冠馬の意地 復帰戦に全力投球~コントレイル

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年内引退が決まったコントレイル。もう負けられない(撮影:おかだ)


無敗の3冠から一年。コントレイルが新たなタイトル奪取へターフに戻ってきます。

 

デビューから無傷の7連勝で皐月賞、日本ダービー、菊花賞の牡馬3冠。父ディープインパクトと共に、史上初の父子無敗3冠を達成しました。菊花賞の後はジャパンカップ(GⅠ)に出走し、最強牝馬アーモンドアイに敗れて2着。初黒星を喫しました。

アーモンドアイが引退し、日本競馬界のトップとして期待された21年は4月の大阪杯(GⅠ)で始動。雨の重馬場、決してベストとは言えなかった状況で3着に敗戦。無敗で突き進んでいた時のような圧倒的な競馬ではありませんでした。

 

長いと思われた3000mの菊花賞、現役最強馬が集ったジャパンカップと20年の秋は激戦続き。目に見えない疲れが残っていたかもしれない状態で重馬場の大阪杯に出走して連敗。春、夏は全休と、立て直しのために早い段階で休養に入りました。

復帰の舞台は東京競馬場。同競馬場での過去3戦、1800mは2歳時に走っただけで1戦1勝。2歳レコードの1分44秒5をマークしました。2400mは3歳時に2戦して1勝2着1回。日本ダービーは3馬身差の快勝。ジャパンカップは前述の通り、アーモンドアイに完敗でした。

今回は2000m。2400mになると気持ち長めに感じますが、2000mは守備範囲。1800m~2000mのカテゴリーでは、日本の現役馬でトップの位置にいると考えています。スピード、折り合い、立ち回り、ラストの瞬発力、どれをとっても中距離で走らせたら右に出る馬はいないでしょう。

 

10月上旬、年内での現役引退が発表されました。ラストランは11月28日のジャパンカップを予定。あと2戦、無敗の3冠馬は輝きを取り戻せるのか。今回は復帰戦ですが、叩き台ではありません。負けられない戦いに全力で臨みます。

 

3階級制覇へ 距離の壁再挑戦~グランアレグリア

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2000m再挑戦のグランアレグリア。「庭」の東京なら距離は大丈夫か(撮影:おかだ)


1200m、1600mで頂点に立った強い牝馬の一頭グランアレグリア。2000mに再挑戦します。

 

大阪杯は4着。初の2000m、距離経験のない馬にとって重馬場は厳しすぎました。立て直して5月のヴィクトリアマイル(GⅠ)は4馬身差の圧勝。続く安田記念(GⅠ)は2着で、21年前半戦を終えました。

夏に行った喉の手術を経て、秋は天皇賞・秋からの始動を選択。大阪杯に続いて中距離の現役最強クラスに挑みます。舞台は6戦4勝の東京競馬場。大得意の舞台を味方に、距離の壁を乗り越えたいところです。

 

所有するサンデーレーシングの規定により、牝馬の引退は「6歳の3月末」と決まっています。実質、この秋が競走生活の締めくくり。12月の香港国際競走がラストランになる可能性があります。

牝馬同士でもなく、得意のマイルでもなく、もう一度厳しい戦いを選ぶのは自信の表れでもあります。コントレイル同様、1つでも多くGⅠタイトルを積み重ねたい女王。中距離の実績はなくとも、堂々の主役です。

 

現役最強馬に若駒から挑戦状~エフフォーリア

3歳牡馬のトップ、エフフォーリアが現役最強クラスの年長馬に初めて挑みます。

 

4月に4連勝で皐月賞を制覇。2冠を目指した日本ダービーは最後の最後にシャフリヤールの強襲を受けて2着。秋は距離適性などを考慮し、牡馬クラシック3冠最終戦となった3000mの菊花賞をパスして年長馬との初対決を選びました。

1800m~2000mでは負けなし。東京競馬場では3戦2勝2着1回。2着は前述の日本ダービーで、勝ち馬とタイム差なしでわずかなハナ差。東京での実績は申し分ありません。

 

不安材料を挙げるとすれば持ち時計。東京1800mのベストは1分47秒6。前述のコントレイルと比較して3秒以上離れています。東京2000mは2歳時に2分2秒3をマーク。天皇賞・秋は過去10年、良馬場であれば1分56、57秒台の高速決着も当たり前。今回は馬場悪化の可能性は低く、良馬場で速い時計の決着になってしまうと分が悪そうです。

3歳馬はスプリンターズステークス(GⅠ)でピクシーナイト、毎日王冠(GⅡ)でマイル王のシュネルマイスター、富士ステークス(GⅡ)でソングラインが勝利。年長馬相手に互角以上の戦いを続けています。古馬中距離の王道路線でも、世代交代となるでしょうか。

 

それでは筆者の見解です。

まず3強は、コントレイルエフフォーリアグランアレグリアの順。甲乙つけがたいですが、距離適性を考えると、やはりコントレイルが一番上。2000mをこなしているエフフォーリアが次点、距離に不安のあるグランアレグリアを3番目とします。

時計の出方次第でグランアレグリアがエフフォーリアを逆転する可能性はありますが、総合力でコントレイルを上回れるかは微妙です。

 

3強の力は抜けていますが、距離、時計など何らかの要素で紛れがあるかもしれません。3強崩しはポタジェ、トーセンスーリヤ、ユーキャンスマイルの3頭に期待。一角崩しの最有力候補カレンブーケドールは、11月のジャパンカップが楽しみになるような走りを見せてほしいです。

 

今回はここまで。

次回もお楽しみに!

 

 

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