【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 目移りしてしまう春のヒロイン候補~桜花賞

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2歳女王レシステンシアは武豊騎手とのコンビ復活(写真:山根英一/アフロ)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。

4月5日に行われた大阪杯(G1)は、ミルコ・デムーロ騎手鞍上のラッキーライラック(牝5)が優勝。最後の直線、ギリギリまで追い出しを待って、ゴール前でクロノジェネシス、ダノンキングリーをかわしました。完全復活と言っていいでしょう。

前回の記事(桜の舞台で2頭の牝馬が花開く~大阪杯)で紹介した2頭の牝馬が見事にワンツーフィニッシュ。手強い牡馬もいましたが、ラッキーライラック、クロノジェネシスともに前目のポジションを取る積極的な競馬を見せてくれました。馬券は人気どころでしたが3連単で的中しました。

今週は3歳牝馬クラシック第1弾、12日に阪神競馬場で桜花賞(G1)が行われます。春のG1は高松宮記念、大阪杯と上位2頭は牝馬で決着。ここ数年、強い牝馬が立て続けに出ているだけに、今回も先々まで活躍が期待されるニューヒロインの誕生となるのでしょうか。

優先出走権を獲得したトライアルレース組なのか。それとも、別のレースを走ってきた馬なのか。有力候補を挙げたらキリがなさそうです。

 

 

信頼すべきはチューリップ賞組か

過去10年で6頭の勝ち馬を輩出し、桜花賞の王道トライアルレースとなっているチューリップ賞(G2)。今回、優先出走権を獲得した3頭は、2歳牝馬G1の阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)で上位に入った3頭でした。

3着に入った阪神JF勝ち馬レシステンシア。G1勝利時と同じく快足を飛ばしての逃げ切りとはなりませんでした。

2歳女王となった時には圧巻のスピードで他馬を寄せ付けませんでしたが、本番前のトライアルでは阪神JFで破った2頭に先着を許しました。

今回は逃げるか、控えるか。他に逃げたい馬がいるため、スタートが大きなポイントになりそうです。新馬戦に騎乗した武豊騎手が再騎乗。名手とのコンビにも注目です。

チューリップ賞を制したマルターズディオサ。レシステンシアにリベンジを果たしてG1獲りに挑みます。

阪神への遠征競馬も3回目。先行する競馬も板に付いてきた雰囲気です。不安があるとすれば「チューリップ賞勝ち馬」という点。過去10年、勝ち馬は桜花賞でわずか1勝。ジンクスを打ち破ることができるでしょうか。

2着のクラヴァシュドールは、19年9月の新馬戦以降、2着、3着、2着。惜敗が続いています。

父ハーツクライと言えば、19年の有馬記念を最後に引退したリスグラシューも、3歳の春は常に上位で走りましたが、G1タイトルには届きませんでした。

とはいえ、同世代のトップクラスにいることは、戦績を見ても疑いようがありません。目指すはもちろん頂点のみです。


他のトライアル組は苦戦続き

チューリップ賞組の活躍が目立つ中、他のトライアルレースから出走してくる馬は苦戦を強いられています。中でも、アネモネステークス(OP、リステッド)組は過去10年、1頭も3着以内に来ていません。

フィリーズレビュー(G2)組は過去10年で1勝。3着以内で見ると3頭です。

同レースの勝ち馬はエーポス。中団のインコースに構えて、最後はヤマカツマーメイドが抜け出したところを強烈な末脚で差し切りました。

本番の桜花賞が1600mに対し、フィリーズレビューは1400m。どちらかと言えば、短距離が得意、1600mは少し長いという馬が集まります。

エーポス自身、距離の問題はなさそうですが、折り合いに不安があります。前走は内の5番枠でインコースに入り、脚を溜めることができましたが、今回は大外18番枠。相手のレベルも一気に上がって、どこまで通用するかが疑問です。


別路線組に期待十分

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末脚が魅力のデアリングタクトは唯一の無敗馬(写真:山根英一/アフロ)

チューリップ賞組以外ならば、トライアルではないレースを走ってきた馬に期待が高まります。

2月のエルフィンステークス(OP、リステッド)で豪脚を披露したデアリングタクト。外差し有利だったとはいえ、最後の脚は圧巻。4馬身差をつけてゴールしました。のちに重賞で上位に好走した馬たちを破っての勝利は、大きな価値があります。再び末脚爆発となるでしょうか。

18年優勝馬アーモンドアイと同じく、1月のシンザン記念(G3)を勝ってきたサンクテュエール。前走同様、内枠に入ってスムーズに競馬ができれば怖い存在です。19年の勝ち馬グランアレグリアと同じクリストフ・ルメール騎手と藤沢和雄調教師のタッグも強力です。

クイーンカップ(G3)からは2頭。まずは勝ち馬のミヤマザクラ。1600mへの距離短縮が焦点でしたが、難なくこなしました。今回も1600mへの対応がカギとなりますが、距離延長で期待されるオークス(G1)に向けて下手な競馬はできません。

対して2着のマジックキャッスルは、ここで結果を出したい立場です。新馬戦勝利から3戦連続2着。レース展開に左右されそうですが、自慢の差し脚は十分通用するレベルにあります。

阪神JF1番人気で6着に敗れたリアアメリアは復帰戦。人気を背負っての敗戦で、レシステンシアの圧勝劇に隠れてしまいました。休み明けではありますが、成長が問われる一戦になります。


それでは筆者の見解です。
本命はデアリングタクト。チューリップ賞組と迷いましたが、今回は別路線組を上位に評価します。エルフィンSの最後の脚は衝撃でした。未対戦の馬が多く比較は難しいですが、一気に3歳牝馬世代のトップに立つだけの力はあると思っています。

他に上位評価はサンクテュエール、マジックキャッスル、クラヴァシュドール。サンクテュエールは、デアリングタクトと同様に1着まで考えたいです。

押さえはマルターズディオサ、レシステンシア、ミヤマザクラです。


人も馬も移動制限~緊急事態宣言を受けて

7都府県への緊急事態宣言が発出され、中央競馬でも競走馬の出走制限や騎手の移動制限が設けられました。4月18日から5月3日までが制限の期間です。

OPクラスおよび障害競走に出走する馬は、関東(美浦トレーニング・センター所属)馬が阪神、京都、関西(栗東トレーニング・センター所属)馬が中山、東京で行われるレースに出走できなくなります。

また、騎手は土曜日と日曜日で異なる競馬場に移動しての騎乗ができなくなります。ただし、障害競走に騎乗する騎手は対象になりません。

しかし、このような状況でも競馬が開催されることに変わりはありません。春のG1シーズン、テレビの前で楽しもうと思います。




今回はここまで。
次回は皐月賞(G1)。無敗のG1馬対決です!

 

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参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト