【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 夏の福島に勝利を願う~七夕賞

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七夕賞は夏の福島の風物詩。19年は7月7日に行われた(写真:おかだ、福島競馬場)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。


今回から夏競馬の期間中、毎週行われる重賞から1レースをピックアップ。注目馬はもちろん、レース概要や過去の優勝馬・名場面も紹介していきます。

初回は12日に福島競馬場で行われる七夕賞(GⅢ)。レースの特徴を表す珍しい記録や大波乱決着の年を紹介し、週末のレースにも触れていきます。

 

 

 

        過去には1番人気26連敗

七夕賞は、1965年に福島競馬場の夏季開催に創設。もちろんレース名の「七夕」は五節句の一つで7月7日のことです。最初の条件は、芝1800m、3歳以上のハンデキャップ重賞でした。

その後、条件や開催時期の変更はありましたが、1980年以降は福島競馬場の夏開催、芝2000mで行われています。3歳以上のハンデ戦という条件は変わりません。

06年からは、夏季競馬の充実のために設けられたサマー2000シリーズの開幕戦となりました。七夕賞覇者からもシリーズ王者が誕生しています。

夏の福島開催を代表する名物レース。重賞常連馬、GⅠで跳ね返されてきた馬、秋への飛躍を誓う馬。毎年、一筋縄ではいかないメンバーがそろい、順当に決まるケースが少ないことも大きな特徴です。

半世紀以上の歴史の中には珍しい記録もあります。79〜04年の間、1番人気馬が26連敗していました。

05年にダイワレイダースが勝ってジンクスは破られたものの、その後19年まで1番人気の勝利は3頭。相変わらず1番人気の馬が苦戦しています。

ハンデ戦で実力のある馬が斤量を背負うということもありますが、JRA全場の中でも1周距離が短い小回りなコースであることも要因になっているかもしれません。広いコースで成績を残してきた馬が、いきなり着順を落とすケースも珍しくありません。

また、夏に開催されることも大きな特徴です。時期的に雨が多く、馬場は雨の影響を受けて重たくなります。悪い馬場、力を要する馬場を苦にする馬が下位に沈むこともあります。

毎年どの馬にもチャンスがありそうな雰囲気が漂っています。単勝で1番人気になる馬も絶対的な存在ではなく、あっけなく敗れても何ら不思議ではありません。


波乱の使者たち

1番人気が勝てないということは、人気薄の馬が上位に来ることになります。直近10年間を見ても、単勝10番人気以下の馬が3頭勝利しています。

筆者が印象に残っている波乱の七夕賞は、ちょうど10年前の2010年。大外一気で勝利したドモナラズです。

4コーナーでは、まだ最後方。先に勝負を仕掛けた馬が横にずらりと広がる中、進路は大外。最後の直線でメンバー最速の末脚を繰り出して15頭を差し切りました。

ちなみにドモナラズの馬名の由来は、京都の方言・丹後弁で「どうにもならず」の意味。どうにもならないと思われた位置から、外を回してどうにかなりました。

混戦から先に抜け出した馬が人気上位馬だったため、このまま決まるかと思われました。外から飛んできた時は、思いもよらない展開に驚きましたが、七夕賞らしい波乱でもあるなと、どこか納得する部分もありました。

2年前、18年も大波乱の結末。12頭立てのレースで、1着が単勝11番人気のメドウラーク、そして3着に最低12番人気のパワーポケットが入りました。

全部で12頭。単勝の2桁人気馬が3頭しかいない状況で、人気のなかった2頭が上位に来ました。果たして、今回も低評価を覆す馬は現れるでしょうか。


福島巧者集結で大激戦

20年七夕賞はフルゲート16頭。例年通り、どこからでも狙えるようなメンバーがそろっています。注目は福島コースを得意とする馬です。

19年は2着、同年秋の福島記念(GⅢ)を制覇するなど、福島の芝では4戦1勝2着3回と安定感のあるクレッシェンドラヴ(牡6)が重賞2勝目を狙います。

道中は後方に控え、4コーナーまでにポジションを押し上げて早めに先頭を捕まえに行く競馬が好成績につながっています。勝ち切れないレースもありましたが、常に上位争いを繰り広げています。

今回は1月以来の実戦ですが、これまでも休み明けで結果は出しています。GⅠで戦ってきた馬や良血馬も参戦していますが、得意舞台ならば、まったく引けを取りません。

福島で好走が続くマイネルサーパス(牡4)。初重賞制覇を得意の舞台で飾りたいところです。

18年のきんもくせい特別で1着、19年のラジオNIKKEI賞(GⅢ)は2着。いずれも福島芝1800mでの成績ですが、4月の福島開催で福島民報杯(OP、リステッド)を制覇。2000mで結果を出しました。

ここ1年、他の競馬場で大きく着順を落とすことなく、最大でも勝ち馬から0秒6差の敗戦にとどまっています。GⅢであれば十分、争覇圏内です。

全4勝いずれも福島で挙げているヴァンケドミンゴ(牡4)。新たな福島マイスターの誕生となるでしょうか。

初勝利は18年秋の2歳未勝利戦。その後、南相馬特別、いわき特別、そして4月のエールステークスを制して4勝目。福島の芝1800~2000mで4勝。中山競馬場で2、3着はあるものの、他のコースは全て4着以下です。

3歳時は重賞にも顔を出し、菊花賞(GⅠ)に出走しましたが結果を残すことはできませんでした。福島で勝ち上がってきたからこそ、福島の重賞タイトルは是が非でも手に入れたいです。


筆者の最注目馬はヴァンケドミンゴ。春のレース後、七夕賞参戦が発表された時から筆頭候補だったので、揺らぐわけにはいきません。

クレッシェンドラヴ、マイネルサーパスも当然、外すことはできません。他にもウインイクシード、パッシングスルー、アウトライアーズ、レッドローゼス、オセアグレイトなどなど。

これぞ七夕賞。全16頭の名前を挙げそうな勢いなので、これくらいにしておきます。


再開に向けた動き

無観客開催は続きますが、競馬界も通常開催に向けた動きが進んでいます。

11日から一部の場外馬券売り場(ウインズ、J-PLACE)で、発売、払い戻しが再開されます。ついに紙の馬券を買える機会が復活。地域は北海道、東北、九州などです。

発売される馬券は、各競馬場のメインレースと前日発売が行われるレースに限られます。営業時間も9時20分から14時。発売したレースの当日の払い戻しは行われません。

また、施設内でのレース映像放映を行わないなど、密集を避けるための対策も取られます。

一方、地方競馬では、競馬場への入場が再開されます。先陣を切るのは11日から開催される、ばんえい競馬の帯広競馬場(北海道)。翌12日には岩手競馬の盛岡競馬場で観客の受け入れを再開します。

もちろんマスク着用を義務とするなど、徹底した新型コロナウイルス対策を講じての再開となります。通常に戻るまでには、まだまだ時間はかかりますが、生で観戦できる状況が作られるだけでも大きな一歩です。確実に前進しています。


今回はここまで。
次回は函館開催の重賞に注目します!



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA、地方競馬公式サイト